家族でたのしくフィッシング

主に家族で釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

どうやって身を守ればいい!? 海釣りの最中に地震が発生した時の対処方法

 本ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 

 去る2018年6月17日に発生した大阪北部地震では、4名(この記事を執筆している時点で、僕がニュース等で確認できている人数)の尊い命が失われたことをはじめ、各地で甚大な被害が発生しており、現在も多くの方々が大変な思いをなされています。ここに謹んで哀悼の意を表すると共に、一刻も早い復旧がなされることを祈念いたします。

 

 さて、今回は「もしも釣りをしている最中に地震が発生した時には」といったテーマで、いざという時に我々が可能な対処方法を考えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

海釣りの最中に地震が発生した時の対処方法

イントロダクション

 今回の大阪北部地震(仮称)についてもそうですが、自然災害はある日突然やってきて、大きな被害が発生します。

 そして、日本は世界の中でも「地震大国」と呼ばれてもおかしくないぐらいに地震が発生する回数が多い国ですが、もしも釣りをしている最中に地震が発生した時、あらかじめの予備知識があるか無いかが、自分や家族の身を守るための大きな要素になると考えます。

 

 地震が発生する前触れ(例えば雲の形など)については諸説あるかと思いますが、「地震の予知」については大変申し訳ありませんが、僕には何の知識も経験もありません。今回の記事では、僕なりに考えた「地震が発生してから避難するまで」の対処方法について考察していきます。

 

もしも地震が発生したら

共通項目

 釣りは屋外で行われることがほとんど(屋内施設での釣り堀など、一部例外があるかも知れませんが)なので、地震発生中にまず考えるべきは「周囲の構造物などの崩落からの被害を避けること」だと思います。

 

 砂浜や砂利浜などの「サーフ」であれば、周囲に構造物がある可能性はほぼゼロに等しいと考えますが、漁港であれば建物以外にも魚の水揚げ場の機械や電柱、常夜灯などが、都市部の港であれば貨物コンテナやそれらを積み下ろしするための大型クレーンなどが地震の影響で壊れ、崩れ落ちてくる可能性があります。

 

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 漁港や都市部の港には、我々が思っているよりも多くの建築物や構造物が存在します。

 

 その釣り場にどのような構造物があるのかにもよるのでしょうが、「崩れ落ちてくる可能性がある構造物から離れる」か、あるいは屋内における机の下などのように「身を守ることが出来る頑丈な構造物の下に隠れる」といった対処方法が考えられます。

 

 一方、磯場(特に地磯)や沖堤防の場合においては、ほとんど対処方法が無いのが実情だと思います。特に地磯の背後には切り立った崖のような岩肌がむき出しになっている場所が多く見られると思いますが、これらの岩肌が地震の影響で崩れ落ちてきた場合、狭い限られた足場の中で身を守ることは非常に難しいことでしょう。

 

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 非常にこじんまりとした規模ですが、地磯の一例です。磯場のすぐ背後に、ごつごつとした岩肌がむき出しになっているのが見てとれます。

 

 かといって、海に飛び込んで避難するのも大変危険です。「限られた足場の中で、出来るだけ安全そうな場所で身を低くすること」「クーラーボックスの中身を空にして、ヘルメット代わりに頭にかぶる(とっさにそのようなことが出来るかどうかは分かりませんが)こと」ぐらいしか対処方法が思い浮かびません。

 

 地磯での釣りの際にヘルメットを着用される方がおられますが、これは大変有効な安全対策の一つだと考えます。パッと見た目は格好悪いかも知れませんが、磯場で足を滑らせて頭部を強打することなどもあり得ますし、仮に釣りの最中には着用していなかったとしても、手元(あるいは足元?)にある「いざという時に身を守るための道具」の数は、多いに越したことはありません。

 

 さて、とりあえず地震発生中の被害を何とか免れられたとして、海釣りをしていると次に考えなければならないことは「これからやってくる(かも知れない)津波への対処方法」です。

 津波が発生しやってくるかどうかは地震震源地にもよりますが、津波への対処方法の共通項目は「出来るだけ迅速に、出来るだけ高い(安全な)場所へ避難すること」でしょう。ただし、そこに至るまでの過程(条件)は、釣りをしている場所ごとに大きく変わってくると思われます。

 

 「津波なんてこないだろう」などとたかをくくらず、可能な限り冷静に素早く避難すること、避難が叶わない状況下の場合は可能な限りの安全策を取ることが重要です。

 

漁港で釣りをしていた場合

 まず第一に周囲を見回し、漁港内に設置されている(であろう)「津波発生時の避難経路の看板等」の指示に従って、できるだけ安全な場所に避難しましょう。

 特に東日本大震災後においては、日本全国各地で「想定外の規模の津波が打ち寄せられてきたケース」を想定し、避難場所や避難経路の明示がなされています。一番良いのは、釣り場についた段階でこれらの看板の場所や記載内容を確認し、いざ津波が発生した時に備えることです。宿泊したホテル等で、火災発生時の避難経路をあらかじめ把握しておくことと一緒ですね。

 

 また、地震津波が発生した際には漁港周辺にお住まいの方々も同時に避難されているでしょうから、地域の方々と一緒に避難させてもらいましょう。地方の漁港などであれば、行政が地域内に設置されたスピーカーなどを用いた防災放送を行ってくれることもあるでしょう。これらの放送内容についてもしっかりと聞いて、落ち着いて避難してください。

 この時に、身分証明書や貴重品(財布や携帯電話など)を除いて、釣具などの手荷物類はすべて放置し、急いで避難しましょう。釣り道具一式を抱えての避難は、自分の身を守る上でも大変危険(逃げ足が遅くなるなど)ですし、一緒に避難される周囲の方々にとっても大変迷惑です。家族が一緒の場合はなおさらのこと、ご自身と家族の安全を最優先に考えてください。

 

 クルマを用いた避難については、その時の状況にもよりますが、基本的には避けた方が良いと考えます。大きな地震が発生した後では、来た時に通ってきた道が構造物の崩落などによって塞がれている可能性がありますし、クルマが身動きできなくなって道路をふさいでしまうと、自分自身や周囲の避難者の命を危険にさらしてしまう可能性も考えられます。

 

サーフで釣りをしていた場合

 サーフで釣りをしていた場合には、釣具など手荷物を放置して逃げるところまでは漁港の場合と共通ですが、漁港に比べると津波を避けるための高い場所が周囲に存在しない可能性が高いことが考えられます。

 サーフの背後に避難場所となるような高い場所(小さな山など)があるケースはなかなか考えづらく、大抵は「比較的なだらかな地形が続く延長線上の波打ち際がサーフである」というケースがほとんどだと思います。

 

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 こちらは七里御浜海岸の様子ですが、サーフのすぐ背後に「一段高い防波堤」があるというのは、条件的に比較的良い場所だと思われます。

 

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 こちらは伊良湖表浜の写真です。この場所もまた、サーフのすぐ背後にやや高い場所がありますね。

 

 サーフで釣りをしていた場合、「いかに迅速に水際から距離を置いて避難できるか」がポイントだと思いますので、漁港のケースに比べると「クルマでの避難を行うか否か」について判断が分かれるところでしょう。

 東日本大震災のニュースとして、平地において背後から迫る津波からクルマで懸命に逃げる映像なども放送されていましたが、サーフの近場に高い建物などがない場合に限っては、クルマでの避難を考えても良いのではないかと思います。

 

 最悪、クルマでの避難中に津波に飲み込まれたとしても、身体一つで様々な物体(潰されて流れてきた家やその構造物、大きくて重量のあるゴミなど)にもみくちゃにされるよりは、クルマという鉄の箱の中で津波に流される方が、多少なりとも生存確率が上がるかも知れません。

 また、家族を連れての避難の際には、子供の体力では長距離の徒歩での避難が難しい場合も考えられますし、徒歩での避難中に津波に飲み込まれた際、家族が離れ離れになってしまう危険性も生じます。ケースバイケースになってしまいますが、その時に置かれた状況下でベストと思われる方法で避難してください。

 

都市部の港で釣りをしていた場合

 都市部の港で釣りをしていた場合は、漁港での釣りの場合とサーフでの釣りの場合の条件が混在してくることが考えられます。つまり、「なだらかな地形が広がる場所だが、周囲には比較的構造物や建築物が多い」ということです。

 

 この場合、津波から避難する際には「手荷物などはすべて放置しつつ、徒歩での避難を心がける」のが良いと考えます。

 貨物船から荷揚げされたコンテナなどが崩れ落ちている可能性などが高いため、クルマを用いた避難はまず避けた方が良いでしょう。しかしその一方で、高くて頑丈な作りの建物等が周囲にある可能性も高いため、出来るだけ速やかに水際から離れつつも、いざという時には押し寄せる津波を避けるため、最寄りの建物の中(港湾内の施設のみならず、大型の商業施設や高層ビル、ホテルなどが考えられます。)に避難させてもらうというのも有効な手段だと思われます。

 

 家族が一緒の場合、特に子供の動きに十分注意してあげてください。地方の漁港やサーフなどに比べると、折れた電柱から伸びた電線に不用意に触れてしまったり、地震の影響でもろくて崩れやすくなっている構造物に安易に近寄ったりしてしまう可能性が、より高いと考えられます。

 都市部では、日常においては便利なものが多い反面、災害時においては一転してそれらが危険物になってしまうこともあるでしょう。子供の行動は予測不可能です。可能な限り大人が目を光らせて、落ち着いて避難するよう心がけてください。

 

磯場や沖堤防で釣りをしていた場合

 磯場や沖堤防の場合、地震発生中のみならず、津波への対処方法もほとんどないのが実情です。地磯であれば、周囲の地形や災害直後の状況次第ではまだ何とか対処方法もある(例えば、地磯の背後の崖の上によじ登るなど)かもしれませんが、沖磯や沖堤防の場合は、ほぼ絶望的です。津波が到来するまでに渡船の迎えが間に合う可能性も、大変低いであろうと言わざるを得ません。

 

 このような場合、考えられうる対処方法は「身に着けているライフジャケットの状態(紐のゆるみなどがないか)を再度確認する」「クーラーボックスの中身を空にして、浮き輪代わりにする」「津波が押し寄せてくる側とは反対側の岩陰などに、できるだけ身を小さくして隠れる(津波の直撃から可能な限り身を守る)」ぐらいだと思います。

 

最後に

 いずれの釣り場においても、地震やその後に続く津波などから避難する際には、周囲の人々に助けを求めつつ、互いに協力し合って避難しましょう。人間一人で出来ることには限界がありますし、釣り場周辺にお住まいの方々の方が、地元(釣り場周辺)のことを熟知されているのは言うまでもないことです。

 

 また、これは「違法行為や犯罪行為を推奨・教唆(「きょうさ」と読みます、「そうするようにしむける」「そそのかす」などといった意味です。)している訳では絶対に無い」ことを明確にしたうえで、あえて言わせてもらうことなのですが、「緊急避難」に関する日本の法律等について少しご紹介をさせていただきます。

 

まずは刑法より、以下の条文をご紹介いたします。

 

(緊急避難)

第三七条 自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。ただし、その程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

2 前項の規定は、業務上特別の義務がある者には、適用しない。

 

次に民法より、以下の条文のご紹介です。

 

(正当防衛及び緊急避難)

第七二〇条 他人の不法行為に対し、自己又は第三者の権利又は法律上保護される利益を防衛するため、やむを得ず加害行為をした者は、損害賠償の責任を負わない。ただし、被害者から不法行為をした者に対する損害賠償の請求を妨げない。

2 前項の規定は、他人の物から生じた急迫の危難を避けるためその物を損傷した場合について準用する。

 

 緊急避難とは一般的に「急迫な危険・危難を避けるためにやむを得ず他者の権利を侵害したり危難を生じさせている物を破壊したりする行為であり、本来ならば法的責任を問われるところ、一定の条件下にそれを免除されるものをいう。」とされています。

 

参考URL:Wikipedia「緊急避難」

 

 つまり何が言いたいのかというと、「自然災害などで急迫な危険・危難を避けるためには、一時的に他の人の権利や財産を侵害してしまうことも、やむを得ないのではないか」ということです。

 その具体例については、この場では(特に大人の諸事情により)あえて言及を避けさせていただきますが、自然災害からの避難の際、仮に何らかの形で他の人(主にその人の所有する財産)にご迷惑をかけてしまったとしても「命あっての物種」、何とか生き残りさえすればその罪の償いようもあるだろうということです。死んでしまっては、法律も罪もあったものではありません。

 

 ただし、「緊急避難」の行動の範囲は必要最小限にとどめるよう、くれぐれもご注意ください。その内容が行き過ぎたものになってしまうと「緊急避難」には当たらず、「ただの犯罪」になってしまう可能性が高くなります。

 

 以上、僕なりに考えた「海釣りの最中に地震が発生した時の対処法」に関するお話でした。本記事につきましては「誤った記載内容」や「新たな地震津波への対処方法」などが明らかになった場合、随時更新させていただきます。