本ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
前回はサーフでの釣りをご紹介しましたので、今回はサーフで必要とされるであろうロッドスタンド(竿立て)についてご紹介いたします。
ロッドスタンド(竿立て)の使い方
ロッドスタンドとは?
ロッドスタンドとは、文字通り釣竿を立てかけておくためのスタンドのことです。身もふたもない説明ですみません。
釣り場について必ずしなければならないことは、釣りをするためのロッドやリール、仕掛け等の準備ですね。この準備を行う時にロッドやリールを地面に直接置いたり、釣り場周辺の何か(例えば持参したクーラーボックス等の荷物や、堤防の高さが異なる部分の壁面など)に立てかけたりしても良いのですが、やはり専用のロッドスタンドがあった方が何かと便利です。
また、ちょい投げ釣りを始めた後で魚のアタリを待つまでの間、海に向けたロッドスタンドにロッドを立てかけておけば(このような釣り方を「置き竿での釣り」などと言います。)、釣りをしている間の疲労度も全然違ってきます。こうやって魚のアタリを待っている間に、ちょっと釣り場の様子を眺めてみたり、家族でお弁当を広げてみたりなどというのも良いですね。
僕自身はロッドを手に魚のアタリを待つ釣りをすることが多いですが、この辺りは釣りをされる方それぞれの好みとなってくるでしょう。
ロッドスタンドのタイプ
では次に、市販されているロッドスタンドのタイプについてご紹介いたします。
自立式
ロッドスタンドが単体で自立するタイプです。
組み立てた時は、こんな感じになります。このタイプの場合、竿は最大で5本(左右の白いアーム部分に2本、アーム付け根の黒い部分に1本)立てかけることが出来ます。使用する際には、3本の足のうち1本だけが開く足(写真のうち手前側に開いている足)を海側に向けるようにして下さい。
なお、写真のように、このタイプのものはロッドスタンドの下に水汲みバケツをぶら下げることが出来るようになっているタイプが多いです。この水汲みバケツ、釣りをしている間の手洗い用などで使える点も便利なのですが、なによりもロッドスタンドを安定させるためのウェイトとして機能している点が重要です。これがあると無いとでは、ロッドスタンドの安定性(倒れにくさ)が全然違います。
収納した時のサイズは、これぐらいです。かなりコンパクトになりますね。
クーラーボックス取り付け式
次にご紹介するのは、クーラーボックスに取り付けるタイプのものです。
写真左のクーラーボックスに取り付けているものが、それに当たります。
このタイプのものは「一人で釣りに行って、一本だけしか竿を出していない時」や「キスの投げ釣りのように、釣り場をあちこち移動する時」に便利です。
特にキスの投げ釣りで釣り場をあちこち移動する際には、先の自立式の場合だと持ち運びが大変です。その点、このタイプであればクーラーボックスのインナーボックスに必要最低限の仕掛け類とエサさえ入れておけば、ロッド以外の手荷物はクーラーボックスだけになります。
ロッドスタンド基部のクーラーボックスへの取り付けは「両面テープで固定後、付属のビスで留める」ものが多いです。
僕も実のところ、最初はこの「クーラーボックスへのビス留め」に抵抗を感じて吸盤固定タイプのロッドスタンドを使用していました。クーラーボックスに穴をあけるという行為が、クーラーボックスの保冷力を下げたり、ビス留めの穴から水が入って不具合を生じたりしないかなどと思っていたのです。
ところが、釣りをしている間にこの吸盤が頻繁に外れてイライラするようになったのと、クーラーボックスを使用するにつれてだんだんと傷だらけになってきたのとで、「所詮クーラーボックスも消耗品」と割り切ってビス留めしたところ、思っていたよりもいい感じに落ち着きました。さすがはメーカーオプションです。
このタイプの数少ない難点は、家族での釣りにはあまり向かないところですね。ご覧のとおり竿受けの部分が1本分しかないので、家族の人数分のロッドを使用する時には、どうしても竿受け部分の数が足りません。
あとは、取り付けるクーラーボックスにある程度の重さがあることが求められることでしょうか…軽いクーラーボックスに取り付けると、ロッド+リールの重さにクーラーボックスの自重が負けて、ロッドスタンドごとロッドが倒れてしまいます。
先に掲載した写真に写っていたクーラーボックス二つのうち、右側のものだと軽すぎて取り付けは出来ないですねぇ…まあ軽くてコンパクトな分、持ち運びは楽なんですけれど。小物釣りの時には重宝しているクーラーボックスです。
なぜロッドスタンドが必要か?
では次に、ロッドスタンドを使用するメリットについてご説明いたします。
仕掛けの交換やエサ付けがしやすくなる
ロッドスタンドがあれば、ガイドに糸を通したロッドを立てかけた後は両手がフリーになった状態で、仕掛けの準備やエサの取り付けができます。
ロッドスタンド無しでも仕掛けの準備やエサの取り付けは出来ますが、どうしても何かにロッドを立てかけるか、誰かにロッドを持っていてもらう必要性が生じます。その理由は次のポイントにてご説明します。
竿やリールを傷つける可能性が低くなる
僕も釣りを始めた頃には、地面にロッドを寝かせて仕掛けの準備やエサ付けを行っていました。しかし、これを繰り返していると、どうしてもロッドやリールに傷がついてしまいます。
子供は特に、釣具の取り扱いに無頓着になりやすいので「ロッドは手に持っているとき以外には、ロッドスタンドに立てかけること」と教えておけば、お父さんのイライラも激減することでしょう(経験者は語る:笑)。
一番厄介なのは、サーフでの釣りです。砂利浜の場合はそうでもないのですが、砂浜でロッドを地面に直置きするとただ傷がつくだけではなく、リールの各部分に細かい砂が入ってしまいます。その結果、リールを巻くと「ジャリジャリ」「ガリガリ」と音がして、最悪の場合はリールを壊してしまう結果となります。
そういった意味でも、砂浜での釣りの際には必ずロッドスタンドを準備される方が良いですね。
ちなみに、砂浜で投げ釣りをされる方だと「細長い杭の先に竿受けがついているタイプ」を使用されているケースも多いですね。使用する時には竿受け部分の反対側、杭状
に尖っている方を砂浜に向けて力いっぱい刺しこんで、ロッドスタンドを直接地面に固定します。
自立式の一種ともいえるでしょうが、このタイプであれば組み立て式のものほどかさばらないですし、クーラーボックス取り付け式よりもしっかりと安定します。
より多くの竿を取り扱える
先にも触れましたが、家族で釣りに行くとその人数分だけ釣竿の準備をする必要が生じてきます。 その時にロッドスタンドがあれば、仕掛けの交換やエサ付けが大変楽になります。
僕自身の経験で言えば、子供3人分の竿を出す時には、現地にロッドスタンド代わりになるもの(釣り公園の手すりやベンチ、工事用バリケードのようなものなど)がある時を除くと、自立式のロッドスタンドが必須になります。
出している竿の数だけ、頻繁に仕掛けの交換やエサ付けを行わなければならないのですが、そのような時にロッドスタンドがあれば、自分の周囲で道具がごちゃごちゃにならなくて済みます。
まとめ
今回ご紹介したロッドスタンドについても、先日ご紹介したチェアと同じで「無くても釣りは出来るけれど、あったら便利」なグッズの一つです。
電車釣行をされる方にとっては、できるだけ手荷物の量は減らしたいところなのですが、それほどかさばったり重量のあるものであったりはしないので、皆さんの事情や好みに合わせて持参されると良いでしょう。
マイカー釣行をされる方であれば、トランクのすみっこにでも転がしておけば良いので、ぜひ持参されることをお勧めします。
【関連商品の広告】