ライン(道糸)の結びが甘くて、時々一投目で仕掛けを無くして泣きを見ることがあるJackです。
今回は「8の字結び(エイトノット)」に続く糸の結び方として「クリンチノット」をご紹介します。
家族での「はじめての釣り」として、これまではできるだけ簡単な仕掛け作りの方法をご紹介してきましたが、この「クリンチノット」を覚えていただければ、さらに仕掛け作りの幅を広げることができる(そしてより魚が釣りやすくなる)ことでしょう。
実際にやってみたら、それほど難しい内容ではないと思われますので、ぜひ皆さんの参考にしていただければと思います。
クリンチノットの結び方
クリンチノットとは
サルカンやおもり、ルアーなどの金具の輪に糸を接続する方法の一つです。
釣りにおける糸の結び方にはいろいろな方法がありますが、その中でも非常に素早く、簡単に結ぶことができるのがクリンチノットです。
糸を結んだ強度も必要十分なのですが、太い糸を使用した場合には結び目がほどけやすくなります…といっても、一般的によく使われる糸の太さ(~3号ぐらいまで)であれば、まず問題無く糸を結ぶことができます。
これまでは「8の字結び」で作ったちちわの中に、サルカンや仕掛けをくぐらせる方法で仕掛けの接続をしていましたが、このクリンチノットを覚えれば、直接サルカンなどに糸を結ぶことができるようになります。
具体的な結び方について
それでは、クリンチノットを実際に結んでみます。
今回の写真では出来るだけ見やすいように、道糸の代わりに太めのひもを、サルカンの代わりにキーホルダーの一部分を使ってみました。
1.道糸をサルカンに通して、折り返します。
2.折り返した糸の先の部分を、本線に4~5回程度巻きつけます。
3.本線に巻きつけた道糸の先の部分を、サルカン部分の根元にできた輪に通します。さらにその時にできた大きな輪に、糸の先をくぐらせます。
4.3.の状態から、糸の結び目にあたる部分を舌でなめて湿らせた後、糸をゆっくりと引き締めます。なお、糸を引き締める時には、糸の先部分と本線を同時に引っ張るようにして下さい。本線側だけを引っ張ると、輪をくぐらせた後の糸の先部分の長さによっては結び目がほどけてしまう場合があります。
5.クリンチノットの完成です。糸の先の余った部分は、適当な長さでカットしてください。
参考URL:ダイワ(株式会社グローブライド)ホームページ「クリンチノット - Web site」
クリンチノットの説明の中で「強度」という言葉が出てきましたが、釣りにおいて糸を結ぶ際には、結び目を作った部分において、糸本来が持つ強度(引っ張り強さ)が低下するという現象が発生します。
その要因の一つとしては、糸の結び目を作った時に生じる摩擦熱が挙げられます。この摩擦熱をできるだけ発生させないために、糸の結び目部分にあたるところを舌でなめて湿らせるという訳です。
とは言ったものの、僕自身の経験上では、このクリンチノットを使用したことで魚を逃したり、突然糸が切れたりしたことはありません。
実際、僕の海釣り(エサ釣り)における結びのほとんどは、8の字結びとクリンチノットで事足りています。ルアー釣りをする時には「ハングズマンノット」や「パロマーノット」、リーダーと呼ばれる先糸を道糸と結ぶ際には「FGノット」などを使いますが…これらの糸の結び方につきましても、おいおいご紹介していきたいと思います。
何事においても「はじめての時」にはぎこちないものですが、何回か練習して慣れてしまえば、どうということはないです。
8の字結びでの釣りに慣れてきたら、次はぜひクリンチノットもお試しください!!