家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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海釣り世界のブラックリスト 釣れたら気を付けたい魚15種類


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 本ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 今日は大変強い雨が降り続いています…そのため、釣りに行くことは避けましたが「母の日」もあったため、ちょうどよかったのかも知れません。

 

 という訳で、今回は「釣れたら気を付けたい魚」についてお話しします。

 家族ではじめて釣りに行ったは良いものの、たまたま釣れた魚が「危ない魚」だったりすることもままあります。しかし、予備知識がなければその魚が危ない魚なのかどうかが分からないことでしょう。

 もしもそんな魚が釣れた時に、どう対処すれば良いのかといった辺りのことをご紹介していきますね。

 

 ただ、自分で実際に釣ったことのある魚が比較的少ない(そして手元にその魚の写真が無い)ので、写真の掲載が少ないです。ここでご紹介する魚の写真が確保でき次第、順次更新していきますね。

 

 

釣れたら気を付けたい魚15種類

アイゴ

 ヒレの棘に毒がある魚」としては、非常にメジャーな魚の一種です。木の葉のような体形で、体色は緑褐色の地に褐色の横縞が数本あって全身に白っぽい斑点があります。

 ウキフカセ釣りの外道として、時々釣れることがあります。非常に強い引きをする魚なので、釣れた瞬間に「あ、これはアイゴかな?」って分かることもしばしば。過去の経験上では、30cmぐらいのアイゴに2号のハリスでもブチブチ切られたことがありました。

 

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 数年前の次男の釣果です。なかなか強烈な引きだったので、次男も十分に楽しめたみたいですが、この一匹を取り込むまでに何度仕掛けを切られたことやら…。

 もしも釣れた場合には、重ねたタオルなどで暴れないよう慎重に押さえつけて、プライヤー(ラジオペンチなど)で針を外してください。僕も過去に一度、こいつを甘く見て素手で針を外そうとしたところ、棘が指先を引っかいた程度だったのにも関わらず、しばらくの間ジンジンと激痛が走って痛い目をみたことがあります。

 

 ちなみにこのアイゴ、取り扱いにさえ気を付ければ普通に食べることができます。

 ただし、調理が大変手間がかかります。死んでからでもヒレの棘に刺されると激しく痛むので、調理用ハサミなどで棘の先を切り落とす必要がありますし、皮が非常に剥がしにくいです。

 酒蒸しにして食べた時の肉質は、魚というよりは鶏肉に近い触感でした。引きが強い魚である分、身が締まっているってことですかね。

 味もなかなかの美味でしたが、身が非常に磯臭い(調理中から、まさに「おしっこの匂い」がしました。)です。これは内臓から匂いが身に移ることが原因であるため、新鮮なうちに内臓を傷つけずに処理して持ち帰り、ショウガや柚子胡椒でくさみを消すと良いそうです。

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「アイゴ」

 

アカエイ

 これまた「棘に毒のある魚」の代表選手の一種です。

 が、アイゴとは異なり全身に毒の棘があるわけではなくて、長い尾の付け根部分に長くて鋭い毒の棘があります。棘そのものだけでも十分に危険(時には長靴すら貫くとか)なのですが、さらにその棘に毒まであるという点が厄介です。

 

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 見た目はこんな感じです。水族館で直接触れられるように展示されている個体だったので、毒の棘は取り除かれています。

 

 またこのアカエイは、釣れた時(釣り上げるまで)にも大変厄介な特徴があります。

 大きく平たく重いので、釣れたが最後「のっそりとした非常に重い引きとの格闘」が始まります…あまりにも重くて強い引きのため、竿やリールが壊れてしまうこともしばしばあるそうです。

 

 お味の方は、食用にできなくもないそうですが、サメなどの軟骨魚類の特徴である「アンモニア臭」が発生するため、調理にはひと手間が必要なのだとか。

 僕自身はまだ釣ったことはありませんが、釣り上げたアカエイのサイズが小さければ釣り上げて仕掛けを外し海に帰す(棘には十分に気を付けてください。)か、仕掛けを諦めて道糸を切ってしまうかしましょう。

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「アカエイ」

 

ウツボ

 ちょい投げ釣りをしていると、ごくたまにウツボが釣れることがあります。

 僕自身は子供の頃、父親と釣りに行ったときに小さなウツボを釣り上げて、煮魚にして食べた記憶があります。この時はサイズがサイズだったので気になりませんでしたが、骨の処理がなかなかに大変な魚だそうです。

 

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 突然こんな魚が釣れたら、おそらくパニックになると思います。(笑)

 

 また、ウツボにおいて特徴的なのは、その鋭い歯です。 

 アイゴなどのように「刺されると痛い毒針」などはありませんので、もしも釣れてしまったら落ち着いてタオルなどで押さえつけ、プライヤーで針を外してください。サイズが大きかったり、鋭い歯が怖い場合は、かわいそうですが足で踏みつけて針を外すのもアリです。どうしようもない場合には仕掛けを切って、海にお帰りいただきましょう。持ち帰って食べるかどうかは、皆さんのご判断にお任せします。

 

 なお、釣り針が付いたまま魚をリリースしても、魚は後日釣り針を吐き出すそうなので、どうぞご心配なく(出典:海野徹也・馬場宏治「水族館発! みんなが知りたい釣り魚の生態 -釣りのヒントは水族館にあった!?」より)。

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「ウツボ」

 

ウミケムシ

 釣りをしている時に、海面をふわふわと泳いでいるのを見かけたりします。

 見かけも危険な点(毒のある毛針)も、全く毛虫と同じです。釣りをしていていつも不思議に思う点はこのウミケムシ、ちゃんと口にエサをくわえて釣れてくるというところでしょうか。

 

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 当然ながら食用には適さず、釣れてしまった時にはかわいそうですが、靴底などで踏みつけてプライヤーで針を外し、海にお帰りいただきましょう。

 このウミケムシについては、タオル越しでも触れるのは避けた方が良いでしょう(タオルに毒の毛針が残ってしまうため)。

 

参考URL:Wikipedia「ウミケムシ」

 

エソ(マエソ)

 僕が初めてエソを見た時の感想は「ヘビだかワニだかみたいな頭が付いた魚」でした。その時には、隣でちょい投げ釣りをしていたお兄さんが釣り上げていました。

 後日、僕自身もボート釣りで釣り上げたことがあります。なかなかのサイズのエソだったので、強い引きに「いったい何が釣れたのかな」と期待していたところ、釣り上がってきたのがこのエソだったのでがっかりした経験があります。

 

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 こちらはちょい投げで釣れた、エソの子供です。サイズは小さいですが、大きな口にはえげつない鋭さの歯が並んでいました。

 

 なぜ僕が、エソが釣れた時にがっかりしたのか…それは、このエソが食用にするには大変手間がかかる魚だったからです。

 エソそのものは大変美味だそうで、高級すり身食品の原料として重要なものなのだそうですが…そうです、このエソも細くて長い骨が大変多いため、調理に手間がかかるのです。

 

 小骨が多い魚は、持って帰って調理しても誰も手を付けてくれません…という訳で、たいていはそのままリリースしています。

 で、その際に気を付けていただきたいのが、エソの口にずらりと並んだ鋭い歯です。肉食性の魚の特徴でもありますが、非常にえげつない歯にうっかり触ると怪我をしてしまいます。

 ウツボと同じく、タオルで押さえてプライヤーで針を外してください。持ち帰って食べるかどうかも、ウツボと同じく皆さんのご判断にお任せします。

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「マエソ」

 

カサゴメバル

 子供の頃に見ていた魚図鑑などでは「オニカサゴ」や「ミノカサゴ」などが「ヒレに毒針がある魚」として有名でしたが、ちょい投げ釣りで釣れる普通のカサゴメバル等のヒレの棘にも、一応毒があります。

 普通のカサゴメバルはもちろん、オニカサゴなども大変美味な魚として船釣りのターゲットになっていますが、これらの魚を取り扱う際にはヒレの毒針にご注意ください。

 

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 こちらはオニカサゴの写真です…たぶん。(苦笑)

 水族館で撮影しましたが、水槽には魚種の説明書きがありませんでした。オニオコゼ(後述)かもと思いましたが、背びれの形が違うように見受けられます。

 

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 僕もカサゴメバルを釣り上げたり調理したりする際に、うっかり腹ビレ辺り(ウロコ取りをする時に、この辺りのウロコが取りにくいのです。)の棘に指を刺してしまうのですが、死んだカサゴメバルヒレでも、刺さるとかなり痛いです。 

 その他、僕は釣れたカサゴメバルについて、いつも素手でつかんで針を外しているのですが、たくさん魚が釣れた日などは、釣りを終えるとカサゴメバルの体についている棘などで、手のひらの薄皮がボロボロになっていたりします。

 気になる方は、出来るだけ素手で触らないようにすると良いでしょう。

 

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 ミノカサゴが釣れてしまったら、とりあえずは仕掛けを切って「海に帰す」or「気を付けて持ち帰る」の二択でしょうか…持ち帰って調理する場合にも、長くて鋭い棘には十分に気を付けてください。出来れば現場で、さっさとハサミで切っちゃいましょう。

 普通のカサゴメバルオニカサゴの取り扱いは、これまたウツボと同じで良いでしょう。

 

参考URL1:市場魚貝類図鑑ホームページ「カサゴ」

参考URL2:市場魚貝類図鑑ホームページ「オニカサゴ」

参考URL3:市場魚貝類図鑑ホームページ「ミノカサゴ」

参考URL4:Wikipedia「メバル」

 

キタマクラ

 ウキフカセ釣りやサビキ釣りなどの外道として、ちょくちょく釣れる魚です。

 この魚の危険性は、いったいどこにあるのか?

 

 それはズバリ「パッと見た目はカワハギっぽいが、フグと同じく身に毒がある点」です。

 初めて釣った時には「カワハギか」と喜んだのですが、手に取った時の感触がカワハギ(皮がざらざらしている)とは異なりヌメヌメしていたので、お師匠様(元漁師)に聞いてみたところ「あー、キタマクラやなー、それ食べたらアカンでー」との返事が。ちなみに、内臓と皮に毒があるそうです。

 

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 うちの長男が釣り上げたキタマクラです。「これってカワハギ?」と長男も聞いてきたぐらい、本当にぱっと見た目はカワハギっぽいです。

 

 クサフグなどと一緒で口にさえしなければ、どうということはない魚です。針を外してリリースしましょう…ただし、キタマクラを触った手で飲食物を手にする際には、一応念のためにご注意を。

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「キタマクラ」

 

クラゲ類

 クラゲが釣りで「釣れる」ことはほとんどないと思いますが、仕掛けに引っかかってくるケースは一応考えられます(僕自身の経験上はまだありませんが、一応理論上のお話として。)。

 

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 こちらは参考までに掲載した「ミズクラゲ」というクラゲで、刺胞(しほう)という毒針を持っています。 人間にとってはほとんど影響のないレベルの毒の強さですが、海を泳いでいる時に顔など皮膚の薄い部分に触れると、人によっては痛みを感じることもあるそうです。

 

 たいていのクラゲはまず大丈夫だと思いますが、カツオノエボシのような毒クラゲが引っかかってきても困ります。

 陸に上がったクラゲはほとんど動かず(動けず)にいるので、落ち着いてプライヤーなどで仕掛けを外して、海にお帰りいただきましょう。

 

ゴンズイ

 アイゴやアカエイと並んでヒレの棘に毒がある魚」の代表選手の一種です。魚の図鑑や釣具屋さんのPOPなどでは、必ず紹介されていますね。 

 

 数年前に長男を夜釣りに連れて行った時に、このゴンズイの群れ(ゴンズイ玉(だま)」と呼ばれています。)を見て長男が「あ、毒のある魚やー、危ないわー」とか言いながらも、飽きずにずっと見ていたのを覚えています。本当に一つの玉のように固まって泳ぐ姿は、長男にとってかなり珍しかったようです。

 

 そしてこのゴンズイ、胸ビレと背ビレの棘に毒があります。一応食べられる魚のようですが、僕自身は釣ったことも食べたこともありません。

 という訳で、針を外す時や持ち帰りの際の注意点は、カサゴメバル類と同じとさせていただきます。

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「ゴンズイ」

 

サメ

 「何を馬鹿なことを言っているんだ」と思われるかも知れませんが、七里御浜海岸で夜の投げ釣りをしていると、普通に釣れてくる魚だったりします。

 

 …えっ、そんな場所やシチュエーションで「はじめての釣り」なんかしないだろうって? 

 いやはや、大変ごもっともなご意見です…が、万が一にも釣れてしまった時のためのお話として、一応ご紹介させていただきますね。

 

 簡潔に言えば、扱いはアカエイとほぼ一緒です。

 アカエイのような長い毒針はありませんが、歯が鋭い点と、重く激しい引きで竿やリールを壊される危険性にご注意ください。そして「食べられなくはないが、身からのアンモニア臭の取り扱いに注意が必要」な点も、アカエイと同じです。

 

 以前長男を連れてお師匠様と一緒に七里御浜海岸へ夜釣りに行ったとき、お師匠様が「釣ったらアカンもん釣ってしもたー!!」とか言いながら釣り上げたサメを見た長男は、ビチビチと跳ねる約80cmのサメにドン引きしていました。(笑)

 

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 「それでも記念に」と、長男にサメを持たせる大人たち(僕&お師匠様)。

 

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 僕も生きたサメを目の前で直接見たのはその時が初めてでしたが、「サメ肌」の言葉通り、非常にざらざらした分厚い皮が大変印象的でした。

 ちなみにその時は、もちろん仕掛けを切って海にお帰りいただきました。

 

ダイナンウミヘビ

  すぐ上でご紹介した、僕のお師匠様がサメを釣った時の釣行で、これまた同じくお師匠様が「気色悪いもん釣ってしもたー!!」と言いながら見せてくれたのが、このダイナンウミヘビでした。

 お師匠様、一日のうちにいったいどれだけ「当たりくじ」を引かれるのでしょうか…?

 

 このダイナンウミヘビ、一言で言えば「食べられないウツボです。

 決して食用にできないという訳ではないそうですが、食べておいしい魚でもなく、ウツボ同様の鋭い歯と小骨が多い点が特徴的な魚です。

 僕は最初見せてもらった時にアナゴと見間違えましたが、アナゴと比べると頭の形が分かりやすいぐらいに尖った三角形をしているところが見分けるポイントでしょうか。

 

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 水族館では、こんな風に砂の中に隠れていました。きっとここから、獲物となる魚をバクッと食べるんでしょうねぇ。

 

 ウツボと同じ要領で針を外して、海にお帰りいただきましょう…って、だんだんと魚の説明が雑になってきている気がします。(苦笑)

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「ダイナンウミヘビ」

 

ハオコゼ

 ハオコゼもまた、魚図鑑や釣具屋のPOPなどでよく登場する「危険な魚」なのですが、僕自身は子供の頃に一度釣り上げたことがあるぐらいです。 

 当時釣り上げた魚もそうでしたが、そもそも魚のサイズが非常に小さい(成長しても10cm程度)です。市場での評価においても食用とはみなされていないそうですが、「食べるところが無いのに危険」というのは、ハオコゼには気の毒ですが「釣れても全くうれしくない」です。

 

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 こちらはオニオコゼです。見かけはイマイチですが、食べたら美味しい魚ですよ。

 

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 こちらはオニダルマオコゼ…だったはず。(笑)

 すでに岩だか魚だか見分けがつきません。だからこそ、岩と間違えて踏みつけてしまい、棘に刺される人が多いのだそうです。

 

 ここまでハオコゼを筆頭に何種類かのオコゼをご紹介しましたが、基本的にはオコゼの類の特徴である「ヒレの棘」が要注意ポイントです。棘に毒がある点は、カサゴメバル類とも同じですね。取り扱い方もカサゴメバル類と同じで基本オッケーです。

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「ハオコゼ」

参考URL:市場魚介類図鑑ホームページ「オニオコゼ」

参考URL:市場魚介類図鑑ホームページ「オニダルマオコゼ」

 

ヒョウモンダコ

 これまた「こんなものが釣れるの?」という声が聞こえてきそうですが、一応お話をさせていただきましょう。 

 

 ちょい投げ釣りをしていると、たまにマダコやミズダコなどがジェット天秤のオレンジ色の部分をエサと間違えて抱きつき、そのまま釣り上がってくることがあります。

 が、このようにして釣り上がってきたタコの表面に青いヒョウ柄が見えたら要注意です。そのタコはヒョウモンダコかも知れません。

 

 本来は日本のはるか南の方の暖かい海に生息しているそうですが、1999年に大阪で捕獲された例をはじめとして、近年では九州地方や浜名湖周辺での捕獲・目撃例まであるそうです。地球(というか、海水の)温暖化の影響は、こんなところにも出ているのですね。

 

 ヒョウモンダコの危険性は「唾液の猛毒(フグと同じテトロドトキシン)」にあります。下手に手を出して噛みつかれないよう、細心の注意を払ってください。また、食用にしてもいけません。

 もしも釣れてしまったら、少々かわいそうですが仕掛けを切って海にお帰りいただきましょう。ジェット天秤などに抱きついてきただけであれば、そのまま海中に沈めてやれば勝手に帰っていくはずです。

 

参考URL:Wikipedia「ヒョウモンダコ」

 

フグ(クサフグ

 今回の記事の「実質的なトリ」を務めるのは、我らが釣り人のかわいい友達、エサ取り名人のフグ(クサフグ)です。(苦笑) 

 

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 ウキ釣りだろうがちょい投げ釣りだろうが、どんな仕掛けで釣りをしていても釣れる辺りは、「魚の引きを楽しむ」という意味では非常に簡単なターゲットとも言えるでしょう。

 

 フグの危険性については、皆さんもおそらくご承知のとおり「身や内臓、皮などに毒がある点」ですね。

 高級料亭などで食べるトラフグなどは絶品の味わいですが、フグの調理師免許を持っている人でないと、フグを調理してはいけません。素人が見様見真似で調理することは、大変危険ですので絶対にやめましょう。

 

 なお、釣れてしまったフグを直接手で触れること自体には、全く危険性はありません。キタマクラと同じで、針を外してそのままリリースしましょう。

 心配性の長男などは、まだ小さかったころに僕がクサフグをむんずとつかんで針を外すたびに「触ったら死ぬ、死ぬ」と言っていたのですが、クサフグを手で触ったぐらいで死ぬというのなら、僕はもう何百回と死んでいます。(笑)

 ただし、これまたキタマクラと同じく、フグを触ったそのままの手で飲食物に触れるのは、念の為やめておきましょう。

 

 また、僕自身が驚いたフグのエピソードとしては、お師匠様と一緒にボート釣りに行ったときに釣れた巨大なフグを、お師匠様が「リリースするなら、それ頂戴」と言ってきたことがありました。

 怪訝な目をしていた僕にお師匠様が言った言葉は「それ、フグはフグでも毒がないフグやから」とのことで…後で調べてみると、僕が釣り上げたフグは「シロサバフグ」という、フグの中では珍しく毒のない種類だったそうです。

 

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 こちらがお師匠様にプレゼントしたシロサバフグです。一緒にサンバソウ(イシダイの子供)とカサゴも入っています。

 

 まあ、元漁師が「大丈夫」と言うので持って帰ってもらいましたが、家に帰ってからも気になって、お師匠様にメールなどしてみたところ「刺身と唐揚げが大変うまかった、まだ生きてるでー」という返事が。(笑)

 とはいえ、このシロサバフグにもそっくりな毒のあるフグがいる(そのまんまの名前ですが、「ドクサバフグ」という種類だそうです。)ので、くれぐれも安易な素人判断はしないでくださいね。

 ちょっとでも不安に感じたら、残念ですがその魚はリリースです。

 

参考URL1:市場魚貝類図鑑ホームページ「クサフグ」

参考URL2:市場魚貝類図鑑ホームページ「シロサバフグ」

 

 「番外編」ネズミゴチ

  さて、今回の記事の大トリは「番外編」です。「メゴチ」「ヌメリゴチ」などとも呼ばれています。

 

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  このネズミゴチという魚、ちょい投げ釣りなどでシロギスと一緒に釣れることが多いです。食用としても大変美味な魚で、ウツボやエソのように小骨が多いといったこともありません。では、なぜ今回の記事に取り上げられたのか?

 

 その理由は「胸ビレの前辺りにある鋭い棘」です。

 この棘がヌルヌルする魚体と相まって、針を外す時には非常に厄介です。僕もたまーにこの棘を手に引っかけて、痛い思いをしています。

 

 とはいえ、これまでご紹介してきた魚のように「棘に毒がある」という訳ではないので、仮に棘が刺さっても一瞬痛い思いをする程度ですので、ご安心ください。

 毒の棘ではないけれども、刺さると痛い棘がある…これがネズミゴチを「番外編」とした理由です。

 

 見た目で損をしている魚ですが、食べると大変おいしいですよ。

 シロギスと一緒に、ぜひ天ぷらにして食べてみてください。

 

参考URL:市場魚貝類図鑑ホームページ「ネズミゴチ」

 

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