宝くじや懸賞などの運にはさっぱり恵まれませんが、人生のイベントの要所では断然運が良かったJackです。
今回は孫太郎オートキャンプ場で開催されたキス釣り大会への参加をきっかけに、「潮回りが悪い時に魚が釣れないという話は本当か?」を検証してみました。どうぞよろしくお願いいたします。
潮周りと釣果の関係を検証してみた
孫太郎オートキャンプ場について
孫太郎オートキャンプ場は三重県北牟婁郡紀北町にあるキャンプ場です。
0597-47-5371
キャンプ場の入り口は、大きな石碑が目印です。
キャンプ場の敷地内に砂利浜のサーフがあり、毎年6月下旬頃にキス釣り大会が開催されます。
このキス釣り大会に、お師匠様をはじめ先輩方と一緒にここ数年間毎年参加しており、今年も参加するべく昨日の夕方に現地入り(前泊)しました。
僕の所属するモータースポーツクラブのメンバーの方々が集まるのですが、そこはやはり「元」がついても競技参加者。負けず嫌いで「勝ちを狙いに行く人」ばかり、前日から現地に入って実釣テスト&夜の宴会をしながら大会当日に備えます。
海と天候の状況
しかし、この週末の潮汐表を見ると6月23日(土)は「長潮」、翌24日(日)は「若潮」で潮の動きが悪く、さらに大会開始時刻の午前9時頃が干潮時刻で潮の動きが止まり、前日から大雨が降るなど「コンディション的にはかなりひどい」条件下での釣り大会となっていました。
過去の記事でも触れましたが、潮が動いてくれないことには釣果は期待できません…はたして、今回の釣り大会の結果はどうなったのか!?
大会前日の釣果
大会前日、実釣テストの結果です。
潮は「長潮」、天候は大雨の直後ということで、かなり条件が悪かったのですが…
お師匠様に「ブログの記事にしたいので」とお願いしてみたら、ノリノリでポーズを取ってくれました。(笑)
結果から言いますと、夕マズメの時刻で潮も「悪い状況下なりに」動いていたので、魚のアタリはボチボチとありました。
ただし、干潮と満潮の間の「潮が動いている時間帯だけ」しか魚は釣れず、干潮時刻前後(潮の動きが止まる時間帯)には魚のアタリがピタッと止んでしまいました。
僕も投げ釣り仕掛け(海の底を狙う釣り)だったにも関わらず、小さなサバ(海の表層を泳いでいることが多い魚)が釣れてしまいました…仕掛けを巻いてくる時に、海面でキラキラと光っていた小さな釣り針に反応してくれたようです。
魚が釣れただけまだマシでしたが、狙って釣った魚ではなかったので微妙な気分でした。(苦笑)
大会当日の釣果
大会当日(本日)は、幸いにも朝から雨は止み、徐々にですが晴れ間も見えるような状況でした。天候は曇りで湿度80パーセント、風は約3メートルとのことでしたが、キャンプ場のサーフは風裏の場所に位置していたのか、釣りをしている間は風の影響をあまり受けませんでした。
が、キス釣り大会の開催時刻は午前9時から午前11時の間…潮汐表によれば、干潮時刻からスタートで、徐々に潮が動き出す頃に実釣終了となる予定です。
参加者枠は50名定員で、例年はそれなりに人数が埋まっていたのですが、今年の大会参加者数は僕たちを含めて27名とのこと…今年の参加者数が少なかったのには、ひょっとしたら先日の地震も少なからず影響していたのかも知れません。
大会開始から2時間の間で、参加者それぞれがより大きく、より多くのキスを求めて竿を振り仕掛けを投げまくった結果はいかに!?
二つの奇跡
まず、全体的な傾向としてはやはり潮の動きが悪い時間帯だったせいか、参加者のほとんどが釣果について伸び悩みました。
僕自身もそうでしたが、2時間の間で大会参加者が釣り上げたキスの数の平均値は、だいたい3匹…今回のキス釣り大会の数釣り賞1位の方の釣果は7匹でしたが、例年であればもっと多くの魚が釣れていました。「若潮」の、しかも潮の動きが止まっている干潮の時間帯の釣りでしたが、やはり数釣りという点においては潮の動きが良くないと釣果が出ないようでした。
ただし、今回の大会では驚くべき「二つの奇跡」がありました。
まず一つ目の奇跡ですが…
今年の大会で「大物賞」をゲットされた方が釣り上げたキスのサイズ、何と30.5センチメートル!!
ちなみに昨年の大会での大物賞は、今年もご一緒していただいた僕の先輩がゲットされていましたが、その時のキスのサイズが26センチメートルちょいでした。例年のアベレージサイズがだいたい16~18センチメートルであることから考えても、もの凄いサイズです。
写真に写っている子供さん(小学校低~中学年ぐらいかな? この写真については、子供さんのお父さんからブログへの掲載許可をいただきました。)と比較してみてください。実物を間近で見せてもらいましたが、すでにシロギスというよりも「でっかいアジ」です。
ちなみに、子供さんのお父さんも最初「これ…キス、ですかね?」と言いながら計量に持ってこられていました。そりゃそうですよね、魚の全長もさることながら、太さについても「成人男性の前腕」ぐらいありましたから。もちろん、本大会開催時以来の新記録でした。
そして、二つ目の奇跡ですが…こちらは私事ながら、僕が釣り大会の最中に根掛かりで切ってしまった仕掛けを、新しく作り直した仕掛けで僕が釣り上げた(しかも、切れた仕掛けにはそこそこのサイズのキスが1匹かかっていた)というものです。
通常「広いサーフで無くした仕掛けを自分で釣り上げる可能性」は、限りなく低いです…まあ、「無くした仕掛けの針に魚が掛かっている可能性」は、まずまずありそうな気もしますが。
ただし、「二つ目の奇跡」とまで言ったのには、実はもう一つ理由があります。
実はこの仕掛け、昨年の5月にも別のサーフで釣りをしている時にラインが切れて一度ロストしてしまい、その三週間後に同じ場所へ釣りに行った際に自分で釣り上げていたものだったのです。
こちらがその仕掛けの写真です。L字天秤(お師匠様の手作り)とウッドシンカーのセットです。
一度目のロスト時に三週間もの間、海中に沈んでいたので、ウッド部分が痛んでひび割れ、部分的に変色してしまっています。
一度目の回収時にはこのひび割れた部分には海藻が生え始めていたのですが、使い古しの歯ブラシでせっせとこすって綺麗にしたことを覚えています。
なかなか使い勝手が良い仕掛けだったので、今回もつい何気なく使って、思わずロストしてしまったのですが…一度「奇跡の生還」を果たした仕掛けを再び失ってちょっと(いやかなり)ショックだったところ、まさかもう一度僕の手元に戻ってきてくれるとは思いもしませんでした。
自分で言うのも大変気恥ずかしいのですが、だだっ広いサーフでの投げ釣りで同じ仕掛けのセットを二度もロストし、二度とも自分で釣り上げて回収できる可能性は「限りなくゼロに近い」と思います。
僕自身のキス釣り大会の結果は芳しくなかったのですが、この「二つの奇跡」を目にしただけで十分に満足しました。
ちなみに、写真の仕掛けは僕の「殿堂入りアイテム」として、今後タックルボックスとは違う場所にしまっておくことにします。(笑)
まとめ
途中で余談(私事)を挟んでしまいましたが、今回の検証結果としては「潮汐表において潮の動きが悪いとされている状況下でも、潮が動いている時間帯の間であれば魚は釣れる(ただし、数は期待できない)」というものでした。
また、「釣れる魚のサイズには、潮の動きは(おそらく)関係が無い」という点も、非常に興味深かったです。天候・潮の動きともに今回のような悪条件のもとで、まさか大会新記録となった超大物を釣り上げる人が出てくるとは思ってもいませんでした。
ファミリーフィッシングで見事巨大シロギスを釣り上げた子供さん&お父さん、おめでとうございました!!