家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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少しの傷なら大丈夫!! スピニングリールのスプールエッジについた傷の修復方法について


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 以前は釣具以外でも「ちょっとした傷さえすごく気になっていた」Jackです…この歳になってようやく、「まあいいや」と思えることが少しずつ増えてきました。

 今回はスピニングリールのスプール(エッジ部分)についた傷の修復方法についてご紹介いたします。

 

 釣りを始めてすぐの頃などは、釣り道具の扱いにも慣れていなくて、竿やリールを落としたり踏んづけたりして傷つけてしまうことが多々あります…特に子どものすることであれば、なおさらです。

 スピニングリールのスプールエッジは非常にデリケートな部分なのですが、少々の傷であれば修復は簡単に行えますよ。それでは、今回もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

スピニングリールのスプールについた傷の修復について

イントロダクション

 先週の週末は南伊勢で、クロムツをたくさん釣ることが出来ました。

 

www.familly-fishing.net

 

 その時、長男が「なぜ俺も連れて行かなかった~」などと言いながら、僕が釣りに出かけた後で高熱を出して寝込んでいた(釣りから帰ってきた後で、カミさんから聞きました)というので、今日は「釣りに行きたい」という長男を連れて、早朝から再び南伊勢へと足を運びました。

 

 しかし…

 

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 三連休の中日、快晴の日の早朝にしては、釣り人の数が随分と少ないです。

 

 また、この大突堤に来るまでの途中、釣り道具を担いで戻ってくる釣り人多数とすれ違いまして…海中をのぞき込んでも、先週とは明らかに泳いでいる魚の数が違います。

 これは今回もまた「やらかした」ケースかも…?

 

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  とりあえず、先週僕が使用していたのと同じ仕掛けを長男に渡しました。

 彼がこの時になぜマスクを着用していたのか…どうやら、それほど深い意味は無かった模様です。(笑)

 

 長男にジギングの釣り方(メタルジグを投げて、ちょいちょいと竿をあおりながらたるんだリールの糸を巻く)を教えつつ、彼の目の前でも実演してみたのですが…魚の反応は今ひとつ。

 

 そこへ、先週お世話になった地元スペシャリストのおじさんが来られました。

 

僕「先週はお世話になりました、ありがとうございました」

 

おじさん「ああ、あの時の君かいな…ところで、今日は釣れてる?」

 

僕「いえ、今のところ魚の反応はさっぱりです」

 

おじさん「そうなんか…実は先週、君がメタルジグでいっぱい魚を釣っていたから、僕も買ってみたのよ、メタルジグ」

 

おじさん「でもなぁ…三日ぐらい前までは魚が釣れていたんだけれど、それから以降がさっぱりなのよ」

 

 …何ですとっ!?ノ( ̄0 ̄;)\

 

 周囲を見回してみても、魚が釣れている気配がなかったのにはそういう理由があったのか…とりあえずおじさんに情報をいただいたお礼を言いつつ、ジギングを続けてみました。

 

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 とりあえず釣れたのは、アナハゼ1匹だけでした…たまたま僕が釣ったのを、写真撮影用として長男に持ってもらいました。

 

 このアナハゼ、食べてみると案外おいしいのですが、写真をご覧いただいてもお分かりの通り「身が青色」なんですよねぇ…真っ青な色の食べ物(例えば青色のカレー)は人間の食欲を無くさせる効果があるなどと言いますが、このアナハゼをさばくと見事な青色の身をしているので、食べるのにかなりの気力を要します。

 当然のことながら、この1匹だけを持ち帰っても仕方がないので、すぐに海へとお帰りいただきました。

 

 ところがこの後、長男が釣りをしている時に突然竿からリールがポロリと転げ落ちました。リールの固定ネジは、しっかりと締めこんだはずなのですが…?

 それでも、長男が何とか途中でキャッチしてくれたおかげで「海ポチャ」だけは免れましたが、コンクリート突堤に落ちた長男のリールには、リールフット部分とスプールエッジ部分に傷がついてしまいました。

 

 そこからは、余りの暑さ(天気予報によると、外気温は30度ほどでした。)と魚の釣れなさに、仕方なく二人で帰路についたのですが…家に帰ってから、早速このスプールエッジの傷の修復作業に取り掛かりました。

 ちなみに、リールフット部分の傷は、リールを竿にセットした段階で見えなくなる部分だったので、特に処置はしませんでした。

 

スピニングリールのスプールエッジとは

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 写真の中央辺り、スプールエッジ部分に白い点があるのがお判りでしょうか…これが今回ついた、スプールエッジの傷です。

 スピニングリールの機能を果たす上で致命傷とまでは言いませんが、なかなかのサイズの傷です。

 

 このスプールエッジという部分、スピニングリールの部品の中では非常にデリケートな部分でありまして、魚釣りの仕掛けを投げてスピニングリールからライン(糸)が出ていく時、ラインはずっとこのスプールエッジを舐めるように沿いながら放出されていきます。

 つまり、このスプールエッジ部分に傷があると、仕掛けを投げてラインが放出される際にラインがこの傷にひっかかり、ラインにも傷がついたり、最悪の場合はラインが途中で切れてしまう(そして投げた仕掛けをなくしてしまう)という結果につながります。

 

 とはいえ、この部分についた傷が原因でスプールそのものを買い換えるとなると、高価なスピニングリールの場合、ヘタをすると入門用のリールが一つ買えるぐらいの値段がします。また、スプールは「リールの補修部品」に当たる(地元の釣具屋の店長さん談)ため、通販での入手が困難で、たいていは釣具屋さんで「補修部品の取り寄せ」としてお願いすることになります。

 リールの補修部品の値段の確認は、各メーカーのホームページで可能です。

 

参考サイト1:シマノ「パーツ価格表」

参考サイト2: ダイワ「ダイワパーツ検索システム」

 

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 少し話が脱線しますが、こちらは現在僕が使っているリールの「替えスプール(リールを買った時についていたスプールとは別に、あらかじめ違う種類や太さの糸を巻いておくためのもので、これがあると釣りの現場で簡単に使うラインの種類や太さを変えることが出来ます。)」を取り寄せた時の写真です。

 こんな感じで、メーカーから釣具屋さんにスプールが届きます。

 

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 中身はこんな感じです…僕が使用しているリール(シマノ・エアノスXT)とは異なるブランド(シマノ・エアノス)のものなのですが、シマノのリールは異なるブランド同士でもサイズが同じ(「スプール径」と「ストローク量」が同じであることが求められますが、これらはシマノのホームページ上のカタログ他で確認することができます。)であれば、スプールの使いまわしがしやすい(同じ頃に作られたブランド同士であれば、部品も同じ規格のものを使っているケースが多い=互換性が高い)です。

 

参考サイト3:シマノ「リール製品互換表」

 

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 こんなふうに、あらかじめ違う種類や太さのラインを巻いておき、現場でスプールだけを交換して使用するラインの種類や太さを選ぶことができるようにしておくと、大変便利です。

 

 さて、話を本題に戻します。スプールを買い換えるのは金額的につらい(あるいは手間がかかる)けれど、傷をそのままにしておく訳にもいかない…そんな時、ある程度までのサイズの傷であれば、次にご紹介する方法で何とか対処が可能です。

 

スプールエッジの傷の修復方法

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 ご用意いただくのはこれだけ、「目の細かいサンドペーパー」です。

 写真のものは、クルマのタッチアップ補修用として随分昔に購入し、自宅の納戸に転がっていたもの(使用感アリアリ)です。

 

 このサンドペーパーで、先ほどの傷の部分を少しずつ、正常な部分と見比べてバランスを取りながら磨いていくと…

 

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 とりあえず、ここまでは修復することが出来ました!!

 指でスプールエッジをなぞってみても、スプールから放出されるラインがひっかかるようなことは無い状態です。

 

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 放出されるラインが直接当たる部分も、最初は傷の加減でボッコリと出っ張っていたのが、この程度(触っても出っ張りを感じないぐらい)までにはきれいにすることが出来ました。

 

 ただし、スプールを直接サンドペーパーでこすっているので、こすった部分の色が剥げてしまう(地の金属の色が見えてしまう)のは我慢しましょう。あと、修復作業時のスプールエッジのこすりすぎにも要注意です。

 とりあえず、これでスプールエッジの補修(自家製)は完了です。

 

まとめ

 スピニングリールのスプールは、比較的柔らかめの金属(アルミなど)で出来ていることが多いので、サンドペーパーで少しずつこすっていくと、傷の段差が緩やかになっていくのと同時に、傷の周辺部分の金属がほんの少しだけですが、傷を塞ぐような形に延びてくれるようです(自分で修復したスプールエッジの状態は、そのように見えています。)。

 

 なお、非常に廉価版のスピニングリールの場合、このスプール本体がプラスチックで出来ていることが多いので、非常に傷がつきやすく、また傷の修復にも手間がかかる(パテを盛って、そこからサンドペーパーなどで整形していくのでしょうか…やったことが無いので、正直なところ分かりません。)と思われます。

 一方、高価なリールになるとスプールの金属の質が違う(アルミ以外)ことも考えられるので、同様の修復方法が取れるのかどうか判断いたしかねます…なにぶん高価なリールを購入・傷の修復の実践をしたことがないもので、大変申し訳ありません。

 

 最後に、一緒に釣りに行ったものの釣果に恵まれなかった長男へのアフターケアについてですが…

 

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 帰りの道中にあった猫カフェに立ち寄ったことで、とりあえず満足してくれていました。にゃんこパワーは偉大なり、ですね。(苦笑)

 長男へは出来るだけ早く、今回の釣行の埋め合わせをしてあげたいです。次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。

 

【2020.9.22追記】

 今回ご紹介したスプールエッジの補修法について、補修後のスプールエッジ部分のサビ発生にはご注意ください。

 

 金属パーツを削っているので、サビが発生する可能性は否定しきれません…まあ、我が家のリールで試した限りでは、今のところサビが発生する気配はないのですが。リール使用後にきちんと水洗いをしていれば、たぶん大丈夫かと。