最近あまりの暑さに、そもそも海釣りに行く元気がなくなりつつあるJackです。
日中の海釣りは、特に辛いです…ということで、もしも行くのであれば夜釣りとなるのですが、釣り場によっては「車上荒らし」に遭う危険性もあります。
今回は、僕が見聞きした車上荒らしにまつわるお話と、その対策法についてご紹介いたします。
海釣りに行った先での車上荒らし対策について
とある日の夜のこと…
それは、数年前の夜のことでした。
その日は夜の電気ウキ釣りをしようと思ってとある釣り場に行き、釣りをするための必要最低限の道具類を手にして、駐車場から数百メートル離れた釣り場へ移動していました。
だいたい19時頃から釣りをはじめて、釣りを終えて駐車場に戻ってきたのが23時ぐらいだったでしょうか…クルマに戻ると、駐車場の出入口の方から二人の警察官がこちらへ向かって歩いてきていました。
「別にここは夜間駐車は問題なかったよな?」と思いつつも、不審者と思われるのを避けるためこちらから警察官のお二人に声をかけました。
Jack「こんばんは」
警察官二人「こんばんは…君、釣りをしていたの?」
Jack「はい…あのぉ、ここひょっとして、夜間は駐車禁止とかありましたか?」
警察官二人「あー、いやいや、それは全然大丈夫なんだけれど…実はここで昨日の夜、車上荒らしがあったものでね」
Jack「…はい?」
警察官二人「だからこうやって、見回りに来ていたんだけれど…君も気を付けてね」
昼間の現場は、こんな感じのところだったのですが…夜釣りで釣りに来る人も多くて、写真のように夜でも車が何台も停まっていたりします。
写真には写っていませんが、右手側には常夜灯があります…でも、クルマが停まっている辺りまではその光があまり届かず、薄暗い状態になっていました。
ちなみに、駐車場から釣り場までの距離はこれぐらいです。
クルマから遠く離れた場所での釣りになるので、昼間に車上荒らしに遭っていても全く分かりませんし、仮に分かっても対処のしようがありません。
でも、今回ご紹介した釣り場のように、駐車場と釣り場の距離が離れているというケースは結構あります…といいますか、クルマの乗り入れが出来て、堤防の上や岸壁の側(釣り場のすぐそば)までクルマで移動できるような場所は、よほど大きな港湾・漁港でないと出来ないことが多いです。
特に「穴場」と呼べるような海釣りのスポットは、クルマから遠く離れた場所にあることが多いです…という訳で、ここからは海釣りに限らず「できるだけ車上荒らしの被害に遭わないための方法」をご紹介いたします。
具体的な車上荒らし対策について
人の目につく場所にクルマを停める
先の警察官二人の方々に言われたのが、次の一言です。
警察官二人「この辺りは夜になると人通りも少ないけれど、常夜灯の下とか、できるだけ明るいところにクルマを停めておくように」
いくら人通りが少ない場所といっても、明るい場所であれば遠目からでも「誰かが駐停車中のクルマに何かをしている」のが見えるので、車上荒らしもそういうクルマは避けて通るのだそうです。
外から車内を見て見える場所に貴重品(に見えるもの)を置かない
これは、随分昔に職場の先輩から聞いた話です。
その先輩は、当時家族での外出先で昼間に車上荒らしに遭われたそうですが、その時にはクルマの外から見える場所に、数十万円の現金が入った高級ハンドバッグを置いていたのだそうでして…被害の内容としてはクルマの窓ガラスを叩き割られ、そのハンドバッグとカーナビを盗まれていました。
高額の現金が入った高級バッグにカーナビ、そして割られたクルマのガラスの修理代と、その被害額は相当なものでした。
先輩も「俺も外から見える場所に、そんなものを置いていたことは悪かったんだけれど」と言われていましたが、比較的人通りの多い駐車場にクルマを停めていたので油断されたそうです。
また、警察への被害届を出す時にも、警察の方から「被害に遭った場所(人通りの多い場所)と手口の荒っぽさ(ガラスを割って短時間で物を盗む手口)から、たぶん外国人の犯行だと思う」と言われたそうです。
外国人の方々を偏見で見てはいけませんが…普通に日本国内で生活をされている方々を含めて、彼らの感覚が「日本人とは全く違う」のだけは確かなようです。
車両保険に入っておく
こちらの話は、以前お世話になっていたクルマのチューニングショップの社長Iさんから教えてもらったものです。
当時は(というか今も?)モータースポーツの世界で「古いけれども速いクルマ(=中古車だけれども市場価格が高いクルマ)」が盗難に遭う事件が多発していて、僕の所属しているモータースポーツクラブの先輩が被害に遭われた(先輩曰く「朝駐車場に行ったら、きれいさっぱりクルマが無くなっていた」のだそうです。)こともあり、どんな対策をしておくべきかという話になりました。
Iさん「Jack君、クルマを盗まれた時のための対策で一番効果的なものは何だと思う?」
Jack「防犯用のセキュリティシステムをクルマに取り付けるとか、ですか?」
チューニングショップでのお話だったので、当時はここから営業トークに入るのかなって気が、実は少しだけしていました。(笑)
Iさん「違うなぁ…一番効果的なのは『限度額いっぱいまで車両保険に入っておくこと』だよ」
Iさん「あちらさんもプロだからねぇ…いくら高価なセキュリティシステムを取り付けても『これは儲けになる』って思ったら、彼らは何をしてでも見事に盗んでいくから。これはあくまでも僕の個人的な意見だけれど、セキュリティシステムにいくら金をかけても無駄だと思うよ」
日本のモータースポーツ黎明期からラリードライバーとして、その後はチューニングショップの社長として活躍されてきたIさんのお話だけに、とても説得力がありました。
駐車監視機能付きドライブレコーダーを導入する
最近では「駐車監視機能付きのドライブレコーダー」というものが市販されていますが、このようなアイテムを導入するというのも良いかも知れません。
ただし、僕が考える中での前提条件としては「セキュリティシステムが導入されているクルマにおける併用」だと考えます…と言いますのも、せっかく駐車監視機能付きのドライブレコーダーを設置していても、比較的簡単に車内へアクセス出来てしまうクルマであれば、僕が車上荒らしだったらドライブレコーダーをもぎ取って持ち帰り、証拠を隠滅するでしょう。
一方、対象となるクルマがセキュリティシステムが装備されていて車内へのアクセスに時間がかかり(あるいはセキュリティシステムが作動し)、その間もずっとドライブレコーダーに記録が残されてしまうという状況下であれば、いわゆる「アシがつく」危険性が高まるので車上荒らしも「このクルマはやめておこう」と考える可能性が高いです。
それでも車内の目につく場所に高価なもの(例えば現金で膨れ上がった財布など)があって、セキュリティシステムが作動しても短時間で仕事を終えられる状況下であれば、おそらく彼らは「ガラスを叩き割って車内にアクセスし、財布とドライブレコーダーを一緒に持ち逃げする」という手段をとるでしょう。
よって「駐車監視機能付きドライブレコーダーの導入だけをもって車上荒らしを防ぐ」というのは、おそらく非常に難しいと思います。
「セキュリティシステム搭載済」のシールをクルマに貼る
これは僕が実践している方法ですが、ここまでご紹介してきた車上荒らし対策の具体例を元に考えて、先のIさんとのお話の結論の一つにもなりました。
カー用品店やホームセンターのクルマ用品コーナー等に行けば、「セキュリティシステム搭載車」と書かれたステッカーが一枚数百円ぐらいで売られているので、これをクルマの目立つところに貼っています。
Iさん「いいんじゃないの、それ…そのクルマに本当にセキュリティシステムが入っているかどうかは別にして、プロの方々は基本的に『面倒臭いクルマ』は避けて通るはずだから」
後付けのクルマのセキュリティシステムを付ける時のコツの一つに「どのようにシステムが設置されているか、出来るだけ分かりづらくすること」と聞いたことがありますが、車上荒らしはそれらのシステムに関する技術や知識も持っているものの、クルマの外からパッと見てどのようなシステムが入っているのかまでは、さすがに分からないものなのだそうです。
その点において、ハッタリでも「セキュリティシステム搭載済」とアピールするのは、案外効果があるみたいですね。
最近のクルマでは、セキュリティシステムが標準装備として付いているものが多くなっていますが…僕の家のクルマの実態は、内緒です。(笑)
まとめ
ここまでご紹介してきた車上荒らし対策の具体例に共通するのは「盗む側の視点に立って考えてみること」です。
車上荒らしは「仕事」として盗みを働くわけであって、盗みという行為とそこから得られる利益を天秤にかけて、コストパフォーマンスの高いクルマから順番に襲っていきます。そして、これは警察官のお二方およびチューニングショップ社長のIさんの「業界口コミ情報」として教えてもらったことですが、クルマを無理矢理壊して盗みを働くという点において、外国人犯罪者は「いつ、どんな場所でも盗みを働く」のだそうです。
ただし、盗む側も人の子なので「リスクが高いクルマ」には手を出そうとしません…同じ選ぶなら「楽に稼げるクルマ」を狙います。
という訳で、被害に遭うかもしれない立場からすれば、車上荒らしに対して「リスクの高いクルマ」であると思わせること、いざ被害に遭った時にはどうしようもないので車両保険に入っておくこと、この二点が車上荒らし対策として重要であると考えます。
誰しも犯罪被害には遭いたくないものです。ちょっとしたことかも知れませんが、日常生活におけるマイカーの駐車方法にはお互いに気を付けましょう。