…Jackです。
今回のお話は、以前記事にした台風通過後の海釣りの様子についてです。正直疲れました。(苦笑)
台風の数日後に魚が爆釣するか検証してみた
イントロダクション
去る8月23日夕方から翌24日早朝にかけて、四国・近畿地方を台風20号が通過しました。
台風が発生すると仕事が増えるので、今年みたいにボコボコ台風が発生するのは勘弁してほしいのですが…でもまあ、週末は大潮ですし、台風も通過して二日が経過した朝であれば海釣りに行けるかもと、内心期待していました。
ちなみに、行き先は南伊勢を予定していました…と言いますのも、7月初旬に似たような条件で海釣りに行って、クロムツ釣りでおいしい思いをしたためです。
また、過去にクロムツ釣りでおいしい思いが出来た要因としては、次のような仮説を立てていました。
1)外海が比較的荒れていて、小さく遊泳力の弱い魚達が波の影響を受けにくい場所に逃げ込んでいた。
2)それらの小魚を狙って、フィッシュイーター(クロムツやカマスなど)が同じ場所に群れを成して入り込んでいた。
3)そこに小魚を模したルアーをキャストすると、フィッシュイーターが入れ食い状態だった。
台風20号が通過したのち、昨夜に天気予報で確認した今日の南伊勢の天候は「晴れ時々曇り」、風速は一日を通して1メートル程度となっていたので、本日早朝からクルマを飛ばして、久しぶりの海釣りにウキウキ(死語)しながら現地へと向かいました。
検証結果の発表
天気予報の嘘つきー!!
…いやまあ、同じ南伊勢でも釣り場に着くまでの区間は、ほぼ天気予報通りだったんですがね。
海からの風がおそらく6~8メートル程度、一番外側の消波ブロック帯にぶつかる波の飛沫が強風に乗って、50メートル近く離れた大突堤の上まで飛んできます。
波が高いところまでは「前回おいしい思いをした時」と同じ状況ですが、それに加えて今回は異様に風が強いです。
写真撮影のタイミングが合いませんでしたが、大突堤の先端付近は外海からの大波が直接当たって、非常に大きな波しぶきが立っていました。
風も強かったので、先端付近まで近寄っての写真撮影はさすがに出来ず…ビビりですみません、それぐらい外海が荒れていたのです。
ここに来るまでの道中、いつもであれば釣り人達のクルマが列をなして走っているのに、ほとんどクルマが走っていなかった辺りで気が付くべきだったのかも知れません…いや、その時点で既に自宅からはかなりの距離を走っていたのですが。
ちなみに、大突堤を挟んださらに内側の海は、非常に穏やかでした。
数人ですが、竿を出している人もいます…この強風下で釣りをするって、余程の物好き釣り好きなんだなぁ…。
正直心がほとんど折れていましたが、せっかくここまで来たのでブログのネタにするため、仕方なくルアー釣りの準備をして(もちろんライフジャケットは装着済)、まずは消波ブロック帯側に向かって何回かルアーをキャストしてみました。
が、強風にあおられているためルアーの動きが全く分からず、また偏光サングラスで海中を覗き込んでみても、魚の気配がほとんどありません…そりゃそうでしょう、消波ブロック帯の外海側では大きな波がザッパンザッパン当たっているのです。きっと魚達も周囲の物陰に身を潜めて、大波の影響をやり過ごしているのでしょう。
気を取り直して、今度は大突堤からさらに内海側へ向かってルアーをキャストしてみます…が、やはり強風の影響で、メタルジグが海底にきちんと着底しているのかどうかすら分かりません。ロッドをあおってアクションをかけてみても、手ごたえがいつもの半分以下しか感じられません。
そして、内海側の海中を覗き込んでも、魚の気配はまるで感じられず…どうやらこちら側でも、魚達は岩陰や海底付近などで身を潜めている模様です。
さすがにこの状況下では全く釣りにならないので、まだ朝マズメがスタートして間もない時間帯(午前6時前)でしたが今日の海釣りは諦めて、さっさと家路に就くことにしました。(泣)
まとめ
過去記事では確かに「台風の数日後辺りが、魚が良く釣れる可能性が高い」などと書きましたが、ネットの天気予報ニュースだけで状況を判断して釣り場に足を運んでみた結果、散々な結果で終わってしまいました。
海の濁り具合はまずまずで、ゴミなどの浮遊物も少なく、強風と高波さえ無ければ案外良い釣りが出来ただろうと思うのですが…いやはや、全く残念でした。
せっかくAndroidアプリの「Windy」というソフトウェアをインストールしていたのだから、こちらの情報を確認してから釣行の判断をするべきでした。反省。
ちなみにこの「Windy」ですが、風や波だけでなく、気象レーダーや雨雪、気温、雲などの情報もリアルタイムで確認することができる便利なアプリケーションソフトです。Android端末をご利用の方は、ぜひGoogle Playストアからのダウンロードをしてみて下さい(iPhone版もあるそうですよ。)。
あと、前回の記事(偏光サングラスについて)の継続検証として、海釣りの際の偏光サングラスの効果についてもご紹介しておきます。
こちらが、普通にスマートフォンで撮影した海面の写真です。
そしてこちらが、偏光サングラス越しに撮影した同時刻・同じ場所の海面の写真です。足元から少し先まで伸びている堤防基礎部分を固めるための敷石の様子が、かなりはっきりと見て取れると思います(そして魚影は無し。)。
という訳で皆さん、台風の接近前や通過直後はもちろんのこと、通過後数日が経過していたとしても、出来るだけ釣り場の情報を色々と事前調査して、それから釣りに向かわれることをお勧めします。
今日の僕の時間と労力とガソリン代が…しくしく。
【重要情報:2018.8.26追記】
今回の記事を書いた後で、8月25日の晩に僕のお師匠様からメールが来て「日本鋼管に行ってきました! サバやアジにセイゴやメバル、カサゴ何でも来い状態でした」(原文のまま)とのことでした。お師匠様からのメールから察するに、どうやら台風の後を狙っての電気ウキ釣りに行かれたのでしょう。
先にご紹介した「Windy」の情報でも、8月25日の伊勢湾内は風の影響も少なかったようです…今回の検証方法は、完全に僕の判断ミスでした。さすがはお師匠様です。
仕掛けを投げた回数分だけバンバン魚が釣れたそうですが、「魚を食べる口の数」が限られているので、これだけしか持って帰らなかったそうです。
という訳で、やはり台風の数日後には魚がよく釣れるという検証結果が判明しましたので、改めてご報告いたします。僕もまだまだ修行が足りない(というか、過去のおいしい思いに捕らわれて欲をかき過ぎた)みたいですね。(苦笑)
【2018.10.3追記】
昔お師匠様から教わった話で「台風で壊れた養殖用の生け簀から逃げ出した魚を狙って、釣り人が集まる話」をふと思い出しました。
養殖を営まれている方々からすれば、たまったものではない話なのですが…生け簀から逃げてしまった魚には養殖者の名前が書かれているという訳でもないでしょうし(それともブランド蟹みたいに、魚のヒレとかにタグなどが付いているのでしょうか?)、一度逃げ出した魚が同じ生け簀に戻ってくるという訳でもないですからねぇ。そりゃ釣り人も集まってくるだろう、という余談でした。
【2019.8.20追記】
これは特にサーフでの釣りに言えることなのですが、台風や高波などで海が大荒れに荒れた時には、海底の地形(特に波打ち際辺り)が大きく変わっていることがままあります。
例えば僕がちょくちょく行く熊野市・七里御浜の場合、台風などで海があれた直後は砂利浜の海底の地形が大きく変化して、サーフの形状が遠浅に近い状況になります。
これが数日もすれば、何度も押し寄せる波に砂利浜が少しずつ侵食されて、いつものように手前から少し離れた辺りに深くえぐれた部分が形成されるのですが…それまでの間は波が思っていたよりも手前側まで押し寄せることになるので、足元が濡れるぐらいで済めばいいのですが、下手をすると足元をすくわれることにもなりかねません。
というわけで、台風直後のサーフでの釣りでは、足元に押し寄せる波に十分注意しましょう。
こういう場所に限って、日頃から海の潮流が速いことが多いので、思わぬ海難事故に遭遇しないとも限りません。くれぐれも安全第一での釣りをお楽しみ下さい。