家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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個人的な備忘録も兼ねて お師匠様の教えあれこれ


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 台風25号が発生したとのことで…週末はまた台風でしょうか。Jackです。

 

 今回は自分自身の備忘録としての目的も兼ねて、僕のお師匠様から教わったお話をいくつかご紹介いたします…っていうか、なかなか釣りに行けず記事のネタがあんまり無いんです。(泣)

 

 

個人的な備忘録も兼ねて お師匠様の教えあれこれ

イントロダクション

 僕がお師匠様と知り合った最初の接点は、実は釣りではありませんでした。

 長女が生まれる前ぐらいまでは、「ジムカーナ」という自動車競技に参加していた時期がありまして…お師匠様とはその頃に、モータースポーツクラブの先輩・後輩という間柄で最初の接点がありました。

 

 お師匠様は「ダートトライアル」という自動車競技の全日本選手権にまで出場されていた腕前の持ち主で、(ひょっとしたら今でも)地方選手権(全日本選手権の一つ下のグレード)であればひょいっといきなり参加して、表彰台の一番上にしれっと立っていそうな人だったりします…少なくとも10年ぐらい前はそうでした。

 

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 今でもしれっと新聞記事に掲載されていたりしますが。(笑)

 

 僕が所属するモータースポーツクラブの中でも、お師匠様を慕う方は数多いのですが、そんな中でもありがたいことに何かと色々お世話になっているのが、現在の僕の状況です。

 最初はダートトライアルのオフィシャルスタッフとして、その次はキャンプ、はたまた次はボートレース、そして現在が釣り…色々なジャンルのイベントでご一緒させてもらいつつ、その都度人生相談なんかにも乗っていただき、もはや「釣りのお師匠様」というよりも「人生のメンター」じゃないかと思ったりしますが、今回はそんなお師匠様からいただいた数々のお言葉のうち、釣りに関連したものをいくつかご紹介いたします。

 

お師匠様の教えあれこれ

周りの状況を良く見る

 釣りをされる皆さんにも一番分かりやすいのは、まずこれでしょうか。

 海の様子(潮の干満や流れ、天候など)や釣り場の状況などについてはもちろんですが、お師匠様は「周囲の釣り人の様子」を良く見ています。

 

 僕などは自分の釣りに夢中になってあまり周囲の様子を見ていないクチなのですが(おい)、お師匠様は釣りをしている最中などに、特に地元の釣り人っぽい人に焦点を当てて観察し、その釣果の様子を教えてくれたりします。

 

 その他、三重県内の釣り場の地形についても非常に熟知されていることが多いのですが…でも、「また子供が小さい頃、良くこの辺りにキャンプに来ていて、その時に素潜りしていた頃にはあの辺りにゴロゴロ岩が沈んでいて…」などと言われた時には、さすがに「無理、そこまでは無理!!」って思いました。(苦笑)

 

仕掛けのセッティングは少しずつ変えていく

 このお話は、ウキ釣りをしている時のタナの取り方(ウキから針先までの長さの調節の仕方のことで、タナの長さは魚がエサを食べる為に泳いでいる海中の層に合わせる必要があります。)について良く言われました。

 

 例えばホームグラウンドで電気ウキ釣りをしている時に、だいたいのタナの取り方は覚えているものの、やはり最初はタナが合わず釣果が芳しくないことがあったりします。

 そんな時、僕などは「一気にこれぐらいタナを変えてみたら、何か変化があるかも」などと思って、結構大きな幅でタナを変えてしまいがちなのですが、お師匠様からはたいてい「電気ウキ一本分(だいたい5センチメートルぐらい)単位でタナを動かすように」と言われます。

 それぐらいの単位で小刻みにタナを変えて魚が釣れる遊泳層が確認できれば、あとは潮の干満に合わせてウキの位置を小刻みに上下するだけで良い、というのが当時のお話でした。

 

 お師匠様曰く「クルマのセッティングと一緒で、いきなりあちらこちらの設定を変えてしまうと『なぜそのような結果になったのか、どの部分の変更がどう釣果に影響しているのか』が分からなくなってしまう」とのことでした。

 仮に大幅に変更した仕掛けの設定が好釣果につながったとしても、その原因をきちんと把握することが出来ていないため、その次の釣りに活かせないという訳です。これはおもりの重さや、針の大きさなどについても同じことが言えます。

 

釣りは出来るだけ近場で楽しむ

 先日の七里御浜海岸での釣りなどでもそうでしたが、僕はついつい大物釣りを夢見て、都市部の人が躊躇するような遠い場所での釣りをしたがる遠征癖があります。

 一方、お師匠様は遠方での釣りもすることはしますが、基本的にはホームグラウンドでの釣りを重視されています。

 

 「ホームグラウンドでの釣りであれば、常日頃から釣り場の状況などは把握済なので、大きく期待が外れるような釣果にはまず至らない」というのが、お師匠様の考え方のようです。

 また、天気予報などを見ながら僕が遠方での釣りにお誘いしても、お師匠様から「釣れる雰囲気はあるけれど釣れる気がしない」などと言われるのは、お師匠様が若い頃から遠方での釣りに何度も足を運ばれていて、その釣り場のだいたいの状況を把握していることや、元漁師の経験上からか天候や潮の状況を読む能力に長けておられることなどもあるのでしょうが…?

 

 「同じぐらいの魚が釣れるんだったら、わざわざ遠方に出向いて時間と交通費を無駄に使う必要性はないやろ?」「浮いた時間と交通費を使って近場で場数を踏む方が、結果的に釣りの上達は早い」などとも言われたことがありますが、この辺りが僕とお師匠様の考え方の違い(僕が「ばくち打ち」なのに比べて、お師匠様は「堅実派」または「合理派」)に如実に現れています。(笑)

 

頭の中の引き出しの数を増やす

 これはつい先日、お師匠様からのメールでいただいた言葉です。

 お師匠様曰く「海釣りでも川釣りでも池釣りでも、魚が釣れる条件や状況をどれだけ経験して、そこで得た知識や経験から情報をどのように読むかが大事」なのだそうです。また、「昔は今ほど情報が入ってこなかったので、自分の足で情報を集めていくしかなかった」とも…この話、実はジムカーナに参加していた頃にも良く言われました。

 

 確かモータースポーツクラブの忘年会の二次会の席だったと思いますが…お師匠様と、もう一人の「人生のお師匠様」から、こんな感じのことを言われました。

 

お師匠様達「最近の若い子らはどこから集めてきた情報か知らんけど、やれ『あのセッティングがタイムアップに効く』だの『あのパーツがないと勝てない』だのとかよー言うわなぁ…俺らがモータースポーツ始めた頃には、そんな情報はいーっこも入ってこんかったわ」

 

お師匠様達「だから俺らは自分らで、今から考えたらとんでもないような練習方法やセッティングなんかを色々試したけれど、その結果を見てみぃ…今の若い子ら、俺らみたいな『ポッと出で競技に参加したおっさん』に、よー勝たれへんねんで?」

 

 …いやあ、大変耳が痛い話でしたよ、はい。(苦笑)

 もう一人の人生のお師匠様も、以前カートの中日本シリーズ戦にン十年ぶりにポンッと出場して、やっぱりしれっと表彰台に乗っていたような人です。さすがにベテランの方々の言葉には、重みがありましたねぇ。

 

 でもまあ、「自分の足で経験と情報を積み重ねていく」という意味では、僕の遠征癖にも意味はあるものだと信じたいです。あと、釣りは道具よりも腕ってことですかね。

 

悪いことが重なった時には、死んだフリしてやり過ごす

 随分と昔の話ですが…これは確か、我が家のクルマ2台が立て続けに当て逃げ&イタズラに遭った時のお言葉です。

 当時は約2週間の間に都合3度ほど被害にあったのですが、非常に痛い出費(しかもこちらは被害者側)でへこんでいた時にお師匠様がくれたメールに書かれていました。

 

 別に釣りに限らない話ですが、「過去の”悪い”こと(特に自分にその責が無い場合)を悔やんでみても、自分では変えようがないのだから今更悩んでも仕方がない」「人生誰にだって辛い時の一つや二つはあるものだが、そんな時は死んだフリでもしてやり過ごして、次のチャンスに備える方が良い」みたいなことを教わりました。

 

 今でも色々と悩み事は尽きず、この教えをなかなか活かせていないのですが…僕も何とか頑張って生きていきたいものですねぇ。

 

最後に

 今日のインターネット上の記事で、タイガー・ウッズが無名のコーチに教えを乞うた結果、見事復活を果たしたという話を読みました。その記事の中では「コーチの実績や知名度だけでなく、『どのようなアドバイスを学びたいのか』にも着目してコーチを選んだ結果が結びついた」といった感じでお話が締めくくられていました。

 

 何事においても「独学で学ぶ」というのは一つの方法ですが、出来れば「その道の先輩」の元で基礎から教わる方が上達が早いというのも、否定は出来ません。

 僕はたまたま良きお師匠様や先輩方の元で、現在も色々と教わっている最中ではありますが、誰もが必ずしもそのような方々から教えを乞うことが出来るとは限りません。

 

 今回は僕が思い出せる範囲内でお師匠様から教わったいくつかのお話をご紹介しましたが、その内容が皆さんのお役に立てば幸いです。