皆さん、あけましておめでとうございます。Jackです。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2019年に入って最初のブログ記事は、穴釣りについてです。
2018年にも少しだけ穴釣りをしたことがありますが、今回はもうちょっと色々とお話をしてみたいと思います。タイトルにも書きましたが、ポイントは「道具は出来るだけ『ボロ』で」ですよ。
道具は出来るだけ「ボロ」で 穴釣りのススメ
イントロダクション
新年早々にお師匠様からいただいたメールに添付されていた写メが、こちらでした。
お師匠様「日本鋼管で、まだまだ釣れてるで~」
お師匠様「こんなんも、釣れてるで~」
…こんなもの見せられたら、行くしかないじゃないですか。(笑)
という訳で、お師匠様には別件で用事もあったのでメールで連絡を取り、早朝の日本鋼管へ穴釣りに行くことにしました。
朝の7時過ぎ頃に現場に到着すると、既にお師匠様が竿を出していました。
「周りのおっちゃんらがジグ(メタルジグ)を投げているみたいだから」とのことで、穴釣りではなくルアー釣りをして時間を潰してくれていたようでした。挨拶もそこそこに、僕も早速釣りの準備を始めます。
「穴釣り」とは?
「穴釣り」とは、比較的短めの竿とリールを使って、消波ブロックや堤防の切れ目などといった「隙間」を狙った釣りです。
狙う魚は主に根魚(メバル、カサゴ、ソイ類など)やアイナメなどがターゲットになりますが、釣りをする時期や状況などによっては木っ端グレや、先の写真のようにアナゴなどが掛かってくることもあります。
以前長男が釣り上げたこちらの木っ端グレは、消波ブロックの隙間から釣れましたよ。
今回使用したタックル(釣り道具)は、こんな感じのシンプルなものです。
短めのルアーロッド(シマノのルアーマチックS76UL)といつものスピニングリールのセットで、先には「ブラクリ」というおもりと針がセットになった穴釣り用の仕掛けを結びます。たったこれだけ。
今回使用したエサは、パックに入って売られているオキアミです。
このタイプのものであれば、二つに分けて使用して、未開封のものはそのまま持ち帰って自宅の冷凍庫に入れておけば次回も使用可能(開封済のものも、タッパーウェアなどに入れて冷凍すればOK)という点が便利です。
その他、エサとして使用可能なものはイシゴカイやアオイソメなどの虫エサ、活きエビ、魚やイカの切り身など何でもござれで、ジグヘッドにつけたワームでもうまく誘いを掛けられれば大丈夫なはずです。
エサをつけた仕掛けの状態が、こちらです。
たったこれだけ、この仕掛けを消波ブロックの隙間に落とし込んでいくだけの簡単な釣りです。海釣り初心者や、ファミリーでの釣りにもおすすめですよ。
ちなみに今回お師匠様は、スーパーで買ったサンマの残りを切り身にしてエサにしていました。写真は撮りそびれてしまいましたが…残念!!
オキアミなどに比べると身持ちが良い(魚がかかってもなかなかエサがなくならない)こと、サンマの切り身の銀色の皮の部分の光り具合&匂いが魚をより多く呼び寄せることなどから、自宅で食べそびれたサンマなどがあれば切り身&塩漬けにして、海釣り用のエサとして冷凍庫に保管しておくというのも良いですよ(サンマの切り身は、釣具屋さんでもエサとして売られています。)。
さて、この「穴釣り」ですが、これから春先にかけてまでの厳寒期の海釣りでは、数少ない「陸から魚が釣れる釣り」の一つになります。
と言いますのも、海水温が低下するにしたがって魚達はより深い海の底へと移動してしまい、普通のウキ釣りやちょい投げ釣りではなかなか魚が釣れなくなってきます…でも、消波ブロックの隙間などには低水温にも比較的強いカサゴやソイ類が住み着いていることが多いので、真冬になると多くの釣り人達が短い竿を持って消波ブロック帯のあちらこちらに竿を出す光景が見られるようになるのです。
実際の釣りのイメージは、こんな感じです。
このように、消波ブロックの隙間を狙った釣りになるので、潮が満ちている時間帯が狙い目です。潮が引いている時間だと、そもそも穴釣りが出来るだけの「穴」が非常に限られた状態となってしまうためです。
また、出来るだけ水深のある穴(出来れば使っている竿1~2本分以上の深さ)を狙ってエサのついたブラクリ仕掛けを落とし込み、しばらくじっと待つ(水温が低い時期では、魚の活性も低くエサに反応するまでに時間がかかるため)のも、重要なポイントです。
その他、消波ブロックの隙間に住み着いている魚を狙う釣りなので、あちらこちらの穴にどんどんエサのついた仕掛けを入れて探っていくようにしましょう。
カサゴやソイ類は一つの穴に複数住み着いていることも少なくないのですが、そこにいる魚を全部釣ってしまったら、どんどん新しい穴を攻めるようにしましょう。ちなみに「魚達にとって住みよい穴(=複数魚が釣れた穴)」であれば、時間を置いて再度同じ穴を狙うと、他の場所から移動してきた新しい魚が釣れることがある点も要チェックです。
なぜ道具は出来るだけ「ボロ」なのか?
さて、今回の記事のタイトルにも書きましたが、この穴釣りをする上で非常に重要なのは「道具は出来るだけ『ボロ』で」という点です。
その理由は、と言いますと…
こちらの写真のように、消波ブロックの隙間を狙う釣りであるため、竿やリールを消波ブロック等にぶつけたりこすったり、最悪の場合は海の中へ落としてしまったりというケースが非常に多くなるためです。
実際、写真の中でお師匠様が使っているロッドは20年以上前のもの、リールも長年使い倒した入門機で、使用しているラインは「釣具屋ブランドの安い、太めのナイロンライン」とのことでした。
また、ロッドやリールもそうですが、ラインも消波ブロックにこすれてどんどんボロボロになっていくため、出来るだけ安く売られている太めのナイロンライン(3号程度)を使うのがコツです。お師匠様曰く「こんな釣り方するのに良い道具を使ってたら、道具に傷がつくのが気になって攻めた釣りが出来ない」のだそうです。
じっくりと時間をかけて狙えば、これこの通り。お師匠様にも後光がさしています。(笑)
実はこの点において、僕も今回は失敗をしていまして…もっとボロボロの使い古した振出竿などを持ってきて使えば良かったのに、メバル・アジ釣り用のルアーロッドを持ってきてしまったため、消波ブロックで傷つけるのが怖くて、なかなか攻めた釣りが出来ませんでした。
結果、じっくり集中してガンガン攻めた釣りをしたお師匠様はカサゴ数匹、なかなかのサイズのタケノコメバル1匹を釣り上げていた一方で、僕の今回の釣果はボウズ(0匹)でした…ちょっと離れたところを泳ぐ魚を見つけてしまい、ウキ釣りやブラクリ仕掛けでのちょい投げ釣りに浮気したってのも原因の一つかも知れませんが。(苦笑)
最後に
新年早々の海釣りに行って思いましたが、やはり1月以降は海水温の低下が著しくなるため、徐々にですが海藻(ホンダワラ)が岸際に生えてきていたため、これからしばらくは穴釣り以外の陸からの釣りは難しそうです。
分かりづらいですが、写真中段の左右ぐらいの位置にホンダワラの影が見えるのが確認できます。
2月以降ともなると、4月末頃まで海はこのような感じになります。ちなみにこの写真は、昨年の4月上旬のものです。
魚の影も、この期間にはほとんど見られなくなってしまいます。魚が全くいなくなると言うのは、なかなか考えづらいのですが…?
今回は穴釣りについてご紹介しましたが、これから次のシーズンインまでは、この穴釣りで頑張るか、海水温がまだ比較的高い南勢以南の海への遠征をするしかありません…しばらくは「(いろいろと)我慢の釣り」が続きそうです。
あと、以前ご紹介したハイパーVソールについてですが、消波ブロックの上でのグリップは非常に強力なものでした。
消波ブロックの状態(新しいものか、古いものかなど)にもよりますが、普通のスニーカーはもちろんのこと、フェルトスパイクシューズと比べても格段にグリップ力がありました。
これさえあれば、あとは波打ち際の消波ブロック(濡れている上に、藻が分厚くこびりついていてヌルヌル滑りやすい)にだけ気を付けていれば、十分に快適な釣りが出来ますよ。