家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

スポンサーリンク


令和元年の釣果第一号は? 2019年春のメバル釣りin日本鋼管


スポンサーリンク

 2019年のゴールデンウィーク(以下「GW」と言います。)10連休も、いよいよ終わりに差し掛かっています。Jackです。

 

 昨日は令和元年の初釣果を求めて、津市・日本鋼管で電気ウキ釣りをしてきました。

 例年のこの時期とは海の様子が全く違ったため、色々とかなり難しい釣りになりましたが、釣りに対する考え方の発想の転換なども得られることが出来ました。

 

 長男がしきりと「釣りに行きたい」と言っていたものの、いざ誘ってみると「やっぱりいい」と言われたため、僕とお師匠様、ご子息M君の三人での釣行となりましたが…長男と一緒だったら、おそらくはもっと違ったお話になっていたと思います。(笑)

 それでは、今回もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

令和元年の釣果第一号は? 2019年春のメバル釣りin日本鋼管

イントロダクション

 他の皆さんのTwitterを拝見していると、2019年のGW10連休前半は雨風が続いて、釣りに行かれたものの厳しい釣果だった方が多かった模様です。

 

 僕も自分のスケジュールや体調と相談しながら、天気予報とにらめっこを続けていたのですが、昨日は天候も良く波風も穏やかなものになるという情報を得ていたので、いつものホームグラウンドである津市・日本鋼管で夜戦(電気ウキ釣り)に出撃してきました。

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505092226j:plain

 14時過ぎ頃に現場の様子を見に来た時には、天候も良く波風も穏やかだったのですが、

f:id:Jackpot_fishing:20190505092359j:plain

 例年であればほとんど消えているはずの海藻類(ホンダワラアカモクなど)が、まだびっしりと岸沿いに漂っています。

 

 周囲には大勢の釣り人の皆さんがおられましたが、釣果は非常に厳しい模様で、穴釣りをされている方がちょくちょくカサゴを釣っているのを見かける程度で、ウキ釣りやルアー釣りの皆さんはまずこの海藻類に悪戦苦闘していて、釣りどころではなかった様子でした。

 

 いつものようにお師匠様とメールでやり取りをしていると「暇だから夕方からそちらに顔を出す」と言ってもらえたので、とりあえず魚と自分のエサの確保をしつつ、夕方に改めて日本鋼管を訪れました。

 

天候の急変と、魚の群れを襲うスナメリ達

 さて、今回の電気ウキ釣りではさきほどの海藻類を攻略するために、久々に使用する道具を引っ張り出してみました。

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505092628j:plain

 こちらの磯竿、2号4.5メートルです。こちらのロッドの詳細は次回ご紹介いたしますが、この長めの竿で、先ほどの海藻類の向こう側を釣っていこうと思い立ったのです。

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505093105j:plain

 ところが、18時頃が満潮時刻だった昨日は、夕方になると潮が満ちてきて、昼過ぎ頃に現地を確認した時とは状況が異なっており、足元の消波ブロック際から5~6メートルぐらいに比較的浅めの海藻類が無いエリアが出来上がっていました。

 

 このような状態の中、「これは海藻類の向こう側を狙うよりも、手前のポケットエリアを狙う方が吉」と判断し、準備をした長めの磯竿からいつもの短めのルアーロッドに道具を変更して、電気ウキ釣りを開始したのですが…これがまた、後に苦労する原因の一つとなりました。

 

 と言いますのも、昼過ぎに訪れた時には穏やかだった波風(波はほとんど無く、風はだいたい風速2メートルぐらいまで)が、お師匠様&M君と現地合流した夕方頃からは徐々にその強さを増していき、日が落ちる頃には風速4メートル強(お師匠様談)、白波が消波ブロック帯に打ち付けるような勢いとなっていったのです。

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505093659j:plain

 また、遠くの沖の方では潮目(複数の潮の流れがぶつかり合って出来る、海上に見える色の違った帯状のエリアのことで、魚釣りの絶好のポイントの一つ。)が複雑に入り組み、上の写真では分かりづらいのですが、薄い水色の潮目の帯のすぐ手前に濃い青色の帯が見えている部分に、魚の群れが集まっていました。

 

 そして、この魚の群れを形成している一番の理由となっていたのが、日頃はなかなかお目に掛かれない5~6頭のスナメリの群れでした。

 これらのスナメリ達が潮目に集まった魚の群れを襲っていて、一時などは群れの下からスナメリ達に襲われた魚達が一斉に海面上に飛び出す光景も見られる始末。その上では、数が少ないながらも海鳥達が舞っています。

 

 この光景を見たお師匠様&M君は「これはチャンス!!」とばかりに、メタルジグを付けたルアー釣りの道具でいわゆる「ナブラ打ち(魚の群れを襲うシーバスや小型青物等を狙う釣り方)」を始めたのですが、僕はというといつもなら持ってきているルアー釣りの道具一式を、この日に限って自宅に置き忘れてくる始末。

 

 結果的にはナブラ打ちのチャンスも一瞬で、釣果にはつながらなかったのですが、お師匠様からは「アカンやん、こういうチャンスを逃さんためにも道具はちゃんと持ってきておかないと」と笑われました。(苦笑)

 とはいえ、そんなことが出来るのはマイカー釣行ぐらいのものですが…特に公共交通機関を使った釣行では、事前リサーチでターゲットと道具は厳選していくしかないですね。

 

 その後M君は「やめて~、スナメリこれ以上こっちに来んといて~!!」(スナメリ達の距離が近づくと怯えた魚達が物陰に隠れ、釣りが出来なくなる可能性があるため。)と叫んだりしていましたが、お師匠様曰く「海藻類の茂みよりも手前で釣りをする分には、全く影響はないはず」とのことで、とりあえず僕も実釣開始です。

 

非常に厳しい釣果

 当初得ていた情報とは全く異なり、強い波風の中での実釣開始でしたが…案の定、電気ウキの動き(魚のアタリ)は非常に分かりづらく、波風に翻弄される中で道糸(リールに巻かれているメインの釣り糸)は強風に引っ張られ、消波ブロック手前5~6メートルぐらいまでのポケットエリアに仕掛けを送り込むのが非常に難しかったです。

 

 電気ウキ釣りで魚が釣れるようになるまではまだ日も高かったため、途中でちょい投げ釣りに仕掛けを切り替えたりしてみるものの、魚からの反応は得られず。

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505095037j:plain

 途中でアカモクなどを釣り上げながら(笑)、再び電気ウキ釣り仕掛けへと変更して…

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505095113j:plain

 ようやく釣り上げた令和元年の釣果第一号は、10センチメートルにも満たないサイズのカサゴでした。我ながらあの波風の中で、良くこのサイズの魚のアタリを見分けられたと思います。(苦笑)

 

 M君も隣で竿を出してみるものの、あまりの釣りづらさに早々にクルマへと退散。そこからはお師匠様のマンツーマンで、強風下での道糸の扱い方やそれに伴うウキの動かし方などを教わっていたのですが…ここで当初のロッド選びのミスが大きく影響しました。

 

 それと言うのも、当初用意した磯竿のように竿の長さが長ければ、竿を立てたり寝かしたり、腕を伸び縮みさせたりして竿先の動く範囲を広く採ることができ、その分だけ道糸を動かす幅も大きくすることが出来たのですが、短いルアーロッドでは道糸を動かせる幅が小さく、風の動きに合わせて道糸を張ったりたるませたり、それに合わせてウキをピンスポットのポイントへ動かしたりすることが非常に困難だったのです。

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505100240j:plain

 それでも何とかお師匠様の指示通りにロッドやウキ、道糸を動かして足元の消波ブロックの際ギリギリを攻めて、2匹目の釣果をゲット。

 

 これまた10センチメートル程度のチビメバルでしたが、お師匠様からは「この悪条件の中でポイントを攻めた中から得られた、『釣れた』ではない『釣った』貴重な一匹」と褒めていただけました。

 

 今までは魚のアタリを捉えるために道糸のたるみが極力無いようにしたり、エサ(仕掛け)を潮の流れに合わせて自然に動かすようにしたりといった工夫はしていたつもりだったのですが、今回お師匠様から教わったような「魚がいるであろうピンポイントを狙うための仕掛けの動かし方」の意識は、久しく忘れていたように思います。

 

 波風の動きに合わせつつも仕掛けをコントロールしてピンポイントを狙う釣り方に、思わず「何だか鮎の友釣りみたいですね」と口にしたところ、お師匠様からも「そう、この釣り方も渓流釣りと考え方は一緒」と言われました。

 

一瞬だけ訪れたゴールデンタイム

 そこからしばらくは波風が止まず、19時半頃にはお師匠様も「せめてこの風が収まってくれれば、釣りをしたいところなんだけれど…」と言っていた中、お互いに釣りをする意欲が無くなりつつあったのですが、20時頃になって突然、この日散々悩まされてきた波風がほとんど消え失せました。

 

 そこから先はお師匠様と二人、再び電気ウキ釣り仕掛けで竿を海に伸ばしてみたのですが…

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505100744j:plain

 この時間帯になってようやく、何とか持ち帰れそうなサイズのメバルをゲット!!

 でもこの一匹、さっきまでお師匠様に教わっていた釣り方から比べると「狙っていたポイントまで仕掛けを送り込む間にヒットした『釣れた一匹』」でした。(笑)

 

 エサはイシゴカイを使用していましたが、そこからしばらくの間は例年のような分かりやすい釣り(波風が止んだので、魚のアタリがあれば電気ウキが海中に消し込まれ、はっきりと見えていた光がぼやっとした光に変わる。)が続きました。

 

 お師匠様&釣りに復帰したM君からも「エサは取られているし、魚からのアタリもそれなりに感じられる」とのことだったのですが、

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505101121j:plain

 さらにもう一匹、一番最初に釣り上げたカサゴとどっこいどっこいのサイズのメバルを釣り上げた辺りで、潮が随分と引いた状態になってしまい、釣りを続けていた足元のポケットエリアもほぼ消失してしまったため、「魚のアタリもなくなったし、これ以上の釣りは無理」と判断して納竿しました。

 

今回の釣りの総括

 結局のところ、釣果は非常に厳しく、また釣れた魚のサイズもほとんどが小さいものだったので、

 

f:id:Jackpot_fishing:20190505101556j:plain

 今回得られた実質的な釣果は、何とか煮付けに出来そうな17センチメートルのメバル一匹だけでした。

 メバルの煮付けは長女の大好物なので、今夜の晩御飯のおかずにする予定です。

 

 今回の釣りでは「天候の急変」や「スナメリの群れとの遭遇」など、当初想定されていなかった様々な状況の変化がありました。

 これまたお師匠様曰く「あの数のスナメリのスナメリの群れが魚を襲っている光景なんて、船(漁船)に乗っていても今まで見られた光景では無かった」とのことで、非常に珍しい光景を目にすることが出来た模様です。

 

 「それらの自然の状況の変化に、どううまく対応していけるかが大切である」ともお師匠様からは言われましたが、その為には「どんな釣りにも対応できる態勢(道具)の準備」が必要でした。

 そういった意味では、いつもなら持ち歩いていたルアー釣り用の道具を今回に限って家に忘れてきたというのは、致命的とまではいかなかったものの、少し悔やまれる結果となりました。

 

 それでも、周囲の状況を見た限り、穴釣り以外ではほぼ誰もが魚を釣っていなかった状況下において、小さなサイズがほとんどだったとしても何とか魚を釣り上げることが出来たのは、お師匠様の力が大きな部分を占めていましたが、個人的には満足できる釣行でした。

 

 波風が強い時には特に、長めの竿を使って仕掛けを上手にコントロールするというのが、今回の釣りの大きなポイントだったと思います。

 また同時に、海釣りや川釣りといった「フィールドの違い」や、エサ釣りやルアー釣りといった「釣り方の違い」に対して、変な方向にこだわったものの見方をせず、様々なジャンルの釣り方を複合的に組み合わせたアプローチや考え方をすることの重要性を思い知らされた一日でもありました。

 

 という訳で、今回の記事の内容が、今後の皆さんの釣りの参考になれれば幸いです。

 次回もどうぞよろしくお願いいたします。