いつも本ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。Jackです。
今回こそは、先日のルアーニスト86MLについての記事に続きまして、当ブログをご覧いただいている皆様への還元企画パート2です。
今回ご紹介する商品は、ダイワにおけるスピニングリールの入門機の一つ「ワールドスピン2500」です。
ダイワのロッドを紹介するならば、それと併せて使用する同じメーカー製のリールのご紹介もあった方が良いのかな、と思いまして…我が家の2500番台のスピニングリールの台数も結構増えてきましたが、長男&次男用に購入したシマノのアリビオ2500があるように、長女用のリールがもう一台ぐらいあっても良いだろうな、とか苦しい理由を付けながら。(苦笑)
なお、今回ご紹介するワールドスピン2500は、僕にとっても小型スピニングリールでは初のダイワ製商品となります。
実は購入時には、同じダイワの入門機「ジョイナス」とどちらにするべきか迷ったのですが、価格帯及び使用されているベアリングの数(ボール/ローラーの数が、それぞれ1/1)がアリビオと同じワールドスピンの方が、比較対象としては適切かと考えました。ジョイナスも入門機として、良いリールなんですけれどね。
また、リールのサイズについてはワールドスピン2500の場合、カタログスペックを見る限り、より厳密に言えばアリビオC3000と比較するのが適切なのですが、僕が既に持っているアリビオが2500番で、ワールドスピンの大きさを一つ下げる(ワールドスピン2000にする)とリールの大きさがアリビオ2500よりも小さくなってしまうため、出来るだけアリビオ2500に近いモデルとして本製品を選びました。
シマノのアリビオ2500については、こちらの過去記事もご参照いただければ幸いです。
という訳で、今回も対抗馬にアリビオ2500を見据えながら、ワールドスピン2500についてのレビューなどをお送りしていきたいと思います。どうぞよろしくお付き合いください。
ダイワの新世代入門機 ダイワ・ワールドスピン2500について
特徴
早速ですが、こちらがダイワのワールドスピン2500になります。
黒色と金色をベースにしたカラーリングは、ダイワのスピニングリールにおいてはもはや定番色と言っても良いかも知れませんね。
リールの裏側は、こんな感じです。「インフィニットストッパー」と呼ばれる、スプールの逆転を防止するための切り替え機構(レバー)が見えます。
最近の(特にシマノの)スピニングリールでは、リールの防水性を向上させるためか、このレバー機構を外しているものが増えていますが…?
ハンドルの形は、アリビオ2500が「I(アイ)字型」なのに対して、ワールドスピン2500は「T字型」です。なお、一つ上のサイズであるアリビオC3000になると、ワールドスピン2500と同じT字型ハンドルになります。
I字型よりもT字型の方が、ハンドルを回す時に力をより入れやすいのですが…この辺りは、購入される方の好みで選んでもらって良いでしょう。
デザインも含めて、個人的にはダイワのスピニングリールは格好良いものが多いと思います…デザインについては、シマノはダイワよりもちょっと遅れているような気がするような?(笑)
シマノのスピニングリールと比較して、ダイワのスピニングリールにおいて大きく異なる部分の一つは「スプールエッジの形状」だと僕は考えます。
シマノでは「AR-Cスプール」と呼ばれているこのスプールエッジの形状、ラインがトラブル無く放出され、かつ仕掛けの飛距離を出すためには非常に重要な要素です。
ダイワでも、スプールエッジの形状については色々と工夫をされている模様(特に昨年辺りから、スピニングリール全般において形状の変更が進められているようです。)ですが、どうやら現状ではシマノがややリードしている部分と言えるでしょう。
とは言っても、ダイワもやられっぱなしという訳ではありません。
ラインのスムーズな放出を実現するうえで、ダイワでは「ABS(アンチバックラッシュシステム)2」("2"の部分は、本来はローマ数字表記です。)と称される機能をスプールに採用しています。
スプールを大口径に、かつラインの巻き取り面を逆テーパー(スプールの先端側が太く、付け根側が細い形状)にすることで、スプール前方のラインが押し出されにくくし、スムーズにラインが放出されるよう工夫されているのです。
なお、スピニングリールのスプールについては、個人的にはダイワの商品について、ラインの巻き取り面に溝が刻まれているものが多い点が良いと思っています。
特にラインを巻きつける際の、最初の結び目を収めるための深溝が別途刻まれている点が、シマノの商品には見られない(今までのところ、僕は見たことがない)ダイワの商品の良い点です。
全く違うリールの写真ですが、こんな感じの深溝があるんですよ…残念ながら、ワールドスピンにはこの深溝はありませんでしたが。(苦笑)
スプールに巻くラインの最初の結び目って、その上からどんどんラインを巻いていくと、そこの部分だけ(わずかですが)ラインがこんもりと膨らんでしまうんですよね…で、シマノユーザーの僕としては、仕方がないので結び目をスプールの先端側に寄せてからラインを巻き始めるのですが、その結果としてスプールに巻かれたラインが逆テーパー型になったり。この場合、結果オーライなのでしょうか?(笑)
その他、カタログを見ていて他に目についたのは「デジギア2」("2"の部分は、本来はローマ数字表記です。)でしょうか。
シマノの場合は「HAGANEギア」という鍛造製法のギアでリール内部のギアの精度と強度を出していますが、ダイワの場合はギアの歯面を機械切削することで精度を出しているそうです。
シマノの場合、「セドナ」より上のシリーズではHAGANEギアが採用されていますが、アリビオのような入門機クラスでは採用されていません。この部分は、入門機にも(内容が多少異なるでしょうが)上位機種と同様に「デジギア2」を採用しているダイワが少しリードしているかな、と思います。
ワールドスピンにおける残りのセールスポイントである以下の各機能については、アリビオもほぼ同様の機能を持っているため、両者に大きな違いはないものと言えます。
・ツイストバスター2(ラインローラーにテーパーを付けて、スプールに巻き取られるラインに糸ヨレを発生させにくくする。"2"の部分は、本来はローマ数字表記です。)
・クロスラップ(スプールにラインを巻く際に、ラインをクロスさせることでトラブルなどを解消する。)
・折りたたみハンドル
そして、ワールドスピン2500およびアリビオ2500のリール本体の主なスペックについては、だいたい次のとおりです。
【巻き取り長さ(センチメートル/ハンドル1回転)】
ワールドスピン2500:71
アリビオ2500:73
【ギヤ比】
ワールドスピン2500:4.7
アリビオ2500:5.2
【自重(グラム)】
ワールドスピン2500:270
アリビオ2500:260
【最大ドラグ力(キログラム)】
ワールドスピン2500:4
アリビオ2500:3(実用ドラグ力は2)
【付属糸(号-メートル)】
ワールドスピン2500:3-150
アリビオ2500:3-120
ざっと見た限り、両者にそれほど大きな違いはないですね。心持ちワールドスピンの方が、ギア比がローギア寄りかなって感じです。
自重については、ほぼ誤差の範囲内でしょう…といっても、人の感じ方次第では、同じメーカー内で10グラム違うと「結構な差」になることはありますが。(苦笑)
あと、スプールに記載されている、ラインのキャパシティ(巻き容量)はこんな感じです。ご参考までに。
スプールの裏側はこんな感じで、
スプール受けの部分は、こんな感じです。同じダイワのスピニングリールの中から、似たようなサイズ・構造の替えスプールを探す際の参考になれば幸いです。
悪い点はある?
これといって大きな問題点はありませんが…個人的に気になるのは、先に挙げたカタログスペックのうちの「ドラグ力の数値」に関する点でしょうか。
金色のスプールの内側に見える銀色のプレート部分が、ドラグのパーツです。左側の黒いパーツは、ひっくり返した状態のドラグノブです。
ワールドスピンの方がアリビオよりもカタログ上の数値は上なので、より強い魚の引きに耐えやすいと見てよいのでしょうが…実は今まで僕がダイワのスピニングリールを使ってこなかった理由の一つは、ここにあります。このドラグの効き具合が、なぜか毎回一定しないんですよね。
地元の釣具屋の店長さん(当時)も「シマノとダイワのスピニングリールの差は、ドラグの効き具合」と言い切っておられましたが…別の店舗の店頭在庫商品で、ドラグを完全に緩めてから決まった回数だけ締めこんで(例えば、ドラグノブを5回転させたとします。)から、手でスプールを回した時の手ごたえが毎回違っていたのです。
ある時は「ゆるゆる」、その次の時には「ちょっと硬め」…同じ量だけドラグノブを締めこんでいるのですから、本来であれば手ごたえが毎回だいたい同じになるはずなのですが、はてさて?
この現象、シマノのスピニングリールではまず見かけたことがないのですが…ちなみに同じダイワ製品でも「イグジスト」や「セルテート」、「ルビアス」ぐらいのハイエンド~上位機種になると、さすがにそういうことは無かったです。その一方で、「セオリー」まではだいたい同じ現象を確認しました。
ただ、この点についてはドラグノブを締める度にドラグの効き具合をきちんと確認しておけば良いだけの話なので、商品として致命的な欠陥であるといったことは全くありません。
とは言うものの、今回購入したワールドスピンの場合は、ドラグの効きの調節幅が非常に大ざっぱでした…ドラグノブをゆるゆるにした状態から半回転させるとそこそこゆるゆる、さらに半回転させると今度はかなりきつめ、といった具合です。微調整の幅が非常にタイトです。(苦笑)
あと、これは悪い点とまでは言えないのですが、アリビオに比べるとハンドルの巻き心地が重く感じる点でしょうか。
これはもう個人の好みの問題で、またダイワとシマノのメーカー色の違いの部分もありますが、ワールドスピンのハンドルの巻き心地は「良く言えば重厚で堅牢、悪く言えばもっさりしていて重い」といった感じがします。
この点も、魚を釣るということにおいては大きな影響はなく、あくまでも使用者のフィーリングの問題(かつ、重厚なハンドルの巻き心地に安心感を感じる人もいるはず)なので、人それぞれの好みに応じてワールドスピンとアリビオ、どちらを選ばれても良い買い物ができることでしょう。
まとめ
今回はダイワの「新世代入門機」と銘打って、ワールドスピン2500をご紹介いたしましたが…実はワールドスピンが2017年にモデルチェンジ?をしているのに対して、アリビオは2000年からずっと同じモデルのままなんですよね。すげえなアリビオ。
モデルチェンジの年度(=設計年度の新しさ)の違いがあるため、「新世代」の文字を加えてみたのですが…ダイワにせよシマノにせよ、はたまた他の釣具メーカーにせよ、入門機と言えるクラスのモデルには力をいれてくれているので、「それホントに日本の(あるいは日本に正規代理店がある)メーカーの商品?」と思うようなものでも無い限りは、まずもって安心してご購入いただけると思います。(笑)
今回皆さんにご紹介したレビューも、手元に商品が届いた時の速報のようなものですので…ロッド「ルアーニスト」と組み合わせて、ルアーマチックS86ML+アリビオ2500の組み合わせとの実釣比較レビューも行う予定です。どうぞご期待?ください。
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今回ご紹介した商品は、こちらです。シマノのアリビオ2500と、価格はほぼ同じですよ。