家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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津の海に、青き大物を見た ファミリーフィッシング大会前日譚


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 今年は色々と、変わったことが起こっていますね。Jackです。

 

 今回のブログ記事は、前回ご紹介したファミリーフィッシング大会の前日譚ということで、大会前日の現地調査の模様をご紹介いたします。

 この記事を書いている時にも、伊勢湾内では青物フィーバーが続いている模様です…まあ、たまにはこんなこともある、といった感じでご覧いただければ幸いです。

 

 

津の海に、青き大物を見た ファミリーフィッシング大会前日譚

イントロダクション

 前回は、長男&次男と一緒に釣具屋さん主催のファミリーフィッシング大会に参加した模様をご紹介しました。

 

www.familly-fishing.net

 

 で、この釣り大会の前日に、大会会場となる津市・阿漕浦海岸周辺の海の模様をリサーチしておこう&釣り大会当日は子供達のサポートに徹するため、前日は自分の釣りを楽しもうと思い、昨今流行りのライトショアジギングへと繰り出しました。

 

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 午前5時半頃の、阿漕浦海岸の様子です。

 

 今年は伊勢湾内で小型青物(主に「イナダ」と呼ばれる、ブリの幼魚)がバンバン釣れているそうで、9月中頃ぐらいからうちのお師匠様からも、イナダやらセイゴ(スズキの幼魚)やらヒラメやらの釣果報告の写メがガンガン送られてきていたため、それなりの期待感を持って久々の釣行に向かいました。

 

朝マズメの釣果は、フグの嵐!!

 現地には僕を含めて数名の釣り人がいて、お師匠様から聞いていたポイント周辺に釣り座を構えてさっそくルアー(スピンテールジグ)を投げてみます。

 

 何度かルアーを投げてみると、魚のアタリはあるのですが…

 

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 フグ!!

 

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 フグ!!

 

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 またしてもフグ!!

 

 何度もそれなりの引きを感じられるアタリがあったのですが、たいてい針に掛かってくるのはフグばかり。

 いや、違うんだ。僕はフグを釣りに来た訳じゃない。青物が釣りたいんだ!!

 いやいや、別にヒラメとかでも良いんだけれど…。

 

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 途中からお師匠様&ご子息M君が現地入りしてくれたのですが、その頃には遠方のサーフも含めて、凄い数の釣り人が!!

 

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 一方、僕の右側にはそんなに釣り人が入っていませんでした。

 お師匠様曰く「こっち側は水深が浅いから」とのことだったのですが…ちなみに、写真に写っているお二人は、それぞれヒラメを2匹ずつ釣り上げていました。

 

 そんな中、更にルアーを投げるのですが…

 

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 やっぱりフグ。

 

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 渡る世間はフグばかり。

 

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 一回だけ、ボラが掛かりました。

 

 一方、お師匠様はボラばかり連続ヒット、M君はこの日も本領発揮で一人だけメッキ(ロウニンアジなどの幼魚)を2匹しっかりとゲット。

 

 なお、僕の場合はルアーの色や種類を変えてもフグばかり10匹以上を釣り上げていたので、お師匠様曰く「俺のボラばっかりってのも同じっぽいけれど、フグばっかり釣れるのは君の釣り方の問題かもなぁ」とのことでした。

 

 翌日の釣り大会では、あわよくば子供達にもイナダを釣らせてあげたいと思っていたのですが…前日の海の様子がこんな感じでは、とうてい叶いそうもない話です。

 

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 遠くの方では、時折「鳥山」が見られ、海面にはバシャバシャと「ナブラ(エサとなる小魚達を追い立てて、大きな魚が海面近くを飛び跳ねる様子のこと)」が立っていたりもするのですが…。

 あ、鳥山については次の過去記事もぜひご参照ください。

 

www.familly-fishing.net

 

 結局この時は、午前9時頃まで釣りをしていたのですが、ボラ1匹とフグ10匹以上を釣っただけで終わってしまいました。

 

 これはもう、どうしようもないかな…と諦めかけていたところ、お師匠様から意外な一言が。

 

お師匠様「今日の昼から、船を出して釣りをする予定なんやけれど?」

 

 お師匠様スンマセン、ぜひ一緒に連れて行ってください!!

 

午後からは、船からのジギングへ

 という訳で、午後2時頃にお師匠様の実家近くにお邪魔して、朝のライトショアジギングの装備一式を持ってお師匠様の漁船へと乗せていただきました。

 メンバーはお師匠様とM君、お師匠様のお兄さん、そして僕の4人です。

 

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 お師匠様のお兄さんの操船で、津の岩田川を下っていきます…この川は先日、ハゼ釣り大会で釣りをした場所だったのですが、川から見る景色はいつもとは随分と違って見えたのが新鮮でした。

 

www.familly-fishing.net

 

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 岩田川を下って海に出て、いつも釣りをしている場所を海の側から見たのですが、これまた新鮮な景色でした。

 

 で、早速視力の良いM君の眼を頼りに、海上の鳥山やナブラを探すこと数分…釣りのポイントを見つけて、4人でメタルジグを投げ始めました。

 

 程なくして、まずはM君がイナダを釣り上げ、そこからお師匠様やお師匠様のお兄さんも次々とイナダを釣り上げます。

 

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 あっという間に、ストリンガー(魚を活かして海に泳がせておくためのフック)がいっぱいに。この時点ではまだ、僕一人だけが魚を釣っていませんでした。

 

 それでも、少ししてようやく僕にもイナダがヒット!!

 実のところ、小型とはいえ青物を釣るのは今回が初めてで、ロッドワークもおっかなびっくり。隣で見てくれていたお師匠様からは「もっと竿を立てないと、糸を切られるで」「リールのドラグは少し緩めにして、魚に走られても糸を切られないようにしないと」などとアドバイスをいただきながら、何とか記念すべき一匹目のイナダをゲットしました。

 

 ただしその後は、何度も魚がヒットするものの、すぐに針が外れてしまうという状況が続いてしまい…どうやら長年使っていたルアーのフックの針先が鈍っていたのと、魚がヒットした時の僕の合わせの入れ方が甘かった(青物の口は硬いため「これでもかってぐらいに力いっぱい合わせを入れないとダメ」と言われました)のが、僕が魚を次々とバラした原因だったようでした。

 

 フックの交換は、やっぱりしておいた方が良かったみたいです…ルアー本体がボロボロなので、本体ごと買い換えた方が良いかと思っていましたが。(苦笑)

 

そして、その瞬間はやってきた…

 なかなか釣果が伸びないものの、4人でメタルジグを投げまくって順調に釣果を伸ばしていた中で…ついにその瞬間が訪れました。

 

 M君の投げたルアーに魚がヒットしたのですが、これがどうやらなかなかの大物だったようで…リールを巻いても巻いても、リールのドラグがジージーと鳴って、どんどんラインを持っていかれてしまう始末。

 

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 船を魚の方へと何度も寄せながら、リールを巻いてはラインを出されてしまい、これでもかとばかりに曲がっているロッドを支え続けるM君…周囲で見ていた他の3人は「どんな大物が掛かったのか」と、途中からは自分達の釣りを一時中断してM君のやり取りを見続けていました。

 

 そして、魚がヒットしてから格闘すること30分の後…ようやくその獲物が姿を現しました。

 

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 いやいやいやいや、これはもうイナダってサイズじゃないでしょ!!

 

 そのあまりの引きの強さに、途中からみんなで「これ、でっかいアカエイがかかったんとちゃうか?」などと言っていたものの、その割には右に左にとガンガン魚が走っていたので、半信半疑だったのですが…これはもう、十分にブリと言って良いサイズです。

 

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 比較対象としてお茶のペットボトルを横に置いて、写真を撮りました。

 ちなみに、あとで図ってみると90センチメートルのブリでした。

 

 このブリを釣り上げたM君、釣り上げた魚のサイズも凄かったのですが、何が一番凄かったかと言いますと、使っていたロッドはシーバスロッド、リールは0.8号のPEラインを巻いたダイワの12クレスト3000だったことでしょうか。このサイズのブリを釣り上げるには、本来は余りにもパワー不足な道具です。

 

 分かりやすく言えば、ちょっとでも油断すると魚にすぐ糸を切られてしまうような状態の中、M君は30分も粘り続けてこのブリを釣り上げたという訳ですね…これはもう、M君の腕前&粘り勝ちと言って良いと思います。僕も非常に良いものを見せてもらいました。

 

 そして、少ししてから僕の方にも「事故」が発生しまして…

 

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 これまでの僕の釣り人生の中でも一番の大物、初サワラをゲット!!

 

 でも、僕はライトショアジギング用のロッドに、1.5号のPEラインを巻いた4000番のスピニングリールを使っていたので、比較的強引に魚を取り込むことが出来ました。

 また、サワラは歯が非常に鋭いので、ヘタをするとすぐにラインを切られておしまいになってしまうのですが、今回は運良くスピンテールジグのテール側のフックだけが口元に掛かっていたので、ラインを切られることもなく魚を取り込むことが出来ました。フックは曲がっちゃいましたけれど。

 

 それからも少しの間、4人でジギングを続けていたのですが、太陽が沈みかけた辺りで納竿。

 

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 なかなかの数の大物を釣り上げての帰路の水上の景色は、非常に綺麗でしたよ。

 夕日が沈んでいく風景を水の上から眺めるのは、何とも贅沢な感じがしました。

 

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 船を下りてから、最後の記念撮影です。

 M君は写真を撮られるのを嫌がるタイプだったので、代わりにお師匠様がブリを掲げてくれました。

 

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 このサイズの魚になると、バッカンの中にも収まりません…当然のことながら、食べるにしても持て余すサイズだったのですが、そこはお師匠様の伝手で、元魚屋さんの友人の方に引き取ってもらったそうです。

 

家に帰って、釣果の確認

 一方、僕が家に持ち帰った釣果の確認です。

 

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 カミさんがダイニングのテーブルにラップを敷いてくれて、その上にサワラを乗せての記念撮影です。イナダのうち僕が釣り上げたのは1匹のみで、あとの2匹はいつの間にかお師匠様が僕のクーラーボックスに押し込んでくれていました。(笑)

 右下のメッキ2匹は、朝のライトショアジギングでM君が釣り上げたのをいただいたものです。船で釣りに出るまでは、この2匹が今回のお土産だと思っていたので…。

 

 しかしまあ、このサイズの魚を持ち帰ったのは今回が初めてだったので、子供達も驚いてくれましたし、うちの御猫様などはドン引きしていました。

 

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 ざっと測った感じでは、72センチメートルのサワラでした。

 僕にとっても、非常に良い記念になりました。

 

 でもまあ、この魚達を冷蔵庫に収めるため、そして現在事情があってこれらの魚達を食べる時間があまりなかった長女のため、夜の8時ぐらいからサワラを解体し、メッキを塩焼きと煮付けにし、イナダは刺身へと捌き…そんなこんなをしていたため、就寝した時間が夜の11時を回ってしまい、翌日のファミリーフィッシング大会への参加で寝坊したのは、長男と次男がそれぞれ部門別で入賞してくれたからこそ笑い話で済むことです。(苦笑)

 

 今回の釣行で一番驚いたのは、条件さえ揃えば津の海でも、これだけの大きさのブリやサワラが釣れることでした。

 船の上からの釣りだったというのもありますが、少し前までは小魚達が海岸近くまで寄ってきていたので、陸からでも上の写真のような40センチメートルほどのイナダがバンバン釣れていたそうです。

 

 そして、僕が今回初めて知ったのは青物の引きは小型のものでもかなりの力であること、シーバスロッドでもそれらの小型青物を釣り上げることができること、サワラがヒットした時にはMパワーのショアジギングロッドの穂先が180度ぐらい反対側まで曲がったのですが、それでもロッドが折れるようなことはなかったことでしょうか。

 

 お師匠様からは「よっぽど変なロッドの立て方をしたり、ロッドに傷が入っていたりしなければ、そうそうロッドは折れるものじゃない」と言われましたが…一方で、よくネットの口コミなどで「ロッドの穂先が折れた」などといったコメントがされていたりしますが、あれらはたいてい「ロッドの扱い方に問題があるケースがほとんど」なのだそうです。

 不注意にロッドを踏んづけたとか、クルマのドアで穂先を挟んだとか、自分の肩よりも後ろに穂先を持っていくようなロッドの曲げ方をして、穂先部分だけに負荷が集中したとか…いずれのケースにしても、ロッドの穂先付近に変な負荷をかけなければ防げるものだとも言えるのでしょう。

 

 それにしてもこれからの時期、気温や水温が少しずつ下がっていくことになりますが、少しでも長く青物祭りが続くと良いですねぇ。

 

【2019.11.3追記】

 今回のように、イナダやサワラがヒットすると、ルアーのフックを曲げられたり折られたりすることがあったりします。

 

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 こちらのルアー、イナダを釣った時のものなのですが…見た目はボロボロなものの、これでも魚は釣れました。

 

 ただ、フロントのトレブルフックをひん曲げられてしまいまして…トレブルフックのうち一本だけが、いびつな方向に曲がっているのがお分かりいただけるでしょうか?

 とりあえずラジオペンチである程度曲がっているのを元に戻して、鈍った針先はフックシャープナーで修復を試みました。

 

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 以前ご紹介した、こちらのフックシャープナーはなかなか使いやすいですよ。

 

 ルアー本体もフックもボロボロになったので、そろそろ新しいものへと交換が必要な時期なのですが…根が貧乏性なので、もう少し現状で様子を見て、どうしようにもなくなったらお役御免にしてあげたいと思います。

 リアのコロラドブレードだけ、他のメタルジグに移植するのも良いかも知れませんね。

 

www.familly-fishing.net

 

 過去にはこのような記事もアップしたのですが、ルアー本体の痛みがひどくても案外魚は釣れるので、フックを交換したり研いだりするのもアリな手だと、今では思います。(苦笑)