家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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Jack流 釣り道具選びの優先順位について


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 皆さんこんばんは、Jackです。

 

 夜中に寝冷えして、鼻水を垂らしながらこの記事を書いているのですが…最近めっぽう寒くなってきましたね。

 こうも寒くなってくると、さすがに海釣りでのターゲットもだんだんと限られてくるようになってきまして…つまりはブログ記事のネタに困るシーズンに突入という訳です。(苦笑)

 

 そこで、ぼんやりと思いついたネタを記事に起こしてみることにしましたが…皆さんの参考になれれば幸いですねぇ。

 

 

Jack流 釣り道具選びの優先順位について

釣具屋では、色々と釣具に目移りするけれど…

 これから来年の春までの間は、釣り場に行くよりも釣具屋に行く回数の方が多くなる傾向が非常に強い僕なのですが、毎回釣具屋に行って思うことは「色々な釣具に目移りするけれども、本当に必要なものは何なのか?」です。

 

 うちのお師匠様などは「釣具なんてものは、必要最小限で揃えて使いまわすべし」と言うのですが、実際のところは様々な新商品に目移りして、時々手を出してしまいます。

 

 では実際のところ、釣具を選ぶ(買う)時の優先順位などというものはあるのでしょうか?

 今回はその考え方について、順番を追ってお話をしてみたいと思います。

 

釣具を買う時の優先順位の考え方

ターゲットとなる魚を想定する

 釣具屋さんで釣具を買う時に、まず一番最初に考えるべきことは「自分がこれから釣ろうとしている魚はどんなものなのか」だと思います。

 それがアジやメバルなのか、シーバス(スズキ)なのか、チヌ(クロダイ)なのか、はたまた小型の青物やマダイなのか…魚の種類によって、その大きさや引きの強さは様々でしょう。

 

 その時々のシーズンや釣りの場所などによって、自分がこれから釣ろうと思っているターゲットの魚種や魚の大きさを、まずは想定してみて下さい。

 

次に選ぶのは「針」

 これから釣ろうと思っているターゲットの魚種や魚の大きさが決まったら、次に考えるべきは「その魚を釣るために必要な針はどのようなものなのか」です。

 

 魚種によっては口が大きかったり小さかったり、岩や海草の隙間に潜んでいるような魚(=根掛かりしやすい場所に生息する魚)であったり、エサをチョボチョボとかじっていったり丸呑みしたり、様々な習性・特性を持っていたりするものです。

 そういった魚種別の習性や特性に応じて、使用する針の種類や大きさが決まってきます…なお、針の選び方については、次の過去記事などもご参照ください。

 

www.familly-fishing.net

 

 また、ルアー釣りの場合であれば、狙いを定めたターゲットを釣るためのルアーの種類を選ぶ必要もありますね。

 針にせよルアーにせよ、魚を釣る時に「一番魚に近い場所(主に魚の口、時々スレ掛かり)で使用する釣具」であると言えるでしょう。それぐらい、針やルアーの選び方は重要であるとも言えます。

 

お次は「ハリス(またはリーダー)選び」

 さて、使用する針が決まったら、お次はハリス(またはリーダー)選びです。

 

 エサ釣りの場合であれば、ハリスの太さをどれぐらいにするかを考える必要があります。

 メバルやアジのように、比較的視力の良い魚をターゲットにするのであれば、必要以上に太いハリスを選んでしまうと、ハリスを見切られて魚に警戒されてしまいます。僕の場合、良く使うハリスの太さは0.8号で、やや大きめの魚が釣れそうな時には1号ぐらいにする時もあります。

 

 一方、少し大きめの木っ端グレ(20~30センチメートルぐらい)やチヌなどを狙うのであれば、1号ぐらいの太さではブチブチとハリスを切られてしまうことがままあります…ハリスの太さは1.5号、場合によっては2号ぐらいのハリスを使用することもあるでしょうか。

 20センチメートルオーバーの木っ端グレともなると、魚の重さもそこそこありますし歯も鋭くなってきますので、2号のハリスを使っていても、慎重に抜き上げないとハリスを切られてしまうことがちょくちょくあります。出来れば玉網などを用意して、足元まで寄せてきた魚をすくい上げるようにする方が安全です。

 

 ルアー釣りの場合であれば、リーダーの太さはだいたいフロロカーボンラインの2号ぐらいを使うことが多いです。この太さであれば、プラグやメタルジグなどを使ったメバリングやアジング、またはエギングなどでは必要十分な太さだと思っています。

 一方、今年の夏から秋にかけてちょくちょく釣りのターゲットにしていたた小型の青物などであれば、2号のリーダーでは少々心もとないです。ましてやサゴシ(サワラの幼魚)やサワラなど、非常に歯が鋭い魚が掛かった時には、4~5号ぐらいの太さのリーダーでもスパスパと切られてしまうことも多々あります。

 

www.familly-fishing.net

 

  針の次に魚に近い部分で使用するものなので、ハリスやリーダーの太さや材質の選び方については十分に注意してみて下さい。でないと、折角ヒットした魚を釣り上げられずにバラシてしまい、悔しい思いをすることになりかねません。

 

その次は「道糸(ライン)」選び

 針やハリスの種類が決まってきたら、次に考えるべきは道糸(ライン)の種類や太さをどうするか考えてみましょう。

 

www.familly-fishing.net

 

 基本的にはターゲットとなる魚の大きさ(重さ)を基準にして選んでいくと良いのですが、それ以外の要素としては道糸の種類(ナイロン、フロロカーボン、PE)も考慮していく必要があります。

 一番オーソドックスで汎用性が高いのはナイロンラインだと僕は思っていますが、軽いジグヘッド+ワームでアジやメバルを狙う時には「比重が重めで水に沈んでいきやすい(馴染みやすい)+操作性が良い」といった観点で、細目のフロロカーボンラインを使用することもあります。

 

 また、ボート釣りなどで船の真下に仕掛けを落とす釣りや、キスの投げ釣りのように「仕掛けを巻き続けて、ラインがピンと張った状態で続ける釣り」の場合であれば、感度に優れるPEラインを使用することもありますね。

 特に投げ釣りでPEラインを使用する場合には、ラインが細い方が仕掛けの飛距離を伸ばすことが出来るので、釣りのターゲットとなる魚の大きさや引きの強さ、仕掛けを飛ばす時に使用するおもりの重さに合わせて、出来るだけ細めのラインを選ぶことがあります。

 

 根魚狙いなど、ラインが岩や消波ブロックなどに擦れて切られてしまう可能性が高いようなケースであれば、少し太めのナイロンライン(2~3号、七里御浜など潮の流れが速くて石や岩などがゴロゴロしているような場所では6号)を選ぶことが多いです。

 フロロカーボンラインやPEラインに比べると比較的安価なので、人によっては軽視しがちなナイロンラインですが、耐摩耗性という点においては他の種類のラインよりも優れているケースが往々にしてあり得ますので、ナイロンラインもまだまだ捨てたものではありませんよ。

 

次に考えるのは「ウキの大きさやおもりの重さ(ウキ釣りの場合)」

 僕が一番好きな電気ウキ釣りにおいては、使用するウキの大きさやおもりの重さも、釣具選びをする際においては重要な部分となってきます。

 

 大人になってからの海釣りで、初期の頃の電気ウキ釣りでは「仕掛けを出来るだけ遠くに飛ばしたい」と思って、1号ぐらいの重さのおもり+それに耐えうる大きめの電気ウキを使用していましたが、重いおもりや大きめの電気ウキは、魚がエサ(針)を咥えて引っ張っていく時に大きな抵抗となるため、釣り用語でいうところの「喰い込みが悪くなる」傾向があります。

 

 電気ウキ仕掛けを遠くに飛ばす際には、ウキやおもりの重さに頼らなくても、ロッドの反発力をきちんと引き出せればそれなりの飛距離を出すことが出来るので、僕の場合、今となっては小さめのサイズの電気ウキに「小」の大きさのカミツブシおもりを付けて釣りをすることがスタンダードになりました。

 そのベースにある考え方は、魚が仕掛けを咥えて引っ張った時に抵抗感が小さい方が、魚に違和感を与えず、魚がエサ(針)を吐き出す可能性をより低くすることが出来るためです。

 

 この考え方は電気ウキ釣りだけでなく、フカセ釣りや、中通しおもりやジェット天秤もりを使ったちょい投げ釣りなどにも通じるものです。いずれの釣りの仕掛け作りにも共通する考え方は、「できるだけシンプルで、できるだけ軽い作り方」が重要であると思っていただければ良いでしょう。

 

 よろしければ、次の過去記事もどうぞご参照ください。

 

www.familly-fishing.net

 

いよいよここで登場、「ロッド選び」

 さて、ここまで針やハリス、道糸(ライン)、ウキやおもりの大きさに注目してきましたが、ここからようやくロッド選びに入ります。 

 

 ここまでの流れの中で選んできた数々の道具選び(特に道糸(ライン)選び)が決まったら、いよいよロッドのスペックと見比べて、どのようなロッドを選べば良いのかを考えていきます。

 使用するラインが非常に細く、その他の仕掛け類も繊細なものとなっているのに、硬めのロッドを選んでしまうと「仕掛けを操作しても、水の中にある仕掛けの状況が全く分からない」といった状態に陥ってしまいます。また一方で、大物狙いのしっかりとした仕掛けを準備しているのに、柔らかめのロッドを選んでしまうと「ロッドが仕掛けに振り回されたり、最悪の場合は魚が掛かった際にその負荷に耐え切れず、ロッドが折れてしまったりする」ケースも考えられます。

 

 ここまでの過程で自分が選んできた針やハリス、道糸、使用するウキやおもりの重さとにらめっこしながら、それらの仕掛けを扱いやすいロッドを選ぶ…これがロッド選びのキモとなる部分です。

 

最後に選ぶのが「リール」

 さて、いよいよ釣具選びの優先順位の最後となりましたが、ここでようやく「リール選び」となってきます。

 

 リール選びを優先順位の最後に持ってきた理由は、「使用する道糸(ライン)を、必要となるであろう長さを巻くことが出来ることが、リールにとって一番重要なポイントである」からです。

 そりゃまあ、ターゲットとなる魚の大きさや引きの強さ、釣り場の環境(潮を被りやすい場所など)によって、リールの大きさやタフネスさが求められてくることもあるのですが、「適正と思われるリールのサイズから多少大きさが前後しても、釣り人の腕次第で何とでもあるのではないか」と言うのが、僕の現在の持論です。

 

 大きめのタフなリールを使っていて、想定していたよりも少し小さめの魚が掛かったというのであれば、ハリスや道糸、ロッドの強さがオーバースペックになるだけなので、力技でゴリ巻きして強引に魚を取り込むことが出来るでしょう。

 一方、少し小さめのリールを使っていて、想定していたよりも大きめの魚が掛かった時でも、ドラグを駆使しつつ時間をかけて魚の体力を徐々に奪っていけば、これまた魚を足元まで寄せてきて玉網ですくい上げるなどすれば、その魚を釣り上げることが可能です。

 

番外編1:偏光サングラスは、できればあった方が良い

 番外編となってしまいましたが、釣りをする上であった方が良いものとしては「偏光サングラス」が挙げられます。

 

 偏光サングラスがあれば、水中の様子がより良く見て取れますし、根掛かりした仕掛けやルアーが何かの拍子で自分に向かって飛んできても、最悪目を守ることが出来ます…裸眼の状態で釣りをしていると、仕掛けやルアーが目に向かって飛んで来たら、最悪失明してしまうことにもなりますし、偏光サングラスはあるに越したことはありません。

 

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 まあ、うちのお師匠様などは裸眼でも水中の様子がはっきりと見て取れるようでして、偏光サングラスをかけた僕よりも的確に水中の様子を指摘されることが多々ありますが、これは非常に特殊な例と言えるでしょう。(笑)

 

番外編2:ライフジャケットの着用は必須です

 これまでにも何度も申し上げてきたことではありますが、釣りをする際には必ずライフジャケットを着用するようにして下さい。特にファミリーフィッシングにおいて、子供さんへのライフジャケットの着用は絶対に譲れないラインだと断言します。

 

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 周りの釣り人達が軽装で釣りをしている中、ライフジャケットを着用するのが恥ずかしかったりすることがあるかも知れませんが、不意の落水などで命を落とすよりは遥かにマシです。くれぐれもこの点には注意してくださいね。

 

まとめ

 以上、僕なりの釣り道具を選ぶ際の優先樹陰について述べてきたのですが、いかがだったでしょうか?

 

 釣具屋さんに行くと、ついつい目が移りがちになるのはやはりロッドやリールなのですが、「魚を釣る」という行為について順序立てて考えてみると、道具選びの際の優先順位においては、比較的後の方になってくるのが分かっていただけたかなと思います。

 

 また、「ロッドとリール、どちらを優先して道具選びをするべきか」といった疑問は尽きないかと思いますが、僕のこれまでのお話から考えれば、ロッド選びの方が優先順位は高いと言えるでしょう。

 ロッドの性能次第で、使用可能なラインの太さや仕掛け(ルアー)の重さ、魚の引きに対してどれだけ耐えられるかなどが決まってくる一方で、リールについては極端な話「必要な太さのラインを、必要な長さで巻くことが出来れば、あとはドラグを上手く活用することで何とかなる」とも言えます。

 

 結構お金が掛かって、なおかつ目立ちやすい釣り道具はロッドやリールなのですが、こと魚を釣るという行為において一番重要なのは「魚が口にする針の鋭さ」であると言っても過言ではないでしょう。

 今回の記事の内容において、皆さんに釣具の選び方を強要するつもりは全くありませんが、皆さんが釣具を選ぶ際の考え方の参考になれれば幸いです。