家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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Leon流 ベイトフィネスフィッシングのノウハウあれこれ


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 皆さんこんにちは、Jackです。

 

 ここ最近、例年に比べると比較的暖冬で、やろうと思えば電気ウキ釣りでまだまだ魚が釣れていましたが、皆さんの釣りはいかがなものですか?

 この記事を書いている時には、横浜でフィッシングショーが開催されていますが、そちらに足を運ばれている方も多いのでしょうか?

 

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 最近釣った魚の中では大きかった、20センチメートルのカサゴです。

 お腹が大きなお母さんだったので、名残惜しかったのですがリリースしました。

 

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 お師匠様やご子息M君と三人で釣った釣果です。

 小さなカサゴが山のように釣れたので、この倍以上はリリースしましたが。

 

 さて、話を本題に戻しまして、今回はフィッシング遊名古屋北店で開催された、「Leon」こと加来匠さんのトークショーのお話をいたします。

 

 ここ最近、加来さんはベイトフィネスフィッシング(ベイトロッドを使用した、比較的軽量なルアーでの釣り)について精力的に活動なされている模様で、僕自身はベイトロッドを用いた釣りを全くしていないので、自分自身の備忘録も兼ねてのご紹介です。それでは、どうぞよろしくお願いいたします。

 

Leon流 ベイトフィネスフィッシングのノウハウあれこれ

イントロダクション

 別段釣りに行く予定もなく、週末をどうやって過ごそうかとぼんやり考えていた僕の視界にたまたま飛び込んできたのは、昨日(2020年1月18日)開催された加来さんのトークショーのお話でした。

 

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 開催場所はフィッシング遊名古屋北店さんで、加来さんのトークショーが開催されるのは二回目でした。

 そういえば一回目の時にも行ったなぁ、ここ。

 

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 一回目のトークショーの時には、最初は会場の場所が分からず困ったものでしたが、今回はあらかじめお店の方で案内の看板を立ててくれていました。

 

 案内に沿ってイベント会場にお邪魔すると、13:00少し前でしたが、既に加来さんの話声が聞こえていました。

 今回のトークショーでは、加来さんが代表を務めておられるフィッシングブランドメーカー「INX.label」のテスターもされている古賀亮介さんが、会場アシスタントとしておられました。

 

 ということで、今回のトークショーはこのお二人での進行でしたが、1時間という限られた時間の中では、アジングやメバリングにおけるロッドの使い方と、ベイトフィネスロッドのキャスティングのコツを中心にお話をしていただきました。

 ここからは、そのお話の概要を綴っていくことにします。

 

フッキングは穂先で合わせるな、ロッドの胴体(バット)部分で合わせろ!!

 トークショーの冒頭で加来さんが触れられていたのは、普段アジングをされている方がメバリングで大きなメバルを掛けた時などに、バラシが多かったり、あるいは高価なロッドの穂先を折ってしまったりすることについてでした。

 

 いわく、アジは口周りが薄くて柔らかいので、魚が釣れた時にロッドを立ててちょいっと合わせるだけでも簡単にフッキング出来るそうですが、メバルカサゴなど他の魚種になってくると口周りが分厚くて硬く、アジを釣る時と同じような「チョン」といった感じのフッキングだけではフックが口周りに貫通することがなく、せっかく掛けた魚をバラシてしまう原因になりやすいのだそうです。

 

 また、大きなメバルが釣れた時などには、きちんとフックが貫通するように力いっぱい合わせを入れる必要が生じてくるのですが、この時にアジングと同じ感覚で穂先だけで合わせを入れようとすると、十分なフックの貫通力が得られず、あるいはロッドの中でも強度の弱い穂先部分にフッキング時の力が集中してしまうため、最悪の場合には穂先を折ってしまう…というメカニズムのお話をされていました。

 

 特に最近のアジングロッドは「軽くて高弾性なもの」が多いのだそうで、そのようなロッドで大きな魚を掛けたときにロッドの穂先を立てると、いとも簡単に折れてしまうのだそうです。

 古賀さんいわく、現在市販されているアジングロッドで一番高価なものは12万円もするそうでして…一般的なアジングロッドでも一本数万円はするので、その穂先を折ってしまうと非常につらいですよね。

 

 では、大きなメバルが釣れた時などに、具体的にはどのように合わせを入れるのが正解なのか?

 加来さんいわく「ロッドを立てて合わせず、ラインを少し巻き取った上でロッドの穂先を下げてから、ロッド全体を引くように合わせること」とのことでした。こうすることによって、合わせを入れた時にロッドにかかる力がロッドのバット周辺にかかるようになるため、より大きな力で合わせを入れることができ、同時にロッドを折るようなこともなくなるというわけです。

 

 ちなみに、この辺りのお話については村田基さんが、ご自身のYoutube動画の中で何度も同じことをおっしゃられていますね。

 

 過去にもご紹介したことがあったかと思いますが、こちらの動画でなされている解説が非常に分かりやすいです。

 

 また、僕自身も昨年のボートジギングで小型青物を釣っていた時、お師匠様から「青物は口周りが非常に硬いから、これでもかってぐらいに力いっぱい合わせを入れないとフックが貫通しないよ」と言われていたので、このお話を聞いていた時にも「ああ、そういえばそんなこともあったなぁ」って思っていました。

 

 その時のお話に関連して言えば、加来さんの解説との違いがあったのは、僕が船の上で使用していたロッドがライトショアジギングロッドで、アジングやメバリングをするためのロッドに比べると遥かに太くて長いため、お師匠様からは「もっとロッドを立てて、力いっぱい合わせを入れて!!」と言われたことでしょうか。

 ロッドが太くて長いぶんだけ、ロッドを立てて合わせを入れても穂先から折れるようなこともなく、逆にロッド全体の反発力を利用した強い合わせを入れろと言われていたのですが…使用しているロッドの特性と状況によって、話は変わってくるというわけですね。

 

 なお、このお話についてはアシスタント役の古賀さんが「大きな魚が釣れた時、自分の体の真正面で魚をキャッチしようとする人が非常に多いですが、このような方はロッドを立てて穂先に負荷をかけてしまいがちで、ロッドの穂先を折りやすいです」「だから、大きな魚が釣れた時には自分の体の真正面でではなく、自分の体の真横に魚を抜き上げるように注意してください」とおっしゃられていました。

 

 この点については加来さんも補足として「特に足場の高い釣り場で、穂先を立てるような魚の抜き上げ方をしてはダメ。そのような場所で魚を抜き上げる際には、常にロッドの穂先を水面に向けた状態にして、魚の重さの負荷をロッドのバット周辺にかけるようにすること」とおっしゃられていましたよ。

 

柔らかいロッドは、曲げてナンボ

 次に加来さんがお話しされていたのが、柔らかいロッドで軽いルアーを飛ばす時のコツについてでした。

 

 結論から先に言うと、加来さんの答えは「柔らかいロッドは曲げてナンボ。特に軽いルアーを使う場合、ロッドを振りかぶった時の遠心力でルアーを飛ばそうとするのではなく、曲げたロッドの反発力を使って飛ばそうとすること」でした。

 こうすることによって、特にベイトフィネスフィッシングにおいて軽いルアーをバックラッシュさせることなく投げられるのだそうです。ルアーの垂らし(ロッドの穂先からルアーまでのラインの長さのこと)は短めにしてロッドの反発力を軽いルアーに乗せて、勢いよく打ち出すようなイメージですね。

 

 加来さんがその場で実演してみせてくれたキャスティングフォームは、肘から先だけを動かして、ロッドの穂先を自分の背後にまでしならせてからそのまま前に振りぬくような感じでした。

 

 ちなみに…個人的にはこれ、非常に耳の痛い話でした。(笑)

 僕もキスの投げ釣りの時などに、お師匠様から口酸っぱく同じことを言われているのに、未だにロッドを振る時の遠心力だけで投げようとする癖が抜けきらないのです。

 

 「ロッドの反発力を使って投げる」とはいうものの、下手にロッドを曲げると折ってしまいそうな気がしまして…その辺りは加減の問題なのでしょうけれども、ロッドを曲げることに対する抵抗感がなかなか抜けません。 

 

風が強い時には、スピニングロッドよりもベイトロッドの方がルアーが良く飛ぶ

 次の加来さんのお話ですが、風が強い時のキャスティングにおいては、スピニングロッドよりもベイトロッドの方が良く飛ぶことがあるのだそうです。

 

 と言いますのも、強風下でキャスティングをした時、スピニングロッドでキャスティングするとルアーが空中を飛んでいる間にラインが風の影響を大きく受けて飛距離が出出ず、またルアーが着水した時にはルアーが飛んだ距離よりも多めにラインが出てしまうことが多々あるのですが、ベイトロッドで強いライナー気味にルアーを飛ばせられれば、飛距離を稼ぐとともに、この余分なラインのふけを無くすことができる(=着水直後の魚のアタリにも対応できる)とのこと。

 

 この時にキモとなるのが、肘と肩の使い方なのだそうです。

 加来さんいわく「ベイトロッドで大きいスイングをすることで、ベイトリールのスプールが回転するスピードとルアーが飛ぶスピードをシンクロさせやすくなり、結果としてバックラッシュしにくくなる」ということでした。

 そのためには「片手でのキャストが基本で、野球のボールを遠投するときと同じフォームで投げること」「そのためには、肘や肩を大きく開いて良く動かすこと」「立ち位置のスタンスは投げる方向に対して身体を真正面に向けるのではなく、やや斜めに構えて立つこと」とおっしゃられていました。

 

 

 特にロッドエンドにグリップがある「セパレートグリップタイプ」のロッドの場合、ついロッドエンド部分を握って両手でキャスティングしがちになるのだそうですが、この投げ方の場合だと利き手側の肘と肩の可動域を大きく狭めてしまうことになり、自分自身は大きく振りかぶって投げているつもりでも、実際のロッドの動きは片手でキャストする時に比べると非常に限られたものになってしまうのだそうです。

 

 その結果、キャスティング時のルアーのキャスティングスピードとベイトリールのスプールの回転速度のシンクロ率が下がり(ベイトリールのスプールの方が早く回ってしまう)、バックラッシュを発生させてしまう原因になりやすいとのことでした。

 

【2020.1.24補足】

 昨今のベイトフィネスリールのスプール回転速度は、リールの性能向上に伴ってかなり速いそうなのですが、その速さがルアーが飛んでいく速さよりも速くなってしまうと、バックラッシュが起こりやすくなってしまうのだとか。

 そこで、肘や肩を大きく開いてロッド全体を振りかぶり、ロッドの穂先にあるルアーをてこの原理で大きくスイングさせて、ルアーを投げた時にルアーが飛んでいくスピードを速くすることによって、スプールの回転する速さとルアーの飛んでいくスピードをより同調させる(=よりバックラッシュを発生させにくくなる)というメカニズムになるのだそうですよ。

 

その他もろもろ、雑学集

 その他、加来さんと古賀さんがおっしゃられていたルアーフィッシングにおけるお話は、おおむね次のようなものでした。

 

・フロロカーボンラインでは遠投が出来ない

 ジグヘッドを飛ばせてもせいぜい40メートルぐらいまでで、特に水深が深い場所などでは、それだけ飛距離を出すとジグヘッドがどんな動き方をしているのか、さっぱり分からなくなる。

 

・モノフィラメントのライン(ナイロン、フロロカーボン、エステル)は、細くなるほど感度が落ちる

 その理由は、ラインが細くなるほどラインの伸び率が大きくなるから。

 

・ラインメーカーの浮気をしない

 ラインメーカーごとにラインの特性や特徴が異なるため、様々なメーカーのラインをとっかえひっかえ使っていると「自分にとってのベスト」をなかなか見つけられなくなる。

 

・PEラインのチョイスは、基本的には国産大手メーカーが吉

 様々なメーカーから各種PEラインが市販されているが、その中にはOEM生産されている商品も数多く、そもそもPEラインの原糸を作れるメーカーは国内でも数社しか存在しない。

 また、通販で売られている海外メーカー製のPEラインには「0.03号」といったように、国産メーカーの号数よりもコンマ一桁小さい号数のラインが存在するが、実際の太さを計測すると国産メーカーの0.3号とほぼ同じであったりする(ラインの太さに関する表記の規格の違いが主な原因)。

 

・ベイトリールでPEラインを使う場合、8本撚りよりも4本撚りの方が適している

 その理由は、4本撚りの方が8本撚りに比べてラインの直進性やコシ、擦れに対する耐久性などに優れているため。

 ただし、逆に言えば8本撚りに比べるとしなやかさに欠け、ラインがガイドと接触して滑る際の「鳴き」も大きくなる。この辺りについては好みの問題で、加来さん自身は8本撚りが好みなのだとか。

 

最後に

 今回の記事を書くに当たっては、トークショー会場でメモを取りながらお話を聞いていたつもりなのですが…僕自身ベイトリールを使用した経験が全くないので、ひょっとしたら「それ、おかしいよ」って記述が多々あるかも知れません。

 そんな時には…ぜひ僕にこっそり教えて下さい、記事の内容を訂正させていただきます。(苦笑)

 

 トークショーへの参加からまだ一日しか経っていませんが、メモを見返しても「あれ、これって一体何の話だったっけ?」って思う部分もありましたし…自分に経験のないことについて、他の人から教わったことを伝えるのって難しいですね。

 

 あと、今回のトークショーのお話を聞いている時に「ああ、あの話ね」って思えることがたくさんあったのは、以前に比べると自分自身もそれなりにスキルアップしているんじゃないかって思えて嬉しかったです。

 「知っていること」と「実践できること」の違いを感じた部分も多々ありましたが…その辺りは、まだまだ僕にも伸びしろがあるってことで。(笑)

 

 それでは次回も、どうぞよろしくお願いいたします。