家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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エギングのノウハウあれこれ フィッシングショー大阪2020ヤマシタトークショーより


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 皆さんおはようございます、Jackです。

 記事の初めのご挨拶は、記事を書いている時の時間次第ってやつです。(笑)

 

 さて、これまでに数回続けてきましたフィッシングショー大阪2020関連の特集記事ですが、今回が持ちネタのラストです。

 今回はヤマシタブースで開催されていた、ヤマシタのエギフィッシングマイスターであられる川上英佑さんと柘植学さんのトークショーから、お話の抜粋を紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

エギングのノウハウあれこれ フィッシングショー大阪2020ヤマシタトークショーより

イントロダクション

 フィッシングショー大阪2020の会場をぶらぶらしていると、たまたま通りがかったヤマシタさんのブースで、YouTube動画でちょくちょく拝見している川上英佑さんの名前が聞こえてきました。

 

 どうやらこれからトークショーが開催される模様で、川上さんの他にも柘植学さんのお話が聞けるとのこと…実のところエギングはほぼ初心者(というか、まだイカを釣ったことが無い)な僕にとっては、貴重なお話が聞けるのかも知れないと思いました。

 

 そこで、人だかりのほぼ最後尾の辺りに陣取って、メモを片手にお二方のお話を聞かせてもらうことにしたのですが…結構挙動不審だったかも知れませんね、僕。(苦笑)

 ということで、川上さんと柘植さんのトークショーのお話の中から、エッセンス部分の抜粋をこれからご紹介していきたいと思います。

 

エギフィッシングマイスターへの質問と、その回答

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 トークショーの進行は、川上さんと柘植さんに対するエギングに対する質問形式という形で進められていました。

 

どうやってエギの色を選んでいますか?

 エギというルアーには布が張られていて、それぞれ上布(エギ本体の色を決める、表面に貼られているメッシュタイプのもの)と下布(メッシュの下に貼られている下地カラーを出すためのもの)があるそうですが、

 

柘植さん「基本的には、朝マズメや夕マズメなどで天気が良い時にはピンクやオレンジ、日中には明るい色を選んでいます。波が高い時や濁っている時などには緑色を使うことがあります。あとは『自分が見やすい色』を基準にして選んでいます。」

 

川上さん「水が濁っていれば、割と明るい色を使っています。自分のエギの色が確認しやすければ、エギについてきているイカも確認しやすいです。水が綺麗だったら茶色や緑、青など『水に馴染ませる色』を選んでいます。」

 

柘植さん「水の色と天候に合わせたカラー選びをしますよね。」

 

 お二人のお話を聞いた感じでは、エギの色そのものよりも「エギの動きが見やすい色」を基準にしてカラー選択をされているように見受けられました。

 

川上さん「エギの下地の色は、時間の経過に伴う太陽の光の量に合わせて朝だったらピンク、少し太陽が昇ってきたらオレンジ、太陽が高く昇って来た時には真上から強い光が差してくるから金色、白と、太陽の光の量に同調させていくんです。日没に近づいていけば、白から金、オレンジ、ピンクと、だんだん暗い色に同調させていきますね。」

 

川上さん「夜の場合は赤や紫、夜光がありますが、僕は鈍く光る、エギのシルエットがはっきりと出る下地の色を良く使います。」

 

柘植さん「赤や紫は、黒に近いはっきりとしたシルエットになりますね。」

 

川上さん「夜光は、水が濁っている時などに使ってほしいです。夜光は水がクリアの時よりも、濁っている時の方が効くんです。これは昼でも同様です。」

 

 ん~、エギの下布のカラー選びは、昼と夜とで考え方が異なるのでしょうか?

 日中は周囲(というか、太陽の光量)に同調させて、夜は逆に周囲からシルエットを浮き上がらせる。どうやらこんな感じのようです。

 

ショートジャークや二段シャクリなど、どんなシャクリが良いのですか?

川上さん「この質問、めちゃくちゃ良く聞かれますね。」

 

柘植さん「僕も良く聞かれるんですけれど、凄く答えづらいです。」

 

 ですよねぇ…エギングに限らず、ルアーのアクションの付け方なんて「現場合わせ」なんじゃないかと、個人的には思うのですが?

 

柘植さん「でも、あえて答えるとするなら?」

 

川上さん「僕はエギをダートさせるような、ショートジャークが多いです。その方が、テンポが速いんですよね。エギを投げて回収するまでの時間が短くなれば、それだけキャストの回数が増えて、新しい場所にどんどんエギを投げられる。勝負が早いんです。同じところをじっくりと攻めるのであれば、二段シャクリです。」

 

柘植さん「あまり移動しない大型のイカを狙うのであれば、じっくり攻められる二段シャクリの方が良いですね。回遊待ちの時などにも、これは当てはまります。」

 

川上さん「その時の状況次第で、しゃくり方を選べば良いですよね。『どっちも釣れるしゃくり方』です。」

 

 …とまあ、だいたい想像通りの回答でしたが、その理由の部分は非常に分かりやすくて奥が深いものでした。僕はそこまで考えていなかったなぁ。 

 

思うようにイカが釣れません。釣れない時にどんなことを試していますか?

柘植さん「釣れない時は、それまでと違うことをしてあげないと釣れないことが多いです。アクションを変える方法の一つとしてはボトムステイ、エギを着底させたまま30秒とか1分とか待ったりします。特に春の大型のイカなどは、着底してフラフラしているエギに反応が良かったりします。」

 

柘植さん「あと、エギがフォールしている間にサビいて(=エギを引っ張って)みたりして、エギの動きを変えてあげることも有効です。普段釣りをしている時にしないようなアクションを付けるのが大事ですね。」

 

川上さん「私も、いつものセオリー通りにはやらないようなことをします。エギングは基本的にエギをキャスト後、着底させてからパンパンっと跳ね上げるようなアクションを連続させますが、それを着水と同時にパッパッと動かしてから5秒ぐらいフォールさせるとか。普段は『下から上げていく』ようなエギの動かし方をするのを、逆に『上から下に落としていく』ような感じ。」

 

 ヒロ内藤さんのルアーフィッシングの三大要素である「ゾーン」「スピード」「アクション」を、大胆に大きく変化させるような感じでしょうか。

 お二人共にイカは基本ボトムにいると思われている人が多いのですが、春のシーズンなんかには沖の方だと結構表層まで浮いてきていたりするんです。それらのイカを狙うために、フルキャスト後すぐにエギを動かしてフォールさせるような、いつもとは逆のアクションのさせ方をぜひ試してもらいたいです。」ともおっしゃられていました。

 

エギを根掛かりで無くさないためのテクニックはありませんか?

川上さん「釣りに行かないっていうのが一番効果的ですね。エギを投げない。」

 

 大阪向けの?川上さんのボケから始まった回答でしたが、

 

柘植さん「一番簡単なのは『ボトムに付けない』こと。最近は『中層の釣り』って言葉が結構聞かれるんですけれども、ボトムよりも上の中層を狙った釣りっていうのも良いですね。」

 

柘植さん「でも、私はだいたい『ボトムを取る』んです。そういう時にはラインメンディング(ラインを張ったりゆるめたり操作すること)など、まずボトムの着底を感じられるような釣りをすること。」

 

柘植さん「あと、エギがボトムに着いてから、いきなりバンッとしゃくらない。これをやってしまうと、エギが上に跳ね上がらずに前方へと移動するので、それで根掛かりすることが多いです。」

 

 エギが遠くにある時と近くに寄って来た時とでも、ロッドを跳ね上げた(=しゃくった)時のエギの動き方が変わるというお話です。

 エギと自分との距離によって、ロッドの穂先から伸びるラインの角度が違うことが主な要因となりますが、これはジギングの時にも応用できる考え方だと思います。

 

川上さん「僕の場合は中層の釣りがメインというか、エギをフルキャストして最初はボトムを取ることが大事。そこからパンパンッっとエギを跳ね上げると、エギってマックスでも2メートルぐらい上がるんですよ。で、エギのパッケージに書いてある沈下スピードから逆算&カウントして、エギを『底近くまで落とす』んです。」

 

川上さん「そこから再びエギをしゃくって、またカウントしながらエギが沈んでいくスピードを逆算してっていうのを繰り返していくと、ボトムにエギを着底させなくても、ちゃんとイカの捕食ゾーンを狙ってエギを動かすことが出来るんですよ。これでエギを無くすリスクは、だいぶ減らせます。」

 

川上さん「ただし、水深を測ったり、ボケてしまったタナ(イカが水中のどの層にいるのか分からない状態)を測り直すという意味では、ボトムを取るという行為は重要です。」

 

 その他、エギの根掛かりを回避する方法は川上さんが、YouTube上でも動画配信をされているので、ぜひこちらもご覧いただきたいとのことでした。(笑)

 

 

最後に

 今回の記事も、僕個人の備忘録的な内容になりましたが、いかがなものでしたか?

 

 川上さんと柘植さんのお話を聞く限り、個人的には「ルアーフィッシングの原則は、魚だろうとイカだろうとみんな同じ」なのかと思いました。

 先にも述べましたが、ヒロ内藤さんの「ゾーン」「スピード」「アクション」の考え方が、お二方のお話の中にも随所に当てはまっていたように感じました。

 

 ここまでのお話を参考にしながら、あとはイカを釣るだけなのですが…秋のシーズンはもう終わってしまいましたし、これからだと春のシーズン狙いになりますかね。

 でもなぁ…春はメバル釣りで忙しいんですよね、僕。釣れない(釣ったことがない)イカよりも、釣れるメバルにどうしても目が向いてしまいます。(苦笑)