家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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何とも意外!? 水中でのルアーカラーの見え方について


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 皆さんこんばんは、Jackです。

 

 色々とあって、相変わらず釣りに行けていません。(泣)

 ということで、今回も釣りに関する雑学関係のお話として「水中でのルアーカラーの見え方」についてご紹介してみたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

何とも意外!? 水中でのルアーカラーの見え方について

イントロダクション

 まずはこちらの映像をご覧ください。

 

 非常に分かりやすい、地上と水中における色の見え方の違いを比較した動画です。

 

 動画に限らず、この手の資料については自分で検証してご紹介することが非常に困難なため、他の方の資料をご紹介するにとどまるのが歯がゆいところなのですが…でも、それぞれの色が、水深が深い場所に行くにつれて、どんどん見え方が変わってくるのが非常に興味深いです。

 

 ちなみに、1フィート=30.48センチメートルなので、動画の最後の方で写っている「155フィート」という表示からすると、およそ46.5メートルの深さまで潜って検証をされている模様です。スキューバダイビングのライセンスの中で「ディープダイビング・スペシャリティコース」という資格を持つ方の潜れる最大水深が40メートルだそうなので、この動画の撮影、非常に頑張っておられたみたいですねぇ。

 

参考URL:NO SEA,NO LIFE「ダイビングで潜れる深さの限界とは!?一般的なダイビングから特殊な潜り方まで全てご紹介します!」

 

魚の体の色は、自然の摂理に適っている

 さて、先にご紹介した動画の中で注目していただきたいのは、まずは赤色茶色の2色でしょうか。

 より深い水深へ潜っていくにつれて、見え方がだんだんと黒色に近い地味な色へと変化していましたが…マダイやカサゴ、ハタ類の魚に多い色ですよね。この実験の結果からも、彼らの体色が保護色の目的を果たしていることが見て取れます。特に根魚系の魚達が、海底の岩の影とかに隠れていたら非常に分かりにくそうですね。

 

 魚の体色という意味では、次に僕が気になったのはやはり青色でした。

 この色も、水深が深くなるにつれて、周囲の水の色に溶け込むような色合いに見えています…ブリやサワラなどの青物系の魚の体色として、特に中層域を泳いでいる時に見えづらい色なのでしょうね。

 

 これと似た効果を発揮しているのが、青色の隣にあった緑色です。青色とは若干異なるものの、やはり周囲の水の色に近い見え方をしています。

 海水の濁り方次第では、こちらの色の方が周囲に溶け込みやすいのかも知れませんが…サバの背中の色などは、青や緑が入り混じった色をしていますが、こちらもやはり保護色の効果を発揮しているのではないでしょうか。

 

意外な見え方をしたのは、こちらのカラー

 次に、僕が見て「意外な見え方をするものだ」と思ったのは、紫色黄緑色でした。

 紫色は深い青色に、黄緑色は黄色っぽい色?に、それぞれ見えています。どちらも元の色とは全然異なる色に見えているので、驚きました。この2色については、水中において周囲の水の色とはっきり異なるコントラストに見えているので、アピール力の強いカラーなのではないかと僕は推測します。

 

 ちなみに、黄緑色については、その隣にある黄色と似た感じの色に見えています。

 黄緑色にせよ黄色にせよ、水中では他の色に比べてより明るく見えることが分かりますね。

 

こちらの2色は、見え方があまり変わらない?

 さて今度は、水深の深さに関わらずあまり色の見え方が変わらないように見えた2色です…そう、ピンク色オレンジ色ですね。

 

 この2色も、ルアーカラー(特にワーム系)に多い色だと思うのですが…水深が深いところに移動しても、他の色に比べると、ほぼ元の色を保っているように見受けられます。

 この2色はエギングで使用するエギの色としても定番カラーですが、釣り人からの視認性が良い色であると同時に、水中にいるイカからも良く見えやすい色なのではないでしょうか。

 

 というのも、富所潤さんの「エギング超思考法」という本の中ではアオリイカは色を識別できない(色を感じる細胞がない)」(46ページより)と言われているのですが、色そのものは見分けられなくても、彩度を感じることは出来ているようなので、周囲の水の色とは異なる彩度のエギのカラーが、アオリイカにその存在をアピールしているのではないかと僕は考えます。

 他のルアーのカラーとして使用される場合においても、ピンクやオレンジといった色はナチュラル系のカラーではなく、アピール系のカラーとして使用されるのでしょうね。

 

黒色は、やっぱり黒色?

 最後になりましたが、黒色についてです。

 動画の中では、水中に入ってくる光の加減のせいなのか、水深が浅い所にでの発色に比べると少し明るめに見えましたが、基本的には「ああ、やっぱり黒色だなぁ」といった感じです。

 

 ルアーのカラーとしてはかなり珍しいタイプの黒色なのですが、夜のトップウォーター系ルアーなどでは、ちらほら見るカラーです。

 これは、夜の海中から水面を見上げた時に、水面が意外にも明るく見えるからなのだそうでして(僕自身は見たことがありませんが、夜の海に落ちたことがある人の証言を聞いたものです。)、その分だけ魚にとって黒色のルアーというのは「シルエットがはっきりと見えやすい」のだそうです。

 

 うちの子供達が以前、ハンドメイドルアーの講習会に行った時にも、講師の先生からは「水の中から水面を見上げた時に見えるルアーの色は、全部黒色」と言われていたので…釣り人に対するアピール力は低めですが、魚に対するアピール力は十分にあるものだと思われます。(笑)

 

www.familly-fishing.net

 

まとめ

 他の方が撮影された動画一本で、あれこれとそれっぽい話をしてみましたが、いかがでしたか?

 

 僕自身としては、「赤金」や「緑金」のルアーカラーの理由がなんとなく分かったような気になっているのですが…あるいは、なぜエギの定番カラーがピンクとオレンジの2色なのか、とか。

 

 今回は「色の要素」だけでルアーカラーに関する考察をしてみましたが、実物のルアーのカラーにはこれに「クリア系」「メタル系」「マット系」などといった、色以外の要素での見え方が関係してきます。うーん、何とも複雑ですねぇ。

 今回の記事の内容が、皆さんがご自身のルアーフィッシングにおいて「魚に対して、どのようにルアーをアピールしたいのか」を考えていただく際の参考になれれば幸いです。次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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 通称「イカ先生」こと、富所さんの著書です。

 今回はアオリイカの色覚に関するお話と関連してご紹介した本ですが、初心者の方からベテランの方まで、エギングをされる方には大変お勧めの内容でしたよ。