皆さんこんばんは、Jackです。
今回皆さんにお話しする内容は、道具の扱い方に関することです。
最近ネット界隈で話題になっていたことを元ネタに、僕が個人的に思ったことをお伝えしてみたいと思いますので、どうぞよろしくお付き合い下さい。
道具の扱いは、出来るだけ丁寧にした方が良いと思う
お話の発端は…
今回のお話の発端は、インターネット上で公開された釣りに関する動画(確か「釣りビジョン」という番組のダイジェスト版)の中で、ダイワと契約関係を結ばれている(らしい)とあるバスプロさんが、ブラックバスを釣って合わせを入れた直後に自分の使っていたロッドをコンクリートの上に投げ出し、釣った魚を捕まえようとするシーンが映し出されていたことでした。
インターネット上での反応は、主に「メーカーから提供されている(であろう)タックルを粗末に扱うなんて、プロとして許せない行為だ」といった感じで、目にした方に対してあまり良くない印象を与えているように見受けられました。
実際に僕も目にしましたが…正直「うーん、いくら何でもこれはちょっと、ねぇ…」って思ってしまう映像でした。
でも、その一方で「個人の所有するタックルをどう扱おうが、個人の勝手だろ」とか「できるだけ魚にダメージを与えないように、素早く魚をキャッチ&リリースしようとした結果の行為なので、むしろ好感が持てる」とか「釣った魚を何としてもキャッチしようとする、バス釣りに対する情熱を感じられる」といった反応も見られたり…人の数だけ、様々な意見がありますね。
この動画そのものは、インターネット上のあちこちで炎上状態?になったせいか、既にインターネット上では一般公開がされていない模様(少なくとも、この記事を書いている時点では見つけられませんでした)なのですが、今でもその残り火はくすぶっているようです。
ちなみに、上記の村田基さんのYouTube動画の中でも、12分28秒ぐらいからこの話題に関する質問が寄せられていました…村田さんの回答は、実にあっさりとしたものでしたが。(苦笑)
ダイワの関係者の方からのご意見は…
で、一方では今回の件について、当のダイワの釣具開発担当の方のツイートとして、次のようなコメントもなされていました。
彼の普段の釣りへの姿勢、行動などを知っている身からすれば取るに足らない事だと思っています。釣りの楽しさ、奥深さ、笑顔を多くのユーザーさんに届けてくれている立派なテスターさんだと思っていますよ。
— 大玉@daiwa釣具開発 (@damaRandD) September 29, 2020
仮に…
続きは質問箱へ #Peing #質問箱 https://t.co/V0hlCmB4XX
これはあくまでも、ダイワの釣具開発に携わっておられる一人の方からの個人的なメッセージ(=ダイワの公式見解ではない)なのですが、ざっくり要約すると「本人のことは良く知っていて、彼は『いい人』だし、自社の釣具を投げ捨てて釣りをしていたことは『取るに足らないこと』。仮にあれを失敗と言うのであれば、それをフォローするのが我々(ダイワ)の役目であるが、別にあの行為が失敗であるとは思わない」ということらしいです。
…うーん、メーカーの立場の方として、本当にそれで良いの?
まあ、色々な意見があって当然なことなのですが。
あとたぶん、この質問を寄せられて、回答には相当悩まれたんじゃないかとも思いますが…それはそれで「大変お疲れさまでした」とも思います。
その他のご意見の一例
さらに一方では、こういったご意見を述べられる方もおられます。
これまたざっくり要約すると「ダイワは自分達がスポンサードしているプロトーナメンターが自社製品をぞんざいに扱ってもOK(=無償で釣り道具を供給する)なのだから、一般のお客様がダイワのロッドやリールを使っていて破損させてしまったとしても、同じように無償で交換してくれたっていいはずだよね」といった感じのお話を、投稿者さんはされています。
もちろんのことながら、投稿者さんはシニカルな意味を込めての発言をされているのですが、非常に極端な(あるいは、あえて曲解した)内容であるとはいえ、こういったご意見が出てきても仕方が無いのかも知れません。
また、僕が日頃からよく拝見しているムラキさんのブログでも、少し前の記事で大変興味深いご意見を述べられていました。
特にバスプロ界隈で、ロッドやタックルの扱いがラフな人が多く、「その様子を釣り番組やインターネット上にアップされた動画で見ることができる状態ってどうなの?」「そういう動画を一般の人が見て、間違った道具の使い方を覚えてしまうっていうのはまずくない?」といったお話を述べられていて、今回の件のことを考えても、大変ごもっともな内容の記事でした。ぜひ皆さんにもご一読いただきたいです。
まとめ
さて、ここまで長々と、あまり楽しくない内容のお話をしてしまいました。
正直なところ、今回のこの記事を書くことについては「この記事を読んで下さった皆さんのためになる内容(=記事として書くべきもの)なのか、それとも単なる誹謗中傷で終わってしまう内容(=記事として書かない方が良いもの)なのか」と悩んだのですが、その結果として、あえて記事にしました。
その理由は、これから釣りを楽しまれる皆さん(特に家族で釣りを楽しまれる皆さんや、その中でも皆さんの子供さん)には、ぜひ「物を大切にする気持ち」を大事にしていただきたいと思ったからです。
僕自身はこれまでに何度も釣りをしてきて、釣り道具をぞんざいに扱う方を直接目にしたことは、幸いながらまだ一度もありません。
でも、もしもそういった光景を直接目にすることがあったら非常に悲しいですし、ましてや自分の子供がそのようなことをしでかしたら、おそらく頭をひっぱたいてやると思います。(苦笑)
また、自分が使っている釣り道具をぞんざいに扱うことは、その道具を作ってくれた人(主にメーカーの方々)や、その道具を買うまでに関わってくれた人(お店の店員さんや、商品をお店まで運んでくれた人など)、そして何より、その道具を買うためのお金を出してくれた人(そのお金は、ご自身が汗水を垂らして働いて得たお金かも知れませんし、プレゼントなどとして誰かが支払ってくれたお金かも知れません)など、数多くの方々に対して、大変申し訳ないだろうとも思うのです。
ちょっとした不注意(たまたま何かにつまづいて転んだ、など)や不可抗力、偶然で道具を壊してしまったとかは、これはもう仕方がありません。
特に子供などは、ついうっかりと道具を壊してしまったり、無くしてしまったりすることがよくあるものです。これらはだいたい「次からは十分に気を付けようね」で済む話です。
一方、今回の件のように「一般の人々の注目を集めるプロと呼ばれるような人が、たとえ無意識であったとしても、自分の使っている道具をぞんざいに扱う」というのは、結果論ではありますが、やっぱり避けるべきことだったと思うのです。
たとえば、プロ野球選手がグローブやバットを地面に投げつけたり、プロテニスプレーヤーがラケットをコートに叩き付けたりしている光景などは、決して見ていて気持ちの良いものではありませんよね。それと同じです。
というわけで、この記事をご覧いただいた皆さんにおかれましては、釣具だけに限らず、ぜひ「物を大切にする気持ち」を忘れないようにしていただければ幸いです。
次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。