家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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釣りを「極める」ということ


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 皆さんこんにちは、Jackです。

 

 今回は、ひょっとするとご覧になられた皆さんからの反応が分かれる内容になるかも知れません。
 でも、僕自身がこれまでの経験の中で感じてきたことと絡めて、皆さんの何かの足しにしてもらえればというお話です。

 

 それでは、どうぞよろしくお付き合い下さい。

 

 

釣りを「極める」ということ

今回のネタの、事の発端

 今回のブログ記事のネタの、事の発端は、前澤友作氏がTwitter上で次のようなことをツイートされたことです。

 

 

 このツイートに対し、職業釣り師として知られる村越正海さんが、次のようなリツイートをされました。

 

 

 この一連の流れを見る中で、村越さんに対して「了見が狭い」みたいな批判が寄せられたり、前澤氏のツイートに対して釣り業界でプロと言われるような方々が反応してみたり、様々な反応が寄せられていたようなのですが。

 

 僕の個人的な意見としては、どちらかといえば村越さんのお話が「非常によく分かる」と思いました。
 その理由について、これから僕自身が見聞きしてきたことと併せてお話をしてみます。


「道」に限界は無い

 今回の一連の流れの中で、問題…ではないのですが、Twitter上での議論の元になったことは、前澤氏が釣りを「極めたい」と発言されたことなのではないかと思います。

 

 と言いますのも、いくら言葉のあや?とは言え、「極める」っていう言葉が簡単に出てくる辺りが、その道を追求し続けてきた人からすると「???」ってなるからだと思うんですよ。

 

 僕の身近な例で言えば、僕がいつもお世話になっている先輩Fさん…この方はレーシングカートの全日本選手権で、現役当時は鈴木亜久里さんと一緒にレースをされていたぐらいのレベルの方なのですが、Fさんはいつかの酒の席で、こんなことをおっしゃられていました。

 

Fさん「Jack君、俺はなぁ、今でも『クルマを走らせる』ってことが、よー分かっとらんのよ?」

 

 そりゃまあ、人間上を見ればきりがない世界ですが、仮にも全日本選手権のレベルにまで行ってクルマ(レーシングカート)を走らせていたFさん。現役を引退してから10年ぶりぐらいでSL中日本シリーズにポンと飛び入り参加して、普通に表彰台でシャンパンファイトをしていたようなレベルの人です。

 

 僕から見れば十分に「その道を極めた人」だと思っていましたが、そのFさんの口から「クルマを走らせることがよく分からない」という言葉が出てくる訳ですよ。


 それがどういう意味なのか…おそらくは「『道』に限界は無い」という感覚が、Fさんをしてそう言わせていたのではないかと思います。あるいは「極める」という言葉で、自分自身に限界を作りたくないという感覚なのか。

 

 ちなみに、うちのお師匠様は全日本ダートトライアル選手権の、先輩Yさんは世界ラリー選手権のドライバーでしたが、お二人ともFさんと同じようなことを口にされていました。
 僕から見ればいずれも「道を極めた」人達が、口を揃えて同じように「道が分からない」と言われる。その言葉の重さが、凄く印象的でした。

 

 道を「極める」って、要はそういう世界なのだと思います。
 前澤氏には大変申し訳ないのですが、いろいろな分野にあちこち手を出しながら、その片手間のように「極める」ことが出来るとは、到底思えません。何事でもそうですが、全身全霊を込めてその道に没頭して、初めて「極めた世界」の片鱗が少しずつ見えてくるのでしょう。
 村越さんが「釣りの世界を甘く見ないで欲しい」とおっしゃられたのも、たぶんそういうレベルのお話なのだと思います。

 

 …まあ、前澤氏がどこまで「極める」という言葉に重きを置いているのかは、僕には分からないのですが。(笑)

 

 だから、僕としても、これから釣りを始められる方が「釣りを楽しみたい」と言われるのであれば、「どうぞどうぞ、釣りって思っているよりも案外簡単で、楽しいものですよ」と答えますが、「釣りを極めたい」と言われたら、そう思われることはなかなか素晴らしいことだと思う(高い目標を持つっていうのは、良いことだと思いますので)ものの、「でも極めるって、なかなか簡単なことではないですよ」と答えます。

 

 そういった意味では、ヒロ内藤さんが良く口にされる「釣りを楽しんでください」という言葉は、これまた究極の世界を見てきた方の、非常に深みがあるものだと思います。


 僕も道半ばの身ですが、皆さんにはぜひ、まずは釣りを楽しんでいただきたいです。また、釣りを「極めたい」人は、果てしなく続く道のりが待っていますが、ぜひ頑張っていただきたいですね。

 それでは、次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。