家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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気をつけよう! 魚釣りでやりがちなクセのあれこれ


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 少し前に比べると、随分と昼間の気温が暖かくなりました。Jackです。

 

 朝夕や夜間はまだ冷え込みますが、徐々にアングラー(釣り人)の皆さんの行動が活発化している模様です…という訳で、そろそろ海釣りのシーズンインを目の前にしたこの時期に、改めて確認しておきたいこととして「魚の取り込み方」のお話をしたいと思います。

 

 最近の記事はどちらかというとマニア向けのものが多かったので、ここらで一度「家族でたのしくフィッシング」のブログタイトルの精神に戻り、基礎的な事柄のご紹介をさせていただきます。どうぞよろしくお付き合い下さい。

 

 

気をつけよう! 魚釣りでやりがちなクセのあれこれ

ついついやってしまいがちなクセ

 特に釣りを始めて間もない方や子供などが、ついついやってしまいがちな魚釣りの際のミス(というかクセ?)はいくつかあると思いますが、これらのクセをあらかじめ意識しておくだけでも、上手に魚を取り込むことが出来ますよ。

 

 ここからは、そういったクセのあれこれをご紹介していきたいと思います。

 

魚がヒットした時に、竿を「立てて」合わせる

 竿を持っている手に「ブルブルッ」という魚のアタリ(エサをくわえた時の振動)があった時、誰もがみんな「合わせ(竿をあおって、魚の口に針をしっかりと掛けること。フッキングなどとも言います)」を入れますが、その際についつい竿を「立てて」いませんか?

 

 なぜ竿を立てて合わせを入れてはいけないかと言いますと、その理由は大きく二つに分けられます。

 

1)竿を立てて合わせると、竿の穂先でしか力を掛けられない。

 竿はその全長を三分割してみた時に、穂先(ティップ)部分、中間(ベリー)部分、グリップ周辺の根元(バット)部分の三つに分けて呼称されます。

 

 魚がくわえたエサについている針を、しっかりと魚の口元に引っかけるために合わせを入れるのですが、竿を立てて合わせると、ティップ部分でしか力を込められないのです。

 そうなると当然、魚の口への針掛かりが弱くなり、途中でバラす(魚を逃がしてしまう)可能性も高くなります。

 

2)竿の穂先を折りやすくなる。

 竿を立てて合わせた時には、ティップ部分でしか力を込められないと言いましたが、その結果としては魚の口への針掛かりが甘くなることと合わせて、竿の一番弱い部分に力が集中してかかってしまうため、竿の穂先を折りやすくなります。

 

 ネット通販の口コミなどで「何もしていないのに、すぐ穂先が折れた」と言っている方の大半は、おそらく商品の不良などではなく、合わせ方の問題(竿を立てて合わせたから)ではないかと思われます…100パーセントそうだとまでは言いませんが、この可能性が非常に高いです。

 

 では、どうやって合わせを入れるのが良いのでしょうか?

 正解は「竿を引くように合わせる」です。魚のアタリを手元に感じたら、まずはリールを少し巻いてラインのたるみなどをなくして、竿の穂先を前方やや上方向に向けた状態から、そのままぐいっと竿全体を引っ張るイメージで合わせて下さい。

 

 そうすることによって、合わせを入れた時に竿全体(特にバット部分)に力がかかり、その結果として竿全体の反発力を活かすことができるようになって、より強い力でフッキングすることが可能となります。

 

 ロッドを折らない方法の解説は、こちらの動画が分かりやすいですよ。

 

 また、竿を横に寝かせた状態で合わせを入れる時も、自分の体よりも後ろに竿の穂先を持って行かないようにして下さい。

 竿を立てて合わせるか、寝かせて合わせるかだけの違いで、やっていることは同じになってしまいますので…。

 

仕掛けを投げる時に、自分の後ろの状況を確認していない

 特に子供がやりがちなミス(クセ)ですね。

 鋭い針や重いおもりがついた仕掛けを投げるので、後方の安全確認はしっかりと行いましょう。周囲の人を危険にさらすのみならず、運が悪いと自分自身が怪我をする(仕掛けの針先が自分に引っかかって刺さるなど)こともあります。

 

 あるいは、後方に置いてある釣り道具を引っ掛けてしまい、そのまま海の彼方へキャストしてしまうとか…これまでのところ、そういった例を実際に目撃したことはありませんが。(苦笑)

 

 あと、サーフでの投げ釣りで落ちているゴミなどに針先を引っ掛けてしまい、そのまま仕掛けを引きちぎってしまったケースは、うちの子供達が数回やったことがあります。

 

魚が針に掛かってリールを巻く時に、力いっぱいがむしゃらにハンドルを巻きすぎる

 魚が針に掛かった時のクセですが、これはうちの次男のクセでもあります。

 

 特にちょい投げ釣りや投げ釣りで魚が釣れた時、一生懸命にリールのハンドルを巻いて仕掛けを回収するのは別段悪いことではないのですが、あまりに一生懸命にリールを巻きすぎて、仕掛け(天秤おもり)や釣れた魚が海面をバシャバシャ飛び跳ねながら回収されてくると、魚をバラしてしまう原因になります。

 

 海面上を魚がバシャバシャ飛び跳ねていると、その反動でせっかく魚の口に掛かっていた針がポロっと外れてしまうことがあります。なので、ちょい投げや投げ釣りで魚が釣れた時には合わせをしっかりと入れた後で、仕掛けや魚が海面上に飛び出さない程度のスピードでリールを巻きましょう。

 

 仕掛けや魚が海中にある状態でリールを巻いてくることで、ラインのテンション(張り)が一定状態に保たれるため、魚の口から針が外れる可能性を減らすことが出来ます。

 

 なお、このポイントの上級編としては、潮の流れが速くて大きいサーフでの魚の取り込みにも関係してきます。

 七里御浜海岸伊良湖表浜海岸などでは、波打ち際辺りまでは普通に魚を寄せてくることが出来るものの、波打ち際で仕掛けや魚が波に揉まれた結果、魚をバラしてしまうということが、ままあります。

 

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 七里御浜海岸などはあまり波が強くない日でも、他のサーフと比べると波打ち際の状態がやや荒れていることが少なからずあります。

 

 寄せる波に合わせて魚を取り込もうとするとバラしそうになるのですが、引く波に合わせて魚を取り込むのもなかなか難しく…波打ち際の少し手前まで魚を寄せたら、人間がバックして魚を引きずり上げるのが一番安全かも知れません。(苦笑)

 

 いずれのケースにおいても「ラインのテンションを緩めることなく魚を取り込む」ことが重要となりますので、「魚が掛かっても、取り込む途中でバラしてしまうことが多い」という方は、このポイントに注意してみて下さい。

 

エサを釣り場に放置してしまう

 針にエサをつけて、仕掛けを海に投げ込む…その際に、つい面倒臭くなってエサの入ったケースなどを、堤防やサーフの上に直接置きっぱなしにしていませんか?

 

 イシゴカイやアオイソメなどの虫エサはもちろんのこと、活きエビも基本的に「暑さに弱い」生き物です。

 カンカン照りの日中、堤防やサーフの上に直接エサのケースを置きっぱなしにしてしまうと、中のエサは急速に弱ってしまい、その結果、魚のエサに対する反応が悪くなってしまいます。

 

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 こちらは写真撮影用のために堤防へ直置きしていますが、このままの状態で放置してはダメですよ。(笑)

 

 面倒臭いかも知れませんが、虫エサであれば使用する分を取り出した後はクーラーボックスの中に入れる、活きエビであれば専用の保冷バッグなどにブクブク(水中に酸素を供給するためのエアーポンプ)を付けて保管するなど、取り扱いには注意を払いましょう。

 

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 このタイプの保冷ボックスであれば、値段もそんなに高くないですよ。

 ブクブク付でも、2,000円ぐらいまでで買えるはずです。

 

 なお、虫エサに関する補足として、釣具屋さんで虫エサを買ってクーラーボックスに入れ、釣り場に到着してから出してみると虫エサの反応が弱い時がありますが、これはただ単に「冷気で活動が鈍っているだけ」です。

 外に出して少し時間が経てば、買った直後のようにウネウネと動き出してくれるはずです。

 

 でも、あらかじめ透明のパックなどに入れられて売られている虫エサは、そもそもの活きが弱くなっていることが結構…いやかなり多いです。

 釣具屋さんとしては「どうせすぐに売れる商品なんだし、あらかじめパックに入れておいても」と思われているのかも知れませんが、この状態で売られている虫エサは、買った当初から動きが悪いものが多いです。虫エサは「匂いと動き」で魚にアピールするのに、これはいただけません。

 

 なので、僕は出来るだけ「虫エサは冷たい水の中で保管していて、そこから必要量を随時取り出して売ってくれるお店で買う」ようにしています。

 ちょっとした違いのように見受けられますが、エサの活きが釣果に与える影響は結構馬鹿にならないですよ。

 

仕掛けの状態のチェックを忘れる

 特に魚がガンガン釣れている時などに、ありがちなクセ?です。

 

 魚釣りの道具は、竿やリールなども含めてすべて消耗品であると思って下さい。

 その中で、魚を釣っている時に「結構アタリはあるんだけれど、針に乗らない(針掛かりしない)」といったことが多くなると、十中八九針の先が甘くなって(鋭さがなくなって)います。

 

 せっかく魚の反応は良いのですから、こんな時にはどんどん仕掛け(この場合は針)を替えていきましょう。

 

アタリへの合わせを、早く入れすぎる

 特にウキ釣りで「あるある」なクセですね。

 

 釣りの対象となっている魚の習性や、使用しているエサの特性などにも寄るのですが、ウキ釣りの場合は大きく分けて次の4つのパターンとなります。

 

1)即合わせ(ウキが沈んだらすぐに合わせを入れる)

 活きエビを使った電気ウキ釣りや、撒きエサを使ったグレ釣り、カワハギ釣りなどに合った方法です。

 

2)遅合わせ(最初はチョンチョンとウキが沈み、魚が「このエサは食べても大丈夫」と思った時にエサを飲み込み、ググッとウキが沈んでから合わせを入れる)

 チヌ(クロダイ)のエサ釣りや、虫エサを使ったウキ釣りなどに合った方法です。

 

3)向こう合わせ(魚が勝手に針に掛かって、それをただ巻き上げるだけ)

 主にサビキ釣りの際に用いる方法です。特にアジを釣る時には、アジは口周りの皮膚が薄くて弱いため、強い合わせを入れると口が切れて、魚を逃がしてしまいがちになります。

 

4)聞き合わせ(魚が掛かっているのかどうか分かりづらいので、そっとリールを巻いたり竿を引いてみたりして魚の反応を見る)

 どの魚を釣る時にも、時として使用する方法です。そっとリールを巻くなり竿を引いてみるなりして、手ごたえがあったら、そこからしっかりと合わせを入れましょう。

 

 このクセがネックになるのは、2)のパターンが求められる場合ですね。

 僕も虫エサを使った夜の電気ウキ釣りなどで時々やらかしてしまいますが、「釣るぞっ!!」という気合が空回りしてしまうケースです。

 

ウキ釣りの際に、ウキ下(ウキから針までの長さ)を極端に大きく変える

 僕も釣り場でその日のタナ(海中における魚の遊泳層)がなかなか分からない時などに、ちょくちょくやってしまいがちなクセです。

 

 このような時、うちのお師匠様であれば「ウキ一本分の長さで細かく刻んで、その日のタナを探れ」と言います。

 ついつい面倒臭くなって、大きくウキ下の長さを変えてしまいがちになりますが、そうすることによってかえってタナが分かりづらくなるのは言うまでもありません…まあ、たまたまドンピシャでタナを見つけて大釣りすることも、たまにはありますが。(笑)

 

まとめ

 ひょっとしたら過去記事で触れたお話も色々と混じっているかも知れませんが、魚釣りでやりがちなクセのあれこれについてお話をしてみました…いざ振り返ってみると、釣りは「雑な人」「面倒臭がりな人」には向いていないのかも知れませんね。(苦笑)

 

 僕自身もちょくちょくやらかすクセがいくつかありますが、お互いに「丁寧な釣り」を心がけて、楽しい釣りライフを送るようにしましょう!!