今日は久々に海釣りに行ってきました、Jackです。腕や肩がパンパンです。(苦笑)
釣果の方は散々だったのですが、今日は僕も生まれて初めての手漕ぎボート釣りに挑戦してきました…という訳で、今回は手漕ぎボートでの釣りについてご紹介いたします。
ファミリーフィッシングとしてはかなり難易度が高いかも知れませんが、カップルやご夫婦、親子など二人までの釣りであれば参考にしていただけると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
はじめての手漕ぎボート釣り 石倉渡船さんにお世話になりました
イントロダクション
ここしばらくの間、毎週のように海釣りに行きたいと思いつつも、なかなか気象条件が整わなかったり家事都合があったりで、機会を逃し続けていました。
が、この週末は土曜日が爆風だったものの、日曜日の朝には風が収まり天気も比較的安定しているということで、頑張って釣りに行くことにしました。
「頑張って」と言った理由は、いくら人間にとっては比較的マシな気候であるとは言え、海の魚達にとってはまだまだ真冬の時期なので、出来るだけ海水温が高い南の方を目指しての遠征が必要だったからです。
また、非常にネガティブな思考ですが…おそらく釣果に恵まれる可能性は低いと思っていたので、今回の記事を書くために今回は手漕ぎボート釣りにチャレンジしようと思い立ったのです。
ということで、本日は深夜からクルマを飛ばして、三重県北牟婁郡紀北町の「石倉渡船」さんへお邪魔しました。
石倉渡船
電話:0597-47-0712
FAX:0597-47-4331
ホームページ:http://www.turi1.com/
過去に一度来た時にはお師匠様が一緒で、エンジン付きボートに乗せてもらいましたが、二年ぶり?ぐらいに来た今回は全くの一人での利用だったので、実は色々と緊張しました。(苦笑)
受付から乗船まで
深夜に自宅からクルマでトコトコと向かい、石倉渡船さんに到着したのは午前5時過ぎぐらいでした。
この写真を撮ったのは、到着してからもう少し後(午前6時過ぎぐらい)でしたが、こんな感じの場所です。奥の明かりがついている場所が、受付(左側)と売店(右側入ってすぐ、仕掛けやエサが売られています。奥には待合室もあります。)です。
写真では更に右側の見えない部分、細い通路を入ったところには、シャワー室やトイレなどがありました。また、写真右側の看板がある建物の裏側(見えない部分)には、飲み物や氷の自動販売機がありました。
メインの駐車場?は、明かりの付いている建物のすぐ左側にあるスロープを登ったところにあります。
僕は最初間違えて、全然違う場所にクルマを停めてしまっていましたが…大変申し訳なかったです、どうもすみませんでした。
5時過ぎから6時ぐらいまでは、磯釣りの人の受付が行われていて、ボート釣りの受付は6時以降でした。
受付ではこんな感じの用紙に必要事項を記入して、ボート使用料(手漕ぎボートの場合、使用料4,000円+保険料200円)を支払います。
用紙の種類はいくつかあって、磯釣りやカセ釣り(係留されたボートの上などでする釣りのこと)、ボート釣り(エンジン付き)などで色分けもされていました。
なお、エンジン付きボートでの釣りやカセ釣りでは事前予約が必要とのことでしたが、手漕ぎボートでの釣りについては現在のところ「当日受付のみ」となっているそうです。詳細は石倉渡船さんのホームページにてご確認下さい。
また、受付で申し込みをする時には、救命胴衣のレンタルもしてくれていました。
僕も釣り用のライフジャケット(ゲームベスト)は持っていましたが、今回はレンタルのものをお借りすることにしました。
受付の時には、こんな感じの地図のコピーをいただきます。
自分が今日何を釣りに来たのかを聞かれ、前日までの間にどこでどんな魚が釣れていたかを教えていただくことができます。今回の僕の場合は、「カマスまたは根魚狙い」で教えていただきました。
地図の上には後付けの加工で赤と緑のラインを引きましたが、赤のラインが「手漕ぎボートで行ける範囲」を、緑のラインが「エンジン付きボートで行ける範囲」を示しています(受付の時にも教えていただくことになります。)。
受付を済ませた後、ボート釣りの利用者の乗船は6時40分頃からとの案内をいただきましたが、それまでの間に釣り道具の準備をします。
今回の僕の荷物は、こんな感じです。
ルアー(の試し)釣りだったので、いつものルアーマチックS86ML一本にクーラーボックス、左輪がの紺色のバッグにはルアーや小物類、少量の飲食物などを入れています。大きめの魚を狙うのであれば、これらの持ち物にランディングネット(柄が短めの玉網)を加えると良いでしょう。
ボートに乗る前には、必要な方は酔い止めの薬を飲んでおきましょう。
僕はボートに乗る直前に薬の飲み忘れを思い出して、慌ててクルマに戻りました…ボートに乗るために桟橋に渡ったところで、足元の揺れを感じて「あ、これはヤバイ!!」と。(笑)
写真のものは子供用(うちの子供達が社会見学や修学旅行の時に持っていったものの残り)ですが、ちゃんと大人用の用量も記されていて、僕の場合はその用量通りに飲めば、船酔いは全く感じずに済みました。
身支度なども含めて準備が出来たら、いよいよ乗船です。
手漕ぎボートの場合、物腰の柔らかいお店の大将さんがボートを海に下ろしてくれて、乗船の手助けもしていただきました。
いざ実釣…そこでの色々なハプニング
さて、いよいよ手漕ぎボートに乗って海面へと出ましたが、久方ぶりの手漕ぎボート乗船で、最初のうちは操船に非常に苦労しました。
右と左のオールをバランスよく操作することがなかなかできず、右へ左へと蛇行するボート…しかも、漕ぎ手は後ろ向きに座るために進行方向が良く見えず、行きたい方向へ向かうのがなかなか大変でした。
ということで、ボートを漕ぐ際には「まず進行方向を定めて、その方向の真逆の位置を正面に見据えながらオールを漕ぐ」ようにしてみました。
この方法であれば、左右のオールを同時に上手く扱えなくても、ちょくちょく進行方向を確認しながら進めば大丈夫でしたよ。
ボートに着座している時の視界(一人乗り、正面)は、こんな感じです。オールを漕ぎやすいように、あぐらをかいて座っています。
目の前には手荷物のうちで重いもの(ルアー等を入れたバッグ)を、背後には比較的軽いクーラーボックスを置いて、一人乗りの時のバランスをとってみました。
また、手漕ぎボートに乗っている間の注意事項としては、次のようなことにもご注意下さい。
1)乗船中は出来るだけ低い姿勢を保つこと
乗船場でボートに乗せてもらう時にはそれほどの不安定さは感じませんでしたが、いざ海へと出てしまうと自然の波や漁船などの引き波などで、そこそこボートが揺れることがあります。
「ボートの上で立ち上がる」などはもってのほかですが、ボート内で移動する必要がある時(アンカーを下す時など)には出来るだけ低い姿勢を保ち、ボートが転覆しないように十分注意しましょう。
2)他の船の引き波が来た時には、ボートの舳先を引き波に向けること
他の釣り船(エンジン付き)や漁船など、釣りをしている間にはその側を、そこそこのスピードの船が通る時が多々あります。
そのような時、その船が立てた「引き波(船が波をかき分けて進む時に、左右に分かれて生じる縦揺れの波)」が発生しますが、自分のボートに向かってこの引き波が寄せて来た時には、自分のボートの舳先をこの引き波に向けるようにして下さい。
自分のボートの横腹や船尾部分でこの引き波を受けると、ボートが不安定に揺れたり、最悪の場合は引き波がボートの中にまで押し寄せて転覆する危険性もあります。
3)風や潮の流れが強い時には、無理な遠出をしないこと
受付でお姉さんにも言われましたが、釣りをしている時の風や潮の流れの強さには十分に注意を払い、自分の体力と相談しながら無理のない場所で釣りをするようにしましょう。
今回僕が釣りをしていた時の序盤もそうだったのですが、風や潮の流れが思っていた以上に速く、釣り場に着いてルアーを投げて回収するまでの間だけで、釣りをしていたポイントからそこそこの距離を流されていたことがありました。
特に良く魚が釣れている時などに、釣りに夢中になりすぎて自分の現在位置を把握することを忘れ、自力で乗船場まで戻れないといったことが無いよう十分に気を付けましょう。
4)アンカーを下す場所に注意を払うこと
今回僕がやらかしたミスは、実はこれです。(苦笑)
根魚が狙えるポイントを教えてもらい、そこで釣りを続けるためにボートの舳先部分に積まれていたアンカー(風や潮で船が流されていかないよう、船の場所を固定するために海中に沈めておくロープのついたおもしのこと。一般的には「碇(いかり)」とも言います。)を下したのですが、根掛かりしたルアーを外すためにボートを移動させようとアンカーを引き揚げようとしたところ、びくともしない状態になってしまいました。
おそらくは海中の岩か何かに引っかかってしまったのでしょうが…根魚がいる場所なので、この手の障害物には気を付ける必要性があったのに、全くの不注意でした。
仕方がないので石倉渡船さんの電話番号に携帯で電話をして、救助をお願いすることになり…ほどなくして先ほどの大将さんがエンジン付きの船で来てくださって、すぐに助けていただくことが出来ました。
大将さん、色々とお手数をおかけして大変申し訳ありませんでした。(汗)
あと、皆さんには、万が一にも今回の僕のようなケースに陥ってしまった時の為に「ボートに乗る時には携帯電話を忘れないこと」「自力で解決が出来ないトラブルに見舞われた時のことを考えて、携帯電話の電波が届く範囲内で釣りをすること」をお勧めします。
3時間ほど、ボートを漕ぎまくって
初めての単独手漕ぎボート釣りに色々と手こずりながらも、何とか釣りを続けてみたのですが…
なかなか魚の反応は感じられず(一回アタリらしきものがあったかな、って感じで)、
他の皆さんの釣りの様子などを眺めつつ(海上に設置された生け簀の枠にボートを固定して、サビキ釣りなどをされている方が多かったです。)、
陸からの釣りに比べると余りにも広い釣り場にちょっと困惑してしまい、ボートを漕ぐ手も疲れてきたので今回は無理をせず、早めにボートをお返しすることにしました。
ボートに乗る前に大将さんに「ボートの返却はどのようにすればいいですか?」と聞いたところ、「基本的にはずっと店に誰かがいますが、いなければ乗船場にボートの舳先のロープをくくりつけておいてください」とのことだったので、まずは桟橋に荷物を降ろし、次にボートの舳先の係留用ロープを持って自分が桟橋に移って、桟橋のパイプ部分にボートのロープを括りつけて下船完了です。
最後に、お借りした救命胴衣をお返ししようと受付付近をうろうろしていたところ、大将さんがおられたので、恥ずかしながらもお礼を言って救命胴衣を返却してからお店を後にしました。
本日の釣果は…
今この記事を書いている間に、石倉渡船さんのホームページに掲載されている釣果情報を見てみると、まだまだ厳しい状況の中で頑張って粘られた方(あと、釣りの上手な方)は、ぼちぼちと魚を釣られているように見受けられました。
僕がボートで湾内のあちこちをうろうろしていた時には、海中で目にしたのはクラゲばかりだったのですが…せめてちょっとでも魚影が見えれば、テンションも挙げられたかも知れません。(笑)
また、ルアー釣りではなかなか魚の反応も得られなかったので、しっかりとエサ釣り(特にサビキ釣り)の準備をしておくべきでした。今回も色々と修業が足りませんでした、反省。
でも、今回石倉渡船さんで色々とお世話になったことで、手漕ぎボートの釣りが何となく理解できるようになってきたので、機会があればまたお世話になりたいと思います。石倉渡船さん、どうもありがとうございました!!
【2019.2.26追記】
ボート釣りの時のアンカーの下ろし方のコツについて、お師匠様(元漁師)に聞いてみたところ、
「コンクリートのアンカーであれば、大概の場合は外れます。金属製の場合は、曲がって上がるような作りになっています」
「アンカーを下した場所からアンカーを引きずった等で引っかかりますが、テトラ等の場所ではアンカーは使わない方がいいですね。運ですかね(笑)」
とのことでした。以上、ご参考までに。