家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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マニア向けのお話:長年使用したリールの内部は、どれぐらい汚れているものなのか?


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 風が強い毎日です、魚釣りに行けません。Jackです。

 

 春一番とでも言うんでしょうかねぇ…気温はそれほど低くなく、海水温も場所によってはそれなりに釣りになるところはあるのですが、こうも風が強いとどうしようもありません。

 

 という訳で、今回も少しマニア向けなお話をしてみたいと思います。

 画像データが無くて記事が見づらいかもしれませんが、どうぞご勘弁下さい。

 

 

マニア向けのお話:長年使用したリールの内部は、どれぐらい汚れているものなのか?

イントロダクション

 冬の時期は、海釣りはどちらかというとオフシーズンに当たります。

 この時期になるとフィッシングショーや釣具屋で、ついつい散財しがちなのですが、春に向けての釣りの準備の時期でもありますよね。

 

 大手釣り具メーカーさんでも、この時期になるとリールのオーバーホールキャンペーンなどを開催されているのですが、長年使用してきたリールの内部が一体どれぐらい汚れているものなのか、気になったことはありませんか?

 

実際にリールを分解整備してみた

 僕もその辺りが気になった時期があって、数年間使用してきたスピニングリールを一度、分解整備してみたことがあります。

 

 写真などは残っていないのですが、インターネットでスピニングリールの分解方法を調べながら、何とかかんとかボディ内部まで全部ばらしてみたところ…

 

 はい、ほとんど新品同様の状態で、綺麗なものでした。(;´Д`A “

 

 釣り具メーカーさんのサイトなどでは、リールの内部が固形の塩でがっちり固まった写真などが掲載されているので、てっきりもっとゴミなどが混ざっているか、オイル(グリス)が真っ黒に汚れているかなどしているものと思っていたのですが…ゴミも汚れも全くありませんでした。

 

 海釣りから帰ってきた時には、ドラグノブを締めこんで水道水でザバザバ洗い、陰干しするという手入れの方法をしていたのですが…内部に水が浸入した様子もありませんでした。

 

 でもまあ、折角全部分解したのだし、余分なグリスを落とせばリールの巻きの感じも軽くなるだろうから…と思って、リール内部に充てんされていたグリスを全部ふき取って、自分でリール用グリスをちょいちょいと吹きかけ、リールを元通りに組み直してみました。

 

思ってもいなかった結果に絶句!?

 さて、ごってりたっぷりと塗りつけられていた古い(リール製造時の)グリスは全部落として、新しいグリスを適量ギアに吹き付けて組み直したスピニングリール。

 さぞかし動きは軽くなっただろうと思って、ハンドルを回してみると…

 

 

 ゴリゴリゴリゴリ。

 

 

 …(; ゚ ロ゚)ナン!( ; ロ゚)゚ デス!!( ; ロ)゚ ゚トー!!

 

 よくリールの口コミなどで書かれている「ゴリ感」なんて言葉は到底生ぬるい、まるで胡椒挽き器でコショウをクラッシュしている時のような凄まじい手ごたえがしました。

 

 …おかしい。

 分解したパーツの組み込みはきちんと元通りに出来たし、グリスもちゃんと充てんした。なのに、何だこれは…分解前までは普通に動いていたスピニングリールが、まるでゴミのようじゃないか。

 

 混乱しましたね、はい。

 で、しばしの間考えてみて、リールの分解前と分解後で異なる点はどこなのかを考えてみたところ…ピコーン!!

 

 原因はこれかっ!! ( ゚д゚ )クワッ!!

 

 原因は「グリスの拭き取り過ぎ」

 一度組み直したスピニングリールをもう一度分解して、今度は「これでもかっ!!」というぐらいにリールの内部をグリスまみれにしてから、再度組み直してみました。  

 すると、

 

  スルスルスルスルっ…。 

 

 何のことはない、充てんされていたグリスを拭き取り過ぎたことが、突然発生した異音の原因でした。(´・ω・`)

 

 インターネット上ではときどき「メーカー出荷時のスピニングリールの内部は不要なグリスがごってりと塗られているので、クリーナーなどで洗浄してから適量のグリスを塗布し直すと良い」などといった記事を見かけていたのですが、何のことはない、メーカーが出荷時にごってりたっぷりと塗りたくっていたリール内部のグリスは、それがそのリールにとっての適量だったのです。

 

 僕が分解したのは5,000円ぐらいの入門用スピニングリールだったので、ひょっとしたら高価なスピニングリールであれば状況は異なるのかも知れませんが、どうやら多量に塗り込められていたグリスが、ギア同士がかみ合い回転する際の衝撃や異音などを吸収していた模様です。

 

まとめ

 では最後に、今回の記事で皆さんにお伝えしたかったことのまとめです。

 

1)釣りに行った後に毎回きちんと水洗いをしていれば、リール内部が汚れることはそうそうない。リールを水洗いした後は高温多湿な場所(クルマの中、船の中など)に置きっぱなしにせず、できるだけ風通しが良く涼しい暗所で保管すること。

 

2)防水性能を謳っていない入門用のリールでも、水の中に長時間漬けっぱなしにでもしない限り、リール内部に水が浸入することはほとんどない。ただし、水洗いの際にはドラグノブをはじめ、締めこめるパーツ部分は壊さない範囲内できっちりと締めこんでおくこと。

 

3)スピニングリールの内部にごってり塗られたグリスには、ちゃんと理由がある。下手に取り除くと、思わぬトラブルの元にもなりうる。

 

 ただし、2)については、昔海で半分泳ぎながら釣りをしていた時があって、その時にはロッドもリールも海中に漬け込んだ状態で釣りをしていたのですが、そのロッドとリールは後できちんと水洗いをしても、全く使い物にならなくなってしまいました。

 

 ロッドの方は、塗装の下に錆が出てきたようであちらこちらに水泡のようなものが浮き上がり、リールに至ってはハンドルをいくら回しても、ラインを巻き取ることができないようになってしまいました。(´;Д;`)

 

 まあ、どちらもセットで3,000円するかしないかの商品だったので、とりあえずリールは廃棄処分、ロッドは現在もだましだまし使っています。

 

 あと、これまでにも何度か触れてきましたが、リールを洗う時には水で洗うようにして下さい。お湯で洗うと確かに塩分は良く流れ落ちますが、同時にリールに塗布されているオイルやグリスも流れ落ちてしまいます。その結果、リールの防水・防錆効果が低下することにもなってしまいますので、くれぐれもご注意ください。

 

 以上、メーカーでのオーバーホールなど、リールのメンテナンスが気になる人への参考になれば幸いです。

 

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