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前回の記事に引き続いて、海釣りの際の道具選びです。前回はライフジャケットについて書きましたが、今回はいよいよ竿やリールなんかのお話です。
初めて釣りをされる方に向けた道具選びの方法として、まず「どんな魚が釣れるのか(あるいは釣りたいのか)」を考える必要性があります。
そこで今回ははじめての海釣りの基本その1として、いわゆる「ちょい投げ釣り」の道具についてご紹介いたします。この釣り方は、僕が小学1年生ぐらいの頃に、生まれて初めて祖父から教わった方法です…それぐらい簡単な仕掛けの釣り方ですが、非常に多くの種類の魚が釣れる、とても面白い釣り方ですよ。
ちょい投げ釣りに必要なもの
これが「ちょい投げ釣り」に必要な道具のすべて(エサは除く)です。
上の画像を見て拍子抜けされた方がおられるかも知れませんが、僕が子供達を連れて釣りに行くときに使用する道具も、おおむねこんな感じです。
【竿&リール】
「○○セット」といった感じで、釣具屋の入り口辺りに並べられていることが多いです。竿とリールそれぞれを好みに合わせて単体で買うのも、もちろんOKですよ。
【おもり】
写真のものは「ジェット天秤」と呼ばれるタイプです。他にもさまざまなタイプのものが売られていますが、はじめての釣りで使用するのであれば、このタイプのものがおすすめです。仕掛けが比較的海底などに引っかかりにくいし、おもりの中心にある金属製のシャフトが遊動式になっているので、魚がエサに食いついた時に違和感を与えにくいです。
【仕掛け】
糸に結ばれた針のセットです。釣りたい魚に合わせて、種類を変える必要性があります。ベテランの釣り師であれば、これらの仕掛けもすべて自分でパーツをチョイスして作るのですが、各メーカーさんから「あらかじめ針と糸(「ハリス」と言います。)を結んだもの」が売られていますので、これらを使用すると良いでしょう。
ちょい投げ釣り用の仕掛けとしては「五目釣り仕掛け」などの名称で売られていますが、出来るだけ針先の鋭い仕掛けを選ぶと魚が釣りやすいです。
【ハサミ】
仕掛けを結ぶ時に余った糸を切ります。100円ショップで売っている小さなハサミでもOK。釣具屋さんで有名メーカーのものを見ると、意外な高値でびっくりすることがあります(もちろん、値段の分だけ使いやすさなどは違いますが。)。
【細長いラジオペンチ】
魚が針を飲み込んだ時などに、魚の口に突っ込んで針を外します。釣具屋では「プライヤー」として売られていますが、写真にあるような100円ショップのものでOK。
釣りをしていてうっかり海中に落としてしまうことなども考慮すると、むしろ100円ショップのものの方が良いのかも知れません。(苦笑)
【水汲みバケツ】
エサや魚を掴んだ後など、釣り場で手を洗うための海水を汲んでおくものです。また、釣れた魚を一時的に入れておくのも良いですね。水汲みバケツの中を泳ぐ魚を見れば、子供達もきっと大喜びのはずです。
【タオル】
エサや魚を触って手を洗った後や、ぬるぬるした魚を掴む時などに使います。家にある使い古したものが数枚あればOK。あまり多くの数は必要ありませんが、一枚だけではちょっと心もとないかな?
【クーラーボックス】
釣り場で飲む飲み物を冷やしておいたり、釣った魚を持ち帰るのに使います。写真のものは8リッターサイズですが、一人で釣りに行くなら12リッターぐらいが、家族で釣りに行くなら16~20リッターぐらいのものが便利です。
ちなみに、釣具メーカーの商品は性能は抜群ですが、値段も相応に高いです。最初はホームセンターで売られているもので十分です。家に転がっているクーラーボックスがあれば、まずはそれを使ってみてください。
ちょい投げ釣りで釣れる魚
上記の釣り道具セットで釣れる主な魚は、だいたい次の通りです。
・アナゴ
・アイナメ
・イシモチ(ニベ)
・カサゴ
・カレイ
・カワハギ
・ギマ(カワハギに似た魚で、おいしいです。)
・クサフグ(釣れても食べられないのですが…。)
・クロダイ(たまに)
・シロギス
・スズキの子供(セイゴ、フッコなど)
・ソイ(クロソイやムラソイなど。カサゴに似た魚で、かなりおいしいです。)
・タコ(たまに。ジェット天秤をエサと勘違いして抱きついたものに、針がひっかかるというパターンが多かったです。)
・ハゼ
・ベラ
・マダイの子供(チャリコ)(たまに)
・ネズミゴチ(メゴチ)
・メバル(たまに)
ちょい投げ釣りの特徴
基本的に「海の底に仕掛けとエサをはわせる釣り」なので、結構色々な魚が釣れます…というか、ある意味「何が釣れるか分からない」ところもありますが、それもまた釣りの楽しみだと思います。
そして、この仕掛けは釣り場をほとんど選ばない(港、砂浜、河口など)というのも大きなポイントです。
ただ、この釣りの場合には「アオイソメ」や「イシゴカイ」など、いわゆる虫エサを使うことになります。
こちらはイシゴカイになります。アオイソメは、イシゴカイよりももう一回り長くて太いです。
細長くてうねうねしたエサを触るのが苦手な方は、直接エサを手でつかまなくてもよい道具を別途準備するか、虫エサに良く似た市販の人口餌を使う、あるいは次の記事で紹介する「サビキ釣り」をされることをおすすめします。
直接エサを手でつかまなくてもよい道具としては、このようなものが売られています。
使い方は、こんな感じです。写真でつまんでいるのは「ワーム」と呼ばれる疑似餌(ルアー)の一種ですね。
虫エサはうねうねぬるぬるしていますが、この道具を使えばしっかりとエサをつまむことが出来ますよ。
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