この三連休は、カミさんの実家の祖父母の墓参り(義父方と義母方の二カ所)と、僕の母方の祖父の墓参りに行ってきました。Jackです。
僕の母方の祖父と言えば、僕に生まれて初めて海釣りを教えてくれた人でした。釣りに関する話はさておき、ここ最近は色々と年齢に応じた悩みなどが増えていたため、「祖父にその相談をしたら一体どんな返事が返ってくるだろうか」などと考えながら、釣行できない気晴らしを兼ねての墓参りでした。
父方の祖父母の墓の場所もそうなのですが、墓参りの行き先がやたら遠いのが悩みの種です…もう少し近いところにあってくれたら、もう少し気軽に行けるのになぁ。(苦笑)
こういう風景を「パワースポット」って言うんでしたっけ…最近またぞろ仕事関係で気分がささくれ立ち気味だったので、気分転換には良い感じでした。
その一方で、お師匠様からは「土曜日の朝に津市の日本鋼管で、鳥山が立っていた」とのメールがありました。今回は「その鳥山とは何ぞや?」といったお話をしてみたいと思います。
ショアジギング時の大きな目印の一つ 鳥山について
そもそも「鳥山」とは何なのか?
お師匠様から送られてきたメールに添付されていたのが、次の写真です。
ちょっと見づらいですが、やや遠くの海面に細かい点のようなものが帯状に広がっているのがお判りでしょうか…これが鳥山と呼ばれるものです。
鳥山と釣りの関係について
さて、この鳥山がなぜ出来るのか、そして釣りとの関係性はどのようなものなのかについてお話しします。
鳥山が出来る一番分かりやすい理由は「海中の小魚達が何かに追い立てられて海面近くに逃げているが、それを今度は上空から海鳥がエサとして狙っている」というものです。
これがどのような意味を持っているのかと言いますと…簡単に言えば「小魚達が下からはフィッシュイーター(青物系の魚)に襲われ、上からは海鳥から襲われている」状況にあります。すなわち、鳥山が出来ているところにルアー(メタルジグやプラグ)を投げてやれば、小魚の群れを下から襲っている青物系の魚がヒットする確率が高いという訳ですね。
ちなみに、鳥山が出来ていなくても小魚達が下からフィッシュイーターに襲われ、海面近くを逃げ惑っている状態を釣り用語では「ナブラが立つ」などと言います。
上の写真のように鳥の群れが海面近くにいなくても、ナブラが立った状態では小魚の群れが下からフィッシュイーターに襲われた瞬間、小魚の群れが一斉に海面から飛び出すようにバシャッと跳ねて逃げ惑い、海面がザザッと波立ちます。このような状態も、ルアーを投げてフィッシュイーターを狙うチャンスです。
この時の釣果の結果は…?
では、この写真の時の釣果が一体どのような結果になったのかと言いますと…お師匠様からのメールでは「雨の中でメタルジグを投げてみたけれど、釣れたのはサバ一匹だけだった」とのことでした。お師匠様の見立てでは、海面近くのアミエビをサバが追いかけ、そのサバを狙った鳥が群れを成していたのだろうとのことでした。
もともと津市・日本鋼管では魚影の濃さもさることながら、様々な魚種の釣りを楽しむことが出来るという点においても知られています。
他の釣り人の皆さんのブログ記事などを拝見していると、晩夏から初秋にかけてはツバス(ブリの子供)などが釣れている模様で、この三連休もジギング目当ての釣り人が早朝からびっしりと竿を出されていたそうです。
ただ、その様子を傍で見ていたお師匠様からは「釣れている人は全く見かけなかった」とのことでして…一定の釣果が出ている一方で、その釣果を出すのがなかなかに難しいというのが実情のようです。
それでも先日の僕のように、大穴狙いの博打のような釣りで熊野市・七里御浜海岸まで足を運ぶ時間と労力を考えれば、近場の日本鋼管でジギングをしたあと、エサ釣りに移行して何らかの魚を釣る方がコストパフォーマンスは高いと考えられます。(笑)
ショアジギングのシーズンは夏から秋にかけてと言われていますので、興味がある方は週末の天気予報とにらめっこしながら、ご自身にとって通いやすい釣り場で練習を兼ねて釣行するというのも良いかと思いますよ。