つい最近まで「はてなブックマーク」の機能を知らなかったJackです…いつの間にか、結構な数のコメントまでいただいていたようで、大変ありがとうございます&気づくのが遅れて申し訳ございません。
今回は第一精工さんのベストセラー「高速リサイクラー」のご紹介のお話です。直接釣りに使う道具ではないのですが、釣具のメンテナンス用品として「あったら便利な道具」の一つです。どうぞご覧ください。
第一精工・高速リサイクラーについて
購入の経緯
リールに巻かれているラインを交換する際に使用するこの製品、ずっと以前から気になってはいたのですが、絶対に必要なモノでもなかったので、今までは購入を見送っていました。
が、本ブログのネタとしてご紹介するため釣具屋さんに行く度に目にして、購入をずっと悩んでいたので、今年の父の日のプレゼントとして買ってもらいました。カミさんどうもありがとう。
高速リサイクラーとは?
先にも書きましたが、この製品は「リールに巻かれたラインを空のスプールに巻き取ったり、新たに購入したラインをスプールからリールへと巻くためのもの」です。その他、現在リールに巻かれているラインを空のスプールに巻き取った後、ラインを裏返してリールに巻きなおす(裏返す=スプールの一番底に巻かれてる部分を、表側に出すこと。)こともできます。
第一精工さんの製品には、リールにラインを巻くため(あるいは巻き替えるため)のものがいくつがあり、同じ高速リサイクラーの名称を持つものには「高速リサイクラー2.0」「高速リサイクラーDS」などもあるのですが、一番安かった釣具屋さんで実際に使用されているのを見たところ「高速リサイクラー」が一番多かったので、この製品を買うことにしました。
早速使ってみました!!
製品のパッケージは、こんな感じです。
陳列されているコーナーは、釣具屋さんによってまちまちだった気がします…ライン売り場の隣で売られていたり、竿受けのコーナーの隣で売られていたり。あんまり統一性が無いように見受けられました。
裏面パッケージは、こんな感じです。この製品の使用方法の概要が書かれています。
パッケージから出して組み立てた状態は、こんな感じです。また、本製品の使い方の概要は、次のとおりです。
1)横に伸びた心棒に空スプールを固定し、ハンドルを回してリールに巻かれたラインを回収します。
2)リールへラインを巻く時には、ラインが巻かれたスプールを心棒に固定し、テンション調節ネジ(赤色の取っ手が付いたネジ)を微調整しながらリール巻き取り時のテンション(ラインをピンと張った状態でリールに巻き取るための、シャフト部分の回転抵抗)をかけて、リールのハンドルを回してラインを巻いていきます。
ただしこの製品、ハンドルを回すと何ともいえない「シャリシャリシャリ…」という手ごたえが。(汗)
「高速リサイクラー2.0」より上位の機種であれば、回転部分にボールベアリングが入っているのでスムーズにハンドルを回せるようなのですが、「高速リサイクラー」ではそのようなものが一切入っておらず、各部のパーツがダイレクトに接触して擦れあっている模様です。
という訳で、少しでも滑らかに動いてくれるようにと思い、一度本製品をバラしてグリスアップしてみることにしました。
簡単にバラしてみた結果が、この写真です。グリスアップした後で写真を撮影したため、ティッシュペーパーの上に置いた金属パーツが見づらいのはどうぞご勘弁ください。
なお、スパナまたはレンチと、マイナスドライバーがあれば簡単にバラすことが可能です。
基本的には、硬質プラスチック?で出来た製品本体とハンドルがついた大きなギア部分を、ボルトとナットで結合させているだけです。その際に、大きなギア部分の回転をスプールが固定されたシャフトに伝えるための小さなギア部分が製品本体との間に挟まっている構造となっています。
今回はこのバラした各パーツの接触面全部(ギアとギアのかみ合わせ部分、製品本体と接触するボルトや小さなギア部分に付属する金属シャフト部分、製品本体と大きなギア部分が直接接触する部分など)に、リールメンテナンス用のグリススプレーを吹き付け、再度組みなおしてハンドルを回すこと数分。
その結果、「シャリシャリシャリ…」といっていた手ごたえが「シュルシュルシュル…」ぐらいには変化しました。「クルクル」「スルスル」にはほど遠いですが、パッケージ開封直後の時の手ごたえからすると、個人的にはかなり改善できたと思います。
なお、本製品をバラす時には、パーツ全部を同時にバラバラにするのは避けた方が良いと思われます。
と言いますのも、スプールからリールにラインを巻く時のテンション調節ネジの先には、小さなギア部分の金属シャフトを押さえてテンションをかけるための金属製パーツ(非常に小さいです)がついているのですが、上の写真の状態にまでバラした時にテンション調節ネジまでをバラしてしまうと、このテンションをかけるための金属パーツまで外れてしまい、ヘタすると紛失してしまう恐れがあるためです。
本当に小さな金属パーツなのですが、これ一つを紛失しただけでリールへのライン書き取り時にテンションをかけられなくなってしまうので、取り扱いにはご注意ください(この注意点は、製品パッケージ裏面の注意書きにも書かれています。)。
使用する際にはこのように、製品下部の万力で机などに製品を固定します。
今回は現在リールに巻かれているラインを一度空のスプールに巻き取り、そのままテンションをかけて再度リールに巻きなおすことで、きれいにスプールにラインを巻く作業を行ってみました。
結果的には、「高速リサイクラー」の名称通り、リールから空スプールにラインを巻き取る作業は非常に短時間で完了しました。小さなギアと大きなギアのギア比は3.5となっているそうなので、大きなギアを1回転させれば小さなギアが3.5回転します…そりゃ早い訳だわ。
一方、リールに糸を巻きなおす時のスピードは、当たり前ですがリールのギア比(=リールのハンドル1回転辺りのラインの巻き取り量)に依存します。よって、空スプールへのラインの巻き取りの時に比べると、かなり時間がかかるように感じられました。まあ、それぐらい高速でラインをリールから巻き取ってくれるってことですね。
まとめ
Amazonさんなどでのレビューでは「もっと早く買っておけば良かった」などといった声が多い製品ですが、僕の個人的な感想としては「ラインを素早く交換できる点は評価できるが、ラインをテンションをかけてきっちり巻く点については、今までの方法とあまり変わらない」でした。
ちなみに、僕が今までやっていた方法は、次のとおりです。
1)リールから空スプールへのラインの巻き取りは、完全に手作業(空スプールに、手作業でグルグルとラインを巻いていきます。)。
2)スプールからリールへのラインの巻き取りは、スプールに鉛筆などを刺して両足の親指と人差し指で保持しつつ、ルアーロッドにリールをセット後元ガイド(ロッドガイドのうち、一番リールに近いガイド)へラインを通して、元ガイド部分でラインを軽く押さえながらテンションをかけてリールへラインを巻き取る。
よって、本製品の一番の価値はやはり「高速(短時間)でのラインの巻き取り、巻き替えができる」ところにあると思います。手作業・足作業でラインの巻き取り、巻き替えをしていた頃に比べると、確かに作業が楽になっています。
そのうえで、もしも本製品に関連して何か問題があるとすれば、どの「高速リサイクラー」を選ぶかという点です。
ぶっちゃけ「ラインの巻き取り、巻き替え作業が素早くできれば、あとはどうでもいい」という方であれば、この「高速リサイクラー」がお勧めですが、「できるだけ使い心地が良い方が良い」とか「ラインの塩抜きなども含めて、ライン交換以外の使い勝手も便利であって欲しい」という方であれば、「高速リサイクラー2.0」や「高速リサイクラーDS」を選ばれるのも良いと思います。
とはいえ、さすがに「高速リサイクラーDS」は、ラインメンテナンスの為の出費としては高価過ぎるという気がしますが…財布の中身に余裕がある方、使用アイテムは常に最高峰のものでないと嫌という方などであれば、「高速リサイクラーDS」を購入されるのも良いかも知れませんね。
さて、最後になりましたが、過去にはてなブックマークでもリクエストをいただいていたサビキ釣りについて、そろそろどこかで実釣ブログをご紹介していきたいと思います。ついついイシゴカイでの釣りをしてしまう癖がありまして…サビキ釣りをする機会が結構少ないんですよね。(苦笑)
次回もまた、どうぞよろしくお願いいたします。
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