家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

スポンサーリンク


Jack流ルアーの選び方 ルアーのアクションとカラーに関する考察


スポンサーリンク

 …台風です、釣りに行けません。Jackです。

 最近このような書き出しばかりですみません…でもまあ、釣りに行けないフラストレーションは皆さんも同じなのだろうなと思います。

 

 前回の記事ではエサについてお話をさせていただきましたが、今回はルアーについてのお話をしてみたいと思います。

 

 

ルアーのカラーとアクションに関する考察

ルアー選びの前提条件について

 釣具屋さんに行くと、ルアーコーナーには様々な種類やカラーのルアーがたくさん並んでいます。どれも非常に魅力的なカラーで、ついついあれもこれもと買いたくなる…魚よりも前に人間がルアーに釣られることは、釣り人あるあるの話です。(笑)

 

 さて、なぜルアーで魚が釣れるのか、この部分の疑問についてはLeonこと加来匠さんが著書「ライトゲームアカデミー」で、非常に分かりやすく解説されていました。

 すなわち、魚がルアーを意識するのは「シルエット」「アクション」「波動」の三つなのだそうです。

 

 まず「シルエット」についてですが、これは非常に分かりやすいですね。小魚やエビ、カニなどを食べる魚から見て「そのルアーがどのようなエサに見えるのか」、ここがポイントになります。

 ただし、パッと見た目は虫エサのように見えるワームが、実際に水中で動かしてみると場合によっては小魚のようにも見えたり、一見何だか分からない形のワームが、これまた実際に水中で動かしてみるとエビのように見えたり小魚のように見えたりということがあります。人間の先入観だけでルアーを見てはいけないという良い例ですね。

 

 次に「アクション」についてですが、これはそのルアーの動き方がどのようなエサ(小魚なのか、エビなのか、はたまた消波ブロックから波にさらわれて落ちてきたカニなのかなど)に見えるのかがポイントです。

 こちらにつきましても「シルエット」の項目で述べた通り、アクションの付け方次第で、同じルアーが違うエサに見えることがあります。具体例を挙げると、たとえばバークレーの「バブルサーディン2インチ」などは、水中をスーッと引くように泳がせているとまるで小魚が泳いでいるように見えるのですが、ピョンピョンと左右に飛び跳ねるような動き(これを「ダート」と言います。)をさせると、まるで小エビが逃げ惑っているようにも見えます。不思議なものですね。

 

 そして最後の「波動」についてですが…これは別に、そのルアーから「何もしなくても出ている波動(電磁波のようなもの)」といった怪しい類のものではなく、「そのルアーが水中で動いた時に発する音や水流の流れなどのこと」を意味します。

 もう少し具体的に言えば、そのルアーやワームを動かした時に生じるアクションが、どれぐらいエサの動きに似ているか(ワームの尻尾のプルプルとした動きが、魚にとっては小魚の尾びれが動いている時の振動と同じように感じられることなど)であったり、アクションさせた時にどのような音がするか(海の表層でルアーを短い距離で勢いよく引っ張った時の「ジュポッ!!」という音が、実は魚が表層を漂うエサを捕食する時の音と良く似ていることなど)であったり、これらのことを総じて「波動」と捉えていただければ良いでしょう。

 まあ、釣りを全く知らない友人と釣具屋に行ってこの話をした時に、最初は非常に怪訝そうな顔をされたので、「波動=怪しい」と思われるのも無理はないかと思います。(笑)

 

「アクション」に基づくルアー選び 

  では、ルアー選びの前提条件を元にした僕なりのルアーの選び方(買い方)についてお話ししていきます。

 

 そもそも僕の財布は非常に軽いので、あれもこれもといった感じでルアーを買うことが出来ません。(泣)

 …いやまあたぶん、うちのカミさん辺りに言わせれば「アンタ一体どれだけ釣具を買ったら気が済むの!?」などと言われてしまいそうですが、実はこれでもかなり厳選してルアーを買っているつもりです。

 

 その基準となる要素の一つとしてまずは「アクション」があるのですが、より分かりやすく言えば「海中のどの層を、どのように動かすことが出来るのか」に着目して、必要最低限の数を買うようにしています。

 アクションの違いでルアーを選ぶ際のポイントは、おおむね次のような感じになります。

 

・表層を漂うルアー(ペンシルベイトやポッパー、スウィッシャーなど)

 

・何もしないと表層に浮くが、引くと水中に潜るルアー(フローティングミノーやシャッド、クランクベイトなど)

 

・ゆっくりと沈んでいくが、引くと水中でブルブルと動くルアー(シンキングタイプのクランクベイト)

 

・ゆっくりと沈んでいくが、引くと浮き上がってくるルアー(バスデイの「ビートイート」、このタイプのルアーはおそらくこれだけだと思います。)

 

・放っておくと少しずつ沈んでいって、狙った層でスーッと引いて動かすルアー(リップレスミノーやシンキングペンシルなど)

 

・非常にゆっくりと沈んでいくが、一定の層で漂わせることが出来るルアー(サスペンドタイプのミノーなど)

 

・全金属製で放っておくとすぐに海底まで沈み、竿をあおって海中をヒラヒラと舞わせたり、そこからスーッと海底まで落としていく(このアクションを「フォール」と言います。)ルアー(メタルジグ、スピンテールジグなど)

 

・同じく全金属製のルアーだが、ルアーを引いた時にブルブルと振動を発するルアー(バイブレーションルアー)

 

・ワーム類(「アクション」や「形状=シルエット」は様々です)

 

 ここで挙げたルアーのタイプそれぞれによって、全くアクションが異なるため、僕の場合はそれぞれのタイプ別に一つ以上のルアーを用意するようにしています。

 その理由は「釣り場に行ってみないと、そこで魚達が食べているエサの種類が分からないこと」「同じ釣り場でも、日時や天候などによって魚達が食べているエサの種類や海中の遊泳層が変わること」などが挙げられます。

 ルアー釣りをされているアングラーの皆さんが、釣りをしている時にたくさんのルアーを現場でとっかえひっかえしているのには、このような理由があるのです。

 

f:id:Jackpot_fishing:20180929092118j:plain

 ぱっと見た感じはすべて同じカラー(実は微妙に違いますが)ですが、それぞれが全く違うアクションをするルアー達です。左上から下へ向かって順番にポッパー、フローティングミノー、バスデイの「ビートイート」、サスペンドミノー、右上から下にクランクベイト(フローティング)、クランクベイト(シンキング)、シンキングペンシルです。

 カラーがクリアカラーばかりなのは、財布が軽いので一番無難そうなカラーで統一した結果です。(泣)

 

f:id:Jackpot_fishing:20190518084225j:plain

 こちらはメタル系のルアーですね。上段から1~2段目がメタルジグ、3段目がメタルバイブ、4段目がスピンテールジグ、5~6段目がバイブレーションタイプ各種です。

 

 メタルジグでは1段目がオーソドックスな動きをするタイプ、2段目はちょっとトリッキーな動きをしてくれるタイプです。

 3段目のメタルバイブはセッティングやアクション次第で縦方向(まっすぐブルブル)・横方向(斜めにヒラヒラ)にそれぞれ動くタイプですが、5~6段目は比較的オーソドックスな縦方向にブルブル動くタイプ(5段目は金属製、6段目はプラスチック製)です。

 4段目のスピンテールジグは、基本的にはまっすぐ引いてテールのブレードがクルクル回ることで魚にアピールしますが、アクションをつければ一般的なメタルジグのような動き方もしてくれます。

 

f:id:Jackpot_fishing:20190518092921j:plain

 こちらは「エギ(餌木)」と呼ばれる、イカやタコを釣るためのルアーです。

 左側3つがイカ用、右側3つがタコ用です。イカ用のものはワームのようにピョンピョンと左右に飛び跳ねさせたり、海底をズルズルと引いてきたりするのですが、タコ用のものは海底ズルズルほぼ一択のアクションです。

 

 これは、イカが海中を泳ぎ回っているのに対して、タコは基本的に海底付近を住処としているがゆえの違いと言っても良いでしょう…そのため、「カンナ」と呼ばれる針の部分の形状が、イカ用とタコ用ではっきりと違うことが見て取れます。

 

「カラー」に基づくルアー選び

  では次に、「カラー」に基づくルアー選びについてです。

 僕の場合、プラグ系のルアーは先の写真のとおり、カラーにこだわり始めると選択肢が無数に広がってしまうため、まずはルアーの「アクション」「波動」を重視し、無難なクリアカラーを選んでいます。いわゆる「シラスカラー」などと言われるタイプで、無色透明に近い色をしている小魚を模したカラーです。

 

f:id:Jackpot_fishing:20180830195419j:plain

 そうは言いながらも、何だかんだである程度のカラーバリエーションは揃えていたりもします…全部特価品ですが。(笑)

 

 とはいえ、ルアーのカラーは「シルエット」の点において大きな影響を与えます。

 例えば、海の中でも中層~海底層にいる魚が自分よりも上の層を泳ぐルアーを見上げた時に、無色透明に近いクリアカラーでうっすらとしたシルエットだったら「シラス」に見えるだろうし、同じクリアカラーでうっすらとしたシルエットであっても、そこにラメが入ると今度は「アミ(小さなエビ)の群れ」に見えるでしょう。あるいは、魚を模したリアルなカラーでくっきりはっきりとしたシルエットであればイワシなどのもう少し大きな魚に見えたり、ルアーのアクション次第では「バチ(水中を泳ぐ虫エサ)」にも見えます。

 

 この「シルエット」に着目した上で、ワームのカラーについて僕の場合は「クリアラメ」「チャートラメ」「マットカラー」の三種類を使用しています。

 

f:id:Jackpot_fishing:20180929101010j:plain

 僕が使用しているワーム類です。「バイスライダー」でルアー釣りにハマった辺りからもお分かりの通り、加来さんの影響を色濃く受けていると自分でも思います。(苦笑)

 

 ちなみに、ルアーのカラーという点において言えば、釣具屋さんで良く売れるカラーは「人間の目から見たリアルカラー(ブルー&シルバー)」であったり「高アピールカラー(シルバー&グローやメタリックシルバー、ピンク&グローなど)」であったりすることが多いです。魚だけでなく人間に対してもアピール力の強いカラーという訳ですね。(笑)

 一方、ルアーメーカーが販売しているもののあまり人気がないカラー?としてはグリーンやパープル、ブラックなどがあります。その主な理由としては「これは”魚の色”としてあり得ないだろう」という人間の強い思い込みがあるのでしょう。その気持ちは、大変良く分かります。

 

f:id:Jackpot_fishing:20180730221421j:plain

 でも、実際に水中を泳ぐ魚を見ていると、そのシルエットはグリーンやパープル、ブラックに見えることが結構多いです。

 例えば釣り上げた小サバの背中の色などは、青とも緑とも黒ともつかない絶妙な色合いをしています。そしてその色は、海中を泳ぐ様子を上から見ると非常に巧妙なカモフラージュカラーとなります。魚達も進化の過程で、「より捕食されにくい体色」を身につけていったのでしょう。

 それ故に、ブルー&シルバーなどとは異なる「リアルカラー」を模したこれらのカラーが非常に効果的なシーンというのは、釣りをする上で必ず存在します。

 

 また、メタルジグを使ったライトショアジギングのシーンなどでは、明確に「その日のヒットカラー」というものが存在します。

 

f:id:Jackpot_fishing:20180929102850j:plain

 バイスライダー、結局スペアとしてこれだけ買っちゃいました。てへっ。

 

 僕が目にした実例としては、お師匠様とご子息M君、Jackの三人で七里御浜海岸へ行った時、何人かの地元の釣り人達がシルバー系のメタルジグでバンバン魚を釣っていたのを横目にした、グリーンゴールドのメタルジグを使用していたM君がお師匠様に「ほら、だから言うたやん!! 今日はシルバー系の日やって!!」と言っていたことを思い出します。シルバー系のメタルジグを使用していた僕は1ヒット1バラシでしたが、いつもであれば竿頭になることもあるM君がこの日に限ってはノーヒットだったのです。

 まあ、そうは言いつつもお師匠様はレッドゴールドで見事にシオ(カンパチの子供)を釣り上げていた辺り、必ずしもカラーだけで釣果が左右される訳でもないようですが…。(汗)

 

まとめ

 という訳で、ここまでとりとめもなくルアーの話をしてしまいましたが、Jack流ルアーの選び方の結論は次の通りです。

 

・ルアー選びは「カラー」よりも、まず「アクション」を優先する(魚がルアーに反応する遊泳層で魚が望むアクションを見せないと、そもそも釣果にはつながらないため。)。

・カラーを選ぶ際には、プラグやワームであれば「シルエット(魚からの見え方)」を基準に「クリア」「ラメ」「マット」の3系統、メタルジグでは「シルバー」「ゴールド」の2系統を軸に選ぶ。

 

 ルアーメーカーも商売ですから、余程の例外を除いて「釣れないルアー」「釣れないカラー」というものはまず存在しません。

 その中で皆さんが好きなルアー、好きなカラーを買うということで基本的には良いと思いますが、釣りの現場におけるいくつかの対応パターンを用意する場合、やみくもに色々なルアーやカラーを買いそろえるのではなく、出来るだけアクションやカラーのタイプが異なるものを必要最低限揃えていくと良いでしょう。

 

<関連商品の広告>