すっかり夜も寒くなってきましたね、Jackです。
駆け足で秋が過ぎて行って(特に子供がいると運動会だ修学旅行だと色々忙しい時期なので、秋はあっという間に過ぎてしまいます)いつの間にか冬の足音すら聞こえてきそうなシーズンを迎えようとしていますが、まだまだ海釣りは楽しめます。
とは言っても、大抵は朝夕のマズメ狙いになるので、寒さが身に染みてくる時期でもあったりします。今回はそんな時にあったら便利、携帯用ガスコンロのお話をしたいと思います。皆さんの参考になれば幸いです。
携帯用ガスコンロのすすめ
イントロダクション
僕が大人になってからの海釣りのとっかかりは、お師匠様に誘ってもらった電気ウキ釣りでした。
何度かお師匠様に連れて行ってもらったあと、夜釣りにハマった僕は季節に関係なく1月の深夜でも釣りに行っていた時期がありました…当然のことながら釣果はほぼゼロに等しく、切り裂くような寒さを感じるためだけに海へ行っていたような状況でした。
そんな僕が夜の防寒対策に目を向けるようになったのは、実は最近のお話だったりします。お師匠様に借りた防寒ズボンがきっかけになって、防寒着の上下を買うことにもなったり。その辺りのいきさつは、よろしければこちらの記事を併せてご覧ください。
さて、ウェアでの防寒対策はほぼ出来たものの、寒い時期に夜釣りをしていると暖かい食べ物や飲み物が恋しくなります。
とはいえ、コンビニでホットドリンクを買い込んで釣り場に行っても、釣りを終えてクルマに戻った頃にはほぼ冷めてしまい「生ぬるいコーヒー」で何とか暖を取ろうとすることもたびたびありました…まあ、大抵は暖を取る役には立たず、釣果が芳しくなかった時などは非常にみじめな気持ちになりましたが。(苦笑)
そんな時にふと思い出したのが、家のパントリーの中で眠っていたカセットガスコンロの存在でした。
最初はカミさんとテーブルで鍋を囲むために購入したものでしたが、今では鍋物はキッチンのガスコンロで調理して、それをテーブルに運び家族で囲んで食べるスタイルになったため、ずっとパントリーの肥やしと化していました。
キャンプ用の「ツーバーナー」と呼ばれるタイプのガスコンロも持っているのですが、釣りに出かけた先で組み立てて使用するにはちょっと手間が掛かります。その点、このカセットガスコンロであれば箱から取り出してカセットボンベをセットするだけでOKなので、大変ラクチンです。
どんな風に使ったかというと…
その晩はいつものように、海釣りに対する欲求に勝てず寒空の夜の下でメバリングなどにチャレンジしていました。
1月初旬ぐらいの晩だったと思いますが、「南の方へ行けば、それなりに釣りになるかも」などと思いながら尾鷲近辺の夜の漁港をさまよい、見事にボウズ(厳密には違ったのですが…)を食らっていました。(泣)
周囲には誰もおらず、深夜の常夜灯の下でただひたすらワームを付けたジグヘッド(おもりが付いた針)を投げてみるものの、釣れてくるのは食べることの出来ない(というか、全長の約半分が頭といっても過言ではない)ネンブツダイばかり。
まあ、全く何も釣れないよりははるかにマシでしたが、食べられる魚が全く釣れず、寒さに耐えるのも限界だと思って道具をしまい、クルマに戻りました。
いつもであれば、寒さと空腹とみじめな気持ちに耐えながら、そこそこ距離が離れたコンビニエンスストアへと向かうのですが、その日の晩は違いました。
「とりあえず、ラーメンを食べよう」
こんな感じでクルマのトランクから、カセットガスコンロとキャンプ用の鍋を持ち出し、湯を沸かすこと10分程度…そして、カップラーメンにお湯を注いで待つこと3分。
「ひょっとしたらこの時間の間に、コンビニへ向かった方が早かったんじゃないのか」などという突っ込みはさておき、完成したのがこちら!!
深夜の漁港で食べたカップラーメンは、とっても美味しかったです。
いつもであれば(ほぼ)ボウズの釣果に落胆しながら家路に着くのですが、凍てつく夜空の星を眺めながら、一人漁港のすみっこでカップラーメンをすすってみると「まあ、こんな日もあるわな」などと勝手にほっこりしてみたり。
夜釣りにおけるカセットガスコンロの効果
非常に寒い晩に、比較的短時間で暖かい飲食物にありつけた効果は絶大でした。
まず何より、凍えた身体をすぐに暖めることができます。そして、釣果と気持ちが寒くても、暖かい飲食物にありつくと気持ちが落ち着きます。アウトドアでは暖かい飲食物が、気力と体力の維持・回復に大きく貢献してくれます。
いやホント、それまでは凍えた身体を引きずって、クルマの暖房が効きだすかどうかって距離を走ってようやくコンビニにたどり着き、ホットの缶コーヒーをすすりながら寂しく家路についていたのですが、釣り場で即暖かいものを口に出来ると、釣りを終えた後の余韻に浸る余裕も出てきますから。
別にカップラーメンに限らなくても、コーヒーでも紅茶でもインスタントスープでも、なんでもいいんですよ。
散らかっていて恐縮ですが、僕の場合はインスタントコーヒーと砂糖を荷物入れ(と化した大型クーラーボックス)の中に入れています。
もうちょっとがっつりとお腹を膨らませたいというのであれば、例えば白米やハンバーグ、丼物の具やカレーなどのいわゆる「レトルトパウチ食品」をお湯で温めて食べるというのも良いでしょうし、缶詰などもお湯で温めることは可能です。
また、まだ試したことはありませんが、ジップロックなどの袋に入れれば、防水処理されていない食品でもおそらく温めて食べることが可能でしょう。コンビニで売っているおにぎりやハンバーガー、あるいはお酒を好まれる方(お酒を飲んだ人は、くれぐれもクルマを運転しないように!!)であれば焼き鳥などのおつまみ系食品をジップロックに入れてお湯で温めれば、案外大丈夫なんじゃないでしょうか?(機会があれば、僕も一度試してみます。)
今のご時世、コンビニで売られているレトルト食品も多種多様で、かなり本格的な料理も食べられますよ。
あ、封がされた飲み物(缶コーヒーやペットボトルの紅茶など)は、お湯で温めると風味が変わる(というか、飛んでしまう)ことがあるので注意です。特にペットボトルは、直接鍋の底に接してしまうと溶けてしまうことでしょう。
昔、冷めてしまったホットレモンティーをお湯で温めて飲もうとしたことがあるのですが、確か記憶では「微妙な味の熱い砂糖水」に変わっていたような…コンビニなどでは専用の機械に入れて温めていますが、直接熱湯で温めたりすると味や香りが変質してしまうようですね。
その他、深夜の海辺で火を使った食事が出来ると、キャンプをしているような、ちょっと子供の頃の自分が悪さをしているような(笑)、何とも言えない趣きが感じられるのも良いですね。
最後に
過去の記事にも書いたことなのですが、個人的にはホームセンター等で普通に売られているカセットボンベ式のガスコンロが一番便利に感じられます。
と言いますのも、さっと出して湯などを沸かして、冷えたらさっと片づけられる点や、最悪カセットボンベの中身がカラになりかけていても、コンビニで買うことが出来る点などが、「アウトドア缶」を使用するタイプに比べるとよりメリットが大きいように感じます。
左が普通のカセットボンベ(CB缶)、右がアウトドア缶(OD缶)と呼ばれるタイプのボンベです。
ちなみに、左のカセットボンベはホームセンターに行けば、3本セットで1コイン(500円)あればおつりがくることが多いのですが、右のアウトドア缶は1本買うのに1コインではお金が足りません。この辺りのコストパフォーマンスの高さも、カセットボンベを使用するタイプの魅力の一つと言えます。
でもまあ、キャンプが好きな方で、自宅に既にアウトドア缶を使用するタイプのコンロがある場合には、そちらを使ってもらって全然構いません。むしろそうしてください、わざわざ新しくカセットボンベ式のコンロを買う方が勿体ないです。
ガスの持ちは容量的にもアウトドア缶の方が有利ですし、カセットボンベに取り付けることでアウトドア缶タイプのコンロに接続できるアダプタなども市販されています。
火の取り扱いについてはくれぐれもご注意いただきたい(場所によっては火気厳禁のところもありますので。)ですが、夜に限らず海釣りに行く時にちょっとしたアウトドアグッズがあったら、釣りの楽しさも一層増しますよ。
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お手頃価格なのは、こんな感じでしょうか。
とはいえ、
ハイカロリー(高出力)タイプのものの方が、短時間でお湯を沸かすことが出来て便利ですよ。
よりコンパクトで格好良いのは、こんな感じですかね。SOTO(新富士バーナー)の商品には、カセットボンベで使用できるものが結構多いです。
最近釣具屋さんでちょくちょく見かけるのは、こちらの「ジェットボイル」という商品です。恰好良いですねぇ。
「とりあえずお湯さえあればOK」「お湯を沸かす手間が面倒くさい」という人には、こういったものであらかじめ家からお湯を持っていくというのも良いでしょうね。