この週末ぐらいには、何とか釣りに行けたらいいなぁ…Jackです。
まあ、気温や水温が比較的上がってきても、沿岸部に繁茂している海藻類に苦戦することは間違いなさそうですが、それでも何とか「海が見たい」ですねぇ。
今回は、ロッドガイドの軽量化がもたらす効果についてのお話です。
あまり長い話にはならないと思いますが、今回もどうぞよろしくお願いいたします。
まるでレーシングカーの世界!? 軽量ガイドがもたらすロッドへの効果について
フィッシングショーにおける富士工業(株)ブースでの出来事
前回、前々回とフィッシングショー大阪2019に行ってきたお話をしましたが、今回はその続きのお話となります。
イベント会場をあちらこちら、うろうろしていた時に行き当たったブースの一角が、釣竿に使用されるロッドガイドのシェアナンバーワンとも言える(はずの)、天下の「富士工業株式会社」のブースでした。
そして、ブースの表側?には、何やら面白そうな展示物が…。
これ、ロッドガイドのフレーム素材の違いを体験するための展示物でした。
とは言ったものの、写真にも写っている担当者のお兄さんにお話を聞いてみたところ、「こちらの展示品は、ステンレスガイドとチタンガイドの違いを体験していただくためのものです」との説明と併せて、取り出してくれたのはこの展示物とは別の、2本のルアーロッドでした。(笑)
手に取って実感した、衝撃の事実!?
「この2本のロッド、全く同じメーカーの同じブランドシリーズ、同じ型番のもので、ロッドガイドだけが違います。まずはこちらを持ってみて下さい。」
と言われて、お兄さんに渡されたロッドを手に取ってみると、まあ普通に軽い感触が…良いとか悪いとかいう意味では無くて、本当に普通に「軽いロッド」でした。
「今持っていただいたのは、ステンレスフレームのガイドを用いたロッドです。今度はこちらを持ってみて下さい…こちらはチタンフレームのガイドを用いたロッドです。」
最初に渡されたロッドをお返ししながら、2本目のロッドを手に取ってみたところ…何これ、全然めちゃくちゃ軽いじゃん!?
僕が正直に手の感触(軽さ)の違いを口にしたところ、担当者のお兄さんが続けて説明してくれました。
「一つ一つのガイドの重さの違いは微々たるものですが、その差が歴然であるのがお分かりいただけたかと思います。ちなみに、ロッドのガイド部分の軽量化を図っているため、ロッド全体の重心がグリップ部分により集中することもあって、手に取った時のロッドの軽量感がまるで違ってきます。」
うーん…正直、1グラムあるのかないのかといった1本当たりのロッドガイドの重量差が、ここまでロッドを手に取った時の感触に影響するとは思いませんでした。
あれだけ手に持った時の感覚が違えば、長時間釣りをしている間に感じる疲労感の差も非常に大きいはずです。
まるで「レーシングカーの世界」
それにしても、チタンフレームガイドの軽さといったら半端ないです…富士工業さんのホームページ上では、ガイドの素材としてステンレスと比較した場合、ハイテンシルチタンで63パーセント、純チタンで57パーセントの軽さになるそうですよ。
非常に小さなパーツでそれ程までの軽量化を求めるなんて、まるでレーシングカーのパーツみたいですね。(笑)
なお、強度においてはハイテンシルチタンがステンレスの4倍の強度を誇り、サビにくさにおいてもチタンフレームは、メンテナンスの手間を確実に軽減してくれるそうです。
参考URL:富士工業株式会社ホームページ「TITANIUMフレームについて」
とは言ったものの、これまでの記事でも何度か申し上げてきた話ではありますが、「高価で良いものを使ったからといって、それだけ魚が釣れる訳ではない」のもまた事実です。
先に例に挙げた「レーシングカーのパーツ」もそうなのですが、非常に高性能かつ高価なモノに対して、自分がどこまでの価値を見出すかという点は、良く考える必要があると思います…まあ、一度良いものを手にしてしまうと、なかなか元には戻れないのは良くある話なんですけれどね。(苦笑)
また、ここまでチタンフレームガイドについて色々と良いところをご紹介してきましたが、上記参考URLのホームページ上でも記されているとおり「サビにくい」ものの、チタンフレームガイドが「絶対に錆びない」という訳ではありません。
特にトップガイド(ロッドの一番先端部分のガイド)の場合、フレームはチタン製ですが、パイプ部分はステンレス製のため、釣行後の手入れが必須であると記されています。
チタンフレームガイドを採用するロッドともなると、まず間違いなく「高価なロッド」になるでしょうから、購入された皆さんも釣行後の手入れは入念にされることだろうと思いますが、価格が高い低いにかかわらず自分の道具の手入れには十分に注意を払って、楽しいフィッシングライフをお送りいただければ幸いです。