家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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マルチピースロッド最前線 ファミリーフィッシングの形が変わるかも!?


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 皆さんこんばんは、Jackです。

 

 昨日(2020年1月14日)は2020年のシマノ新作情報の解禁日ということで、シマノの公式ホームぺージへのアクセスがしづらかったようですが、皆さんのお好みの新商品などは見つかりましたか?

 

 2020年のフィッシングショー開催に向けて?シマノのみならず、ダイワなど他の釣具メーカーも続々と新商品情報を公開していますが、今回はシマノの新商品(特にロッド)の傾向をもとに少しお話をしてみたいと思います。

 皆さん、どうぞよろしくお付き合いください。

 

 

マルチピースロッド最前線 ファミリーフィッシングの形が変わるかも!?

イントロダクション

 このたび新たに情報公開されたシマノの新商品、特にロッドに注目してみると、最近新しく「フリースタイル」というジャンルが追加されているんですよね。

 

 フリースタイルすなわち「特定の魚種や釣法に限らず、幅広い釣りのジャンルに用いることが出来るロッド」という意味だと思うのですが、ハイエンドモデルの「ワールドシャウラ」やその姉妹品の「スコーピオン」では5ピース(一本のロッドを5分割したタイプ)モデルが数多くラインナップに挙げられており、その他にもよりお求めやすい価格帯の「フリーゲームXT」というシリーズも追加されました。

 

 また、シマノでは以前から「ボーダレス」というシリーズ名で、マルチパーパスに使用可能なロッドが商品化されていました。

 一本のロッドで様々な釣りを楽しもうという、(良い意味で)非常に欲張りな商品企画だと思います。

 

 一方、ダイワでも「モアザンモバイル」や「ソルティストMBSB(モバイルシーバス)」「月下美人MX」などで、5ピースの並継式ロッドがラインナップされています。

 また、ダイワさんの場合、これと併せて振出式のモバイルロッドも多数ラインナップされているのが特徴的です。具体的には「モバイルパック」や「クロスビート」「リバティクラブ」などが挙げられますが、これらのように「縮めてあるロッドを伸ばすだけですぐに釣りが出来るタイプ」は、持ち運ぶ際の手軽さなどとも相まって、より初心者向きであるだろうとも言えるでしょう。

 

 その他、メジャークラフトの「三代目クロスステージパックロッド」や、アブガルシアの「クロスフィールド」「ズームサファリ」シリーズなど、一本のロッドを3~5本に分割した並継式のモデルが数多く市販されるようになってきたのが、昨今のロッド市場ではないでしょうか?

 

事の発端は「運輸業界の事情」?

 村田基さんなどは、よくご自身のYoutube動画の中などで「運送会社が『長さのある荷物』を運ぶ際の運賃を非常に高く設定してきていることもあって、1ピースロッドは今後どんどん衰退していく」とおっしゃられていますが、特に今回のシマノの5ピースロッドの多商品化は、その辺りにも大きな理由がありそうな気がします。

 

 また、飛行機に乗る時の機内持ち込みの荷物のサイズにも制限がかかるようになって、以前に比べると「飛行機を利用した旅の釣りで、釣竿を気軽に持ち運べなくなってきた」ことなども、ロッドのマルチピース化加速の理由の一つと言えるでしょう。

 

 詳細については、村田さんのこちらの動画をぜひご参照ください。

 

 まあ、実際のところ1ピースで2メートルを超えるような長さのロッドを、運送会社さんや航空会社さんが破損しないように気を付けて運ぶのには、手間と神経を非常に使いそうですし、ネット通販のクリック一つで商品を購入できる現在の状況からすると、運送会社さんが運ばなければならない荷物の量は確実に増えています。

 

 となると、長くて細くて折れやすい1ピースのロッドなどは運ぶのにも一苦労で、配達料が高くなるのも致し方のないこと…釣具メーカーさんとしても、自社の商品を釣具屋さんに出荷するだけでも、これまでに比べて非常にコストがかかります。

 そのため、各釣具メーカーが出来るだけ商品をコンパクト化したいと考えるのも当然の結果であると言えるでしょうね。

 

ロッドのマルチピース化は、ファミリーフィッシングにも大きな影響が!

 さて、昨今のこのようなロッドのマルチピース化、僕は今後のファミリーフィッシングにも非常に大きな影響を与えてくるであろうと予想しています。

 

 その一番の理由は…非常に単純ですが、「カッコイイロッドを手軽に持ち運べるから」の一言に尽きます。

 振出式のロッドが格好悪いという訳では決してないのですが、やっぱり並継式のロッドの方が使っていて「なんかカッコイイ」って思ってしまいます。これって僕だけかな?

 

 また、振出式のロッドだと、余りに安いロッド(あるいは長年使用して、くたびれてきたロッド)などでは、釣りをしている間に、固定していたはずのロッドガイドがあっちへ向いたりこっちへ向いたり、あるいは伸ばしていたはずのロッドの継ぎ目が緩んできて、いきなりロッドが短くなったりすることもあったりします。(笑)

 

 大手釣具メーカーの商品であれば、こういうことが発生する確率は比較的少ないのですが…それでも、ロッドを振った拍子にガイドがあらぬ方向へ向いてしまうことなどは、ちょくちょくあります。

 その点、並継式のロッドであれば、最初にしっかりとガイドの向きを揃えて継いでおけば、ガイドの向きが変わったり、ロッドの長さが急に短くなったりといったストレスからは解放されますね。

 

 その他、これは僕も以前から何度も言っていることなのですが、並継式のロッドって使用後のメンテナンスが簡単(バラバラに分解して、水道水でザッと塩気を洗い落として乾燥させるだけ)なんです。振出式のロッドだと、この辺りの手間が結構馬鹿にならないんですよね。

 

 僕の場合、日頃良く使っているロッドは2ピースなのですが、庭先の蛇口から出す水道水でざっと洗って後片付けをしています…が、だいたい260センチメートルぐらいのロッドを二分割すると、単純計算で一本あたりのロッドの長さはおおよそ130センチメートル、水洗いする時には「ちょっとロッドが長くて洗いにくい」って感じることもあるんです。

 その点、例えば5ピースロッドなどであれば、分割した一本あたりのロッドの長さはざっと計算して50~60センチメートルぐらい、水洗いをする際にも非常に楽ですね。

 

 そして、最近のマルチピースロッドはコンパクトな専用ハードケースに入れられて販売されているものも多いので、持ち運びをしている最中に誤ってロッドを破損してしまう可能性も低くなります。

 60~70センチメートルぐらいの長さの専用ハードケース(筒状)であれば、他の釣り道具と併せて持ち運ぶのも非常にラクチンです。特に公共交通機関を使って釣りに行く人にとっては、とっても便利だと思います。

 

2020年のシマノの新商品の中で、僕が一番注目している商品は?

 そろそろ今回の記事のまとめに入っていきたいと思いますが、2020年のシマノの新商品の中で、僕が一番注目している商品は一体何なのか?

 

 それはズバリ、「ルアーマチックMB」です!!

 

参考URL:株式会社シマノホームページ「ルアーマチックMB」

 

 僕が常日頃から愛用している「ルアーマチック」シリーズのモバイルロッド(マルチピース化された商品)バージョンで、この記事を書いている時点において確認できるスペック表の情報からは、これまで市販されてきた「ルアーマチック」シリーズのうちの何種類かのモデルについて、3~4ピース化された商品であることが見受けられます。

 

 そして、これまた僕が常日頃愛用している「S86ML」の4ピースモデルもラインナップの一つに挙げられていて、適合ルアーウェイトや適合ラインのスペックも、2ピースモデルのルアーマチックS86MLとほとんど同じです。

 

 さらには、本体価格の表示は「バリュープライス」と書かれていまして…2ピースモデルのものよりも、若干高くなるのではないか(マルチピース化にかかる手間の分)と予想していますが、このモデルは間違いなく初心者向けやファミリーフィッシング向けとして最適なものの一つになってくれると思っています。

 

 個人的には、僕の考える「何でもロッド(ちょい投げ釣り、ウキ釣り、サビキ釣り、ルアー釣り用)」としてはS86ML-4が、メバリングやアジング用としてはS70UL-3やS76UL-4が、漁港の堤防やサーフからのライトショアジギングにはS96M-4が適しているのではないかと考えますが、入門用モデルにもしっかりとした作りのマルチピースの並継式ロッドを商品展開してきたシマノさんには、素直に拍手を送りたいですね。

 

最後の最後で、少し余談を

 あと、余談になりますが2020年のシマノのその他新商品の中で僕が気になっているのは、フリースタイルロッドの一つである「スコーピオン2832RS-2」だったりします。

 

 ルアーマチックS86MLに代わる「何でもロッド」として、適合ルアーウェイトのスペックなどから「ワールドシャウラ2832RS-2」が以前から気になっていたのですが、さすがにハイエンドモデルで小物(メバルカサゴ、シロギスなど)釣りをするのはオーバースペックすぎますし、値段も非常に高価です。

 僕は結構どんくさい方なので、釣り場で滑って転んだり誤って落としたりしてロッドを破損したら、まず間違いなく大泣きします。(笑)

 

 その点、同等のスペックでもう少しリーズナブルな「スコーピオン」シリーズで、同じ型番のロッドが新商品としてラインナップに挙がってきたとなると、やはりそちらにも目移りしてしまいます…が、いくらワールドシャウラよりも安いとはいえ、やっぱり小物釣り用の何でもロッドとして使うには、オーバースペックに過ぎるかな?

 

 あと、ワールドシャウラもそうでしたが、ルアーマチックS86MLに比べるとロッドが結構太かった(特にバット(グリップに近い部分)の太さ)のと、ホームページ上の紹介では「サケ・マス用」などと書かれていたので、「2831R-2ぐらいの方が適しているのかな?」とも思うのですが、そうなると今度は適合ルアーウェイトの数値が、僕が多用するルアー(メタルジグ系)に合致してこなかったり。

 良いロッドを買ってしまうと、今度は良いリールが欲しくなってくるし、良いリールの替えスプールを揃えるとなると非常に高価な出費になるし…非常に悩ましいところですねぇ。(苦笑)

 

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 「フリースタイルXT」の、S86MLモデルです。この記事を書いている現在において、個人的に気になったマルチピースロッドはこちらになりますかね。

 専用のハードケースも付属されていて、僕も釣具屋さんで現物を見たことがありますが、ルアーマチックMBの発表がされるまでは、結構興味を惹かれた商品でした…ただし、入門用とするにはちょっとお値段が高いのが玉に瑕?

 

 よりお手軽な価格帯のロッドとしては、アブガルシアのパックロッドなどいかがでしょうか?

 適合ルアーウェイトは5~30グラムとなっており、ルアー釣りのほかウキ釣りやちょい投げ釣りでも使えそうなスペックです。

 

 メジャークラフトのパックロッドであれば、このような商品もありますね。

 ここまでご紹介した三点の商品に共通して言えるのは、ルアー釣りのみならずウキ釣りやちょい投げ釣りにも使えるという点でしょう。

 

 パックロッド全体に言えることとして、入門用のロッドとしては少々値段がお高いのが気になるところではありますが、持ち運びが楽であるという点においては値段相応の価値があるのではないでしょうか。

 

【2020.8.2追記】

 いよいよ「ルアーマチックMB」が、Amazon様などでも購入できるようになりました。

 似たようなスペックのロッドを複数持っているのですが、こちらの商品については僕も非常に興味が深いので、いずれ購入して皆さんにレビューなどをお送りすることが出来るかも知れません。