本ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
昨日は息子達とキス釣りに行ったお話をしましたが、今回は釣り場で長男に尋ねられた質問のお話です。
なぜ魚が釣れるのか?
長男からの素朴な疑問
昨日、尾鷲漁港でちょい投げ釣りをしていた時に、長男が僕に尋ねてきました。
長男「なー、何で他の人らは魚が全然釣れてないん?」
…長男よ、頼むからもっと小さな声で尋ねてくれ。(汗)
そして次男よ、そこでこれみよがしにドヤ顔するのはやめなさい。(苦笑)
確かに、昨日は日曜日と言うこともあって、
朝から周囲には大勢の釣り人の皆さんがおられたのですが、竿が曲がるところを見かけることがなかなかありませんでした。
途中でトイレに行った次男が釣り場へ帰ってくると「あそこの人なー、なんか背中が黒っぽくてお腹が白い魚釣ってたでー。これっくらいのー」と言いながら、15cmぐらいの幅で手を広げます。
次男が指差す方向では、サビキ釣りをされている方が数名。おそらくアジを釣られていたのでしょう…しかし次男よ、軽々しく他の人を指差すものではないぞ。
僕の回答は…
若干焦りましたが、僕は長男に答えました。
Jack「みんな頑張って一生懸命釣ってはるけれども、今日はあんまり釣れないみたいやなー」
Jack「アンタらが今魚が釣れているのは、ここで今一番釣れている魚を、一番釣りやすい方法で釣ってるからなんやで?」
Jack「他の人達は、自分が釣りたい魚をどうやって釣ろうかって頑張ってはるねん」
長男は「ふーん」とだけ、分かったのだかどうだかよく分からない生返事を返してきました。とりあえず自分は今魚を釣ることができているので、それ以上の興味は湧かなかったようです。
その隣では次男が、全神経を集中させているかの様子でゆっくりとリールを巻き続けていました…別に居眠りをしている訳ではありません。
釣り具メーカー主催の投げ釣り大会では、こんな感じでキスを釣っている人がちょくちょくいたなぁ…ぱっと見た感じはまるで「歴戦の釣り師」みたいな雰囲気を醸し出していたので、思わず笑ってしまいました。
これから釣りを始められる皆さんへ
うまく長男に僕の言葉の意味が伝わったかどうかは分かりませんでしたが、僕が長男に言いたかったことは、おおむね次のとおりです。これから釣りを始められる皆さんの釣行時の参考になればと思います。
釣り場の状況を理解していたこと
尾鷲漁港には、これまでにも幾度となく足を運んでいました。その時に、現在の釣り場で他の釣り人の皆さんが、どのような仕掛けでどのような釣果を出していたかをずっと見ていました。
また、現場周辺の地形をだいたい理解できていたことも良かったと思います。
子供達が竿を出していた方向は、今までのショアジギング(金属製のルアーを使った釣り)などでも根掛かりがあまりなかったので、海底の状況は「見える範囲内ではまず堤防の敷石があって、その先はおそらく砂地(聞いた話では、その更に先には深い落ち込みがあるとのこと)」だったはずです。
漁港内には河川が流れ込み、漁港内の比較的水深が浅いところはほとんどが砂地だったので、その延長線上である漁港の出口部分もおそらく砂地であって、それ故にキスやネズミゴチなどが釣れたのでしょう。
参考URL:「海の釣り場情報」ホームページ
今そこで釣れている(だろう)魚の情報を掴んでいたこと
実際に釣りに行く前に、インターネットで現地の釣果情報を検索した結果、5月に入ってからはシロギスがぼちぼちと釣れはじめていたことを把握していました。
また、近所の釣具屋さんでエサを買う時に、店内のホワイトボードなどに書かれているここ最近の釣果や、店内にいる他のお客さんがどのようなエサや仕掛けを買っているかなども、一応チェックしていました。
ちなみにこの日は、活きアジと虫エサを買っている人が多かったように見受けられました。朝から風が強かったので、近辺の漁港などでは「泳がせ釣り」または「投げ釣り」をされる方が多かったのでしょう。
参考URL:「釣果情報サイト カンパリ」ホームページ
どの仕掛けが現在の釣りに適しているかを理解していたこと
尾鷲漁港は比較的大型の漁港で、様々な魚種が釣れる場所だとは知っていましたが、その時期に釣れる魚の種類によって、使用する仕掛けの種類も変えなければなりません。
今回の釣行は「子供連れで、日が昇った後の朝から昼にかけての釣り」だったこと(日中の明るいうちは、魚は海底近くにいる可能性の方が高い)、子供達でも簡単に出来る釣りにすること(風が強い中でのウキ釣りは難しいです。)、何よりシロギスが「昼行性で、砂地の虫エサを食べる魚」であることから、「虫エサを使った底狙い」のちょい投げ釣り仕掛けをチョイスしました。
ちなみに、他の皆さんはサビキ釣りをされている方が多かったですが、釣りをする時間帯が日没前から夜間、夜明け前までの間だったならば、僕も漁港内のあちらこちらにある常夜灯周りでサビキ釣りをしていたかも知れません。
アジは夜間であれば常夜灯周りに群れていることが多いのですが、太陽が昇ってしまえば海のあちらこちらを回遊するので、足元に回遊してくるまで釣るのが難しい魚だと判断しました。本ブログのネタとしては、そろそろサビキ釣りの情報もアップしていきたかったのですが…。
まとめ
ここまでの記事をご覧いただいてお分かりいただけたかと思いますが、「その日の釣果は、事前の情報収集でほぼ決まる」ということです。
昔は釣り場から離れた場所では、釣り人同士の口コミ情報や雑誌の情報が基本となっていたのですが、現在ではインターネットと言う強力なアイテムがありますので、ここ最近の現場での釣果から当日の天候の情報等まで、色々な情報を簡単に集めることができます。便利なものですね。
ただし、インターネット上の釣果情報は必ずしも正しいとは限りませんし、雑誌等で掲載されている情報にはおおむねタイムラグがあるものです。よって、釣りに行く際には「インターネット等で現地の直前情報を調べてだいたいの持ち物を用意し、足りない仕掛けやエサなどは釣り場周辺の釣具屋さんで情報を仕入れつつ用意する」のが良いでしょう。
ちなみに、電車釣行の方にはどうしても難しい注文になってしまいますが、マイカー釣行の方であれば「釣りの選択肢の幅を広げた道具や仕掛けの準備」をしていくこともできるでしょう。
僕などは「実際に使用する道具は限られているのに、マイカー釣行なので結局色々と道具を持って行ってしまうタイプ」ですね。無駄が多いですが、思ってもいなかった種類の魚が現地で釣れていた時にも対応できるようにしたいためです。
僕のお師匠様の場合は「マイカーがタックルボックス」みたいになっていますが、さすがにそこまで行くと、車の普段使いがちょっと大変です。(笑)