…やってしまいました、はい。Jackです。
釣りに行けない日が続いて、その足で魔界(釣具屋)に行くとダメですねぇ。
今回は僕が衝動買いした中古リール、シマノの12アルテグラ2500Sについてお話ししてみたいと思います。
ある日、出会いは突然に シマノ・12アルテグラ2500S(中古品)について
イントロダクション
今年の冬は、比較的穏やかに(釣具を衝動買いすることもなく)過ごせていたのですが、時々釣具屋に足を運びたくなり、本日仕事帰りにタックルベリーへ寄り道しました。
いつもであれば、せいぜい中古ルアーで1,000円程度の散財で済んでいたのですが…本日はついついやってしまいました。
シマノのスピニングリール「12アルテグラ2500S」の中古品を買ってしまいました。
お値段は税込み7,020円。定価は税別で16,300円とのことなので、半額以下です…ただし、箱やリールを収納するための袋などの付属品はありませんでした。
それにしても、ショーケースから出してもらって、しばらくの間リールを眺めたり触ったり…そして最後に「これください」と言ってしまった時の、この何とも言えない罪悪感のようなものは一体何なのでしょうか?(苦笑)
何故今になって「12アルテグラ」なのか?
おそらく、大抵の人であればこう思うことでしょう。
「何故、今になって12アルテグラなのか? しかも中古品?」
…はい。自分でも、そう思わないことはありません。
でも、昔現行品として売られていた頃に買いそびれ、新品を手にした時の手の感触を思い出しては「今でも新品で買えたらなぁ」と思い続けていたのも、また事実です。
で、中古釣具店に行った時には、ちょくちょくとリールコーナーで美品の12アルテグラを物色していたんですよ。ステラやイグジストそっちのけで。(笑)
あと、17アルテグラが発表された時には正直「16ナスキーとの違いは何?」って思ってしまいました。実際、シマノのホームページ上のカタログを見ても、二つのリールの違いは「コアプロテクトラインローラー」と「ねじ込み式ハンドル」の二点だけですし。
それに比べると、12アルテグラが現行品として販売されていた当時は、13ナスキーとは「明らかな違い」がありました。
逆に言えば、16ナスキーがそれだけ進化したということなのかも知れませんが…。
12アルテグラってどんなリール?
では、12アルテグラと呼ばれるスピニングリールが一体どのようなものなのか、もう少し具体的にお話ししてみたいと思います。
これまでに世間一般で良く言われていたのは「コストパフォーマンスは良いけれど、見た目がダサい」といったところじゃないでしょうか?
パッと見た感じ、カラーだけで見ても「黒とシルバーだけ」ですものね。デザインも今にしてみれば非常に野暮ったいし…最近のリールは紺やらゴールドやら、第一印象で格好良いカラーリングやデザインが採用されているリールがゴロゴロしています。
でも、僕は個人的には、逆にこの「性能一辺倒、見た目なんぞ知るか!!」といった感じの割り切りの良さが大好きです。何だか戦闘機みたいじゃないですか。(笑)
そして、12アルテグラは機能面では色々と、現行モデルに負けていない部分もあるんですよ。
まずは、17アルテグラではバッサリと切って捨てられた?「マグナムライトローター」が採用されています。
ネーミングセンスは田宮のミニ四駆のパーツみたいですが(笑)、このローターのおかげで、比較的安価なリールの割には(現行品として販売されていた当時)ハンドルを巻いた時の感触が、驚くほど軽かったことを覚えています。
あと、ちょっと見づらいですがラインクリップの形状が、現行アルテグラと同じように「白いライン止めのパーツ」が付属していますね。
こちらも17アルテグラでは省略された、メンテナンス用のオイルインジェクションホール(注油穴)とローターのストッパーレバーです。
オイルインジェクションホールは、昨今のリールの生産技術では頻繁な注油が不要となっているのであれば省略されたのもうなずける話ですが、自分で色々とメンテナンスしてみたい人にはうれしい機能ではないでしょうか?
ローターのストッパーレバーについては、昨今のシマノのリールではどんどん省略されていく流れとなっていますが、個人的は「ぜひついていて欲しい機能」です。
と言いますのも、巻き取りすぎたラインを少しだけ戻して出したい時や、リールを片づける時のハンドルの位置決め(ハンドルを折り畳んで収納する時に、出来るだけかさばらない位置にハンドルを動かしたいのです。)の際に重宝しています。
リールの防水性を求めていくのであれば、どちらも省略されるのは致し方がないパーツなんですけれどね。
ラインローラーに注油するための穴が設けられています。この穴も、17アルテグラでは省略されています。
この穴が無いと、一度ラインローラーを固定しているネジを緩めるか外すかしてからでないと、ラインローラー部分への注油が出来ません。
それほど頻繁に行う作業ではありませんが、メンテナンスの手間は確実に楽になります。
ドラグノブ部分の防水機能は、17アルテグラと同じです。ドラグノブの裏側(一番右側に写っている黒くて丸いもの)には、防水用のゴムパッキンが付けられています。
参考までに、スプールの裏側はこんな感じです。
僕が今まで使っていた12エアノスXTのものとは、構造が全く違います。ハンドルを巻いた時のスプールのストローク量も違うため、互換性は全くありませんでした。
スプールの互換性は、13ソアレBBや13セフィアBB、14エクスセンスBBとの間であるそうです。詳しくはシマノのホームページをご覧ください。
参考URL:株式会社シマノホームページ「スプール互換表(スピニングリール)」
あと、写真から何とか見て取れるかと思いますが、「ワンピースベール(ベールからラインローラーまでの段差がない)」が採用されているのも12アルテグラの特徴の一つで、この部分も17アルテグラでは省略されています。
この部分で17アルテグラに不満を感じられた方、案外多くおられるのではないでしょうか?
ちなみに、ねじ込み式ハンドルの構造はこんな感じになっていました。
右と左でハンドルを付け替える際に、ネジ山はどのように切られているのかという疑問があったのですが…一本のシャフトの先端部分と付け根部分で逆方向にネジ山が切られている(しかもシャフトの太さも異なる)ことで、左右どちらでもハンドルがねじ込めるようになっているのですね。
17アルテグラが進化している点は?
ここまでは12アルテグラが17アルテグラに比べて優っている?点について色々と述べてきましたが、では逆に17アルテグラの方が進化した(改良された)点はどのようなものがあるのでしょうか?
簡単に言えば「HAGANEギア」「Gフリーボディ」「コアプロテクト」の採用です。
HAGANEギアの採用は、個人的には非常にうれしかった(そして12アルテグラを購入した今では、非常に羨ましい)部分です。
12アルテグラは亜鉛ダイキャスト製のギアが用いられているとのことで、強度的な部分ではやはりHAGANEギアには一歩劣ると思われます。
Gフリーボディの採用は…個人的には「うーん…何とも?」です。
同じくGフリーボディを採用している17サハラ4000XGを持っていますが、この機能については今ひとつメリットを実感出来ていません。
コアプロテクトの採用については、現在のところ自分が行う釣りでは大量の水を被る可能性がほとんどないことと、12アルテグラにおいても若干の防水対策(ドラグノブ部分など)がなされていることから、そこまで大きなアドバンテージは感じていません。
あと、重さやギア比、ドラグパワーなどは、カタログスペック上では12アルテグラと同じになっています。
スプールの直径/ストローク量も同じ数値ですが、シマノのホームページ上でスプールの互換性が確認されていない点から考えると、スプールの互換性は無いのでしょうね。
まとめ
お店で見ていた時には気づかなかった若干の使用感(あちらこちらに見られる、ごく小さな傷など)は見受けられましたが、今まで使っていたエアノスXTと比べると、ハンドルの巻き心地が全然違って驚いた(そして結構ショックだった)というのが本音です。
ちょっと前まではストラディックorストラディックCi4+(どちらもハイギアモデル)の購入を考えていた時期があったのですが、つい衝動買いしてしまった12アルテグラ…「新車が欲しくてディーラーに行ったら、中古車コーナーで往年の名車を見つけて即決買いしてしまった感じ」と言ったら、ちょっと言い過ぎでしょうか?(笑)
まあ、以前からずっと気になっていたリールが、中古ですが比較的美品で買えたのは良かったかなって思います。
しかしながら、今回のリール購入で新たに発生したさしあたっての課題は「替えスプールの購入をどうするか」です。
まずは2500及び2500Sの替えスプールが一つずつ欲しいところで、この辺り12アルテグラの替えスプールは1個2,350円(税別)と比較的お値打ちなのがありがたいですが、ノーマルギアで2500番のスピニングリールなので、これまで使用していたエアノスXTとキャラクターが丸かぶりしています。
エアノスXTは予備機&子供用に転用して、12アルテグラを当面の主力機にするのが妥当なところなのでしょうが…替えスプール代とライン代が新たにかさむのは、ちょっと痛いです。
実際にラインを巻いて使用するのは、少し先のことになるかも知れません…とりあえず実用品としてではなくコレクションとして、手元に置いておく一台になる可能性も否定出来ませんが。(笑)
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この価格は…いくらなんでも高すぎるでしょう。(笑)
現行モデルで買うならば、こちらなどがよろしいかと思います。