釣りなんてものは「投げて釣れりゃいいんだよ」なJackです。
…すみません、開始早々意味不明ですね。(苦笑)
まあ、こんなことを言ってみたのにも一応意味がありまして…僕の場合、エサ釣りもルアー釣りもどちらも楽しむ「マルチアングラー」を自称(ただし、実態はかなりエサ釣り側に寄ってます。)していますが、これまでの記事で皆さんにご紹介してきた釣り方は、ほとんどがエサ釣りだったんですよね。
で、そろそろ皆さんの中にも「自分はルアー釣りがやりたい!!」って人がおられるかもと思ったので、今回はJack流?のルアー釣りの方法をいくつかご紹介してみます。どうぞよろしくお付き合いください。
Jack流 はじめてのルアー釣りパターンあれこれ
イントロダクション
さて、今回「Jack流」の初めてのルアー釣りと申し上げたことにも、ちゃんと意味があります。
と言いますのも、僕が過去記事で皆さんにご紹介した釣り道具(シマノのルアーマチックS86MLと、同じくシマノのアリビオ2500)について、当サイトを通じてAmazon様からご購入いただいた件数が結構多かったので、これらの道具を使うことを前提にしたルアー釣りのパターンをご紹介していきたいと思った次第です。
そんな訳で、ここからご紹介するルアー釣りは「8~9フィートでML(ミディアムライト)の硬さのロッド+3号のナイロンラインを巻いたスピニングリールを使用していれば、どなたでも参考としていただける内容である」と思っていただければ幸いです。
また、奥さんや子供さん、釣り初心者の友達などと一緒に楽しめる、出来るだけ簡単なルアー釣りのパターンをご紹介するつもりです。
それではさっそく、行ってみましょう!!
Jack流 初めてのルアー釣りパターン
1)7~10グラムぐらいのジグヘッド+少しボリュームのあるワームを使うパターン
僕が考える中で、一番簡単で安上がり、かつ奥が深そうなパターンです。
使用する道具の特性(ロッドは長くてやや硬め、ラインはナイロンラインで少し太め)から考えると、アジングやメバリングのような「超軽量なジグヘッド+繊細な作りのワーム」の釣りは、決して不可能ではないのですが「今、自分が一体何をやっているのか分からない(ルアーや魚からの反応が分かりづらい)」ことこのうえないです。
こういう感じの繊細なジグヘッド+ワームの仕掛けでは、魚を釣るのがかなり難しいです…参考までに僕の場合では、上段2つは細めのフロロカーボンライン(そして、ロッドもより繊細なものを選択)で、下段2つはPEラインで使用したいサイズのジグヘッド+ワームです。
よって、使用するジグヘッドは少し重めのサイズで、これに合わせるワームも少しボリュームのあるものを選びます。
例えば、こんな感じですかね。
釣具屋さんで「カサゴ釣り」または「チヌ釣り」のコーナーで売られているジグヘッドやワームを選んでいただければ、だいだいOKです。
写真の中のジグヘッド、下側の10グラムはオーソドックスなダートさせる(ロッドをチョンチョンとあおるなどして、海中でルアーをピョンピョンと飛び跳ねさせる)タイプですが、上側の6グラムは海底に着底した時にワームが底立ちする(そして根掛かりしにくい)タイプです。
ここでちょっと余談ですが、「ジグヘッド」と呼ばれる、ワームを付けて使用するおもりのついた針の形について脱線してみます。
上段のタイプのものは「球または円筒形に近いもの」で、海中の一定の層を一定のスピードで引いてくるような釣り方に向いています。
一方、下段のタイプのものは「矢じり型に近いもの」で、先にも申し上げましたとおり竿先をチョンチョンとあおったりして、海中でワームをピョンピョン飛び跳ねさせるような釣り方に向いています。
各種メーカーから販売されているジグヘッドのブランドなどによって形状や呼称は様々ですが、おおむねこの二種類のタイプの形状に分類されます。
さて、話を戻しまして、このジグヘッドとワームの組み合わせで狙うターゲットはカサゴ、ソイ類、ハタ類、チヌ(クロダイ)など、海底近くのエサを食べにくる魚達が主なものになります。
ナイロンラインを使用するので、PEラインのような飛距離や感度は求められませんが、この釣り方ではそれほどルアーを飛ばさなくても(極論を言えば防波堤の足元でも)魚が釣れるはずです。
ルアーのアクションの付け方は「どうぞご自由に」です。(笑)
いや、真面目な話、海底をズルズルと引きずってみても、ロッドをチョンチョンとあおってダートさせてみても、一定速度でリールを巻いてみても、あるいはルアーを投げっぱなしにして何もしなくても、この組み合わせであればどんなパターンであれ、いずれかの魚が反応してくれる可能性があります。
先日フィッシングショーでお話を伺った、かのヒロ内藤さんも「同じ場所の同じ魚種に対してであっても、目の前の一匹を釣るためのルアーアクションのパターンは無数に考えられます。またそこが、ルアーフィッシングの面白さですよね。ルアーフィッシングにおいてはセオリーなどに囚われず、色々なアクションパターンをぜひ試してみて下さい」とおっしゃられていました。
ということで、海底付近を狙うのがメインの仕掛けではありますが、どうぞいろんなアクションを試してみて下さい。
当然のことながら根掛かりなどは多発するでしょうが、そこは出来るだけローコストな仕掛け作りで対策を行えば、初めてルアー釣りをされる方でも十分に楽しんでいただけることと思います。
なお、このパターンで海面の表層や中層を泳がせて魚を釣ることも不可能ではないと思いますが、魚が釣れる可能性でいえば海底付近を狙う方がベターです。
この釣り方で魚を狙えるシーズンは、対象となる魚種のほとんどが通年で狙えるものなので、オールシーズンと言っても良いのかなと思います。
2)15~25グラムぐらいのジグヘッド+かなりボリュームのあるワームを使うパターン
次のパターンは、ある意味では今回の使用条件となっているロッド&ラインの組み合わせでは王道かも知れないもので、1)のパターンよりもさらに重いジグヘッド、更に大くてボリュームのあるワームを使います。
組み合わせの例としては、こんな感じでしょうか。
この組み合わせで狙うターゲットはシーバス(スズキ)、ヒラメ、コチ類、カサゴ、ソイ類、ハタ類、タチウオなどでしょうか…釣り場も漁港から河口、サーフ、地磯など様々です。
ルアーのアクションの付け方は、基本的には「ただ巻き」で良いと思います。
場合によってはダートさせるパターンもアリですが、どちらかと言うとリールを巻くスピードの速さや緩急でアクションを付ける方が、初めての一匹にたどり着くのは早いのではないかと思います。
1)のパターンに比べると、使用する道具が大きくなる分だけコストはかかりますし、ターゲットとなる魚達も釣るのが(コツをつかむまでは)やや難しい部類に入るものが多いのですが、釣れる魚のサイズは比較的大きくなること、ただ巻きのアクションであれば根掛かりが発生する可能性は低いことなどもメリットとして挙げられます。
このパターンで狙う海中の層は、表層から中層、ボトム(海底)まで色々試せます。
特に砂浜のサーフでヒラメやマゴチを狙う時などであれば、ボトムをずる引きして砂煙を舞わせながら魚を誘うのも一つの方法でしょう。狙うポイントは離岸流のある場所(サーフの波打ち際を横から見て、主にくぼんでいる場所のど真ん中から海に向かって投げる)がオススメです。
河口付近でシーバスを狙うのであれば表層~中層付近を、日中は出来るだけ早いスピードでリールを巻いて(魚に「これはルアーである」と見切られないため)、夜間であれば逆に出来るだけゆっくりとしたスピードでリールを巻いて狙ってみるのが良いかと思われます。
また、カサゴやソイ類、ハタ類を狙うのであれば、アクションの付け方は1)のパターンとほぼ一緒です。
使用するルアーのサイズが大きくなる分、釣れる魚もより大きなものになってくると思っていただいても、おおむね間違いではないでしょう…といっても、これらの魚は自分の体のサイズよりも大きなルアーでもお構いなしに食いついてくる傾向があるので、必ずしもそうとは言い切れないかも。(苦笑)
釣りのシーズンとしては魚種にも寄りますが、ヒラメやマゴチ狙いであれば産卵期の4月~6月頃、冬を迎える前の9~11月頃が良いそうです。
参考URL:株式会社デュエルホームページ「ヒラメやマゴチを釣るならいつが良い? おすすめの時期のご紹介!」
一方、シーバスやカサゴ、ソイ類、ハタ類狙いであれば、いずれもが比較的通年で狙える魚達であるため、季節に応じてアクションの付け方に工夫をすればOKでしょう。
ここでいう「工夫の仕方」については…その日その時の状況次第で、一概に「これでOK!!」と言えるようなものではないため、すみませんがここでその詳細をお話しするのは控えさせて下さい。申し訳ないです。(苦笑)
3)10~15グラムぐらいのプラグ類を使うパターン
このパターンは、主にシーバス狙いのパターンになるでしょう。
小型青物が釣れるケースも考えらなくはないですが、小型青物を狙うにしてはちょっとルアーサイズが小さくて…かといって、メバルプラッギング(メバルをプラグで釣る釣り方のことを言います。)をするにはルアーが大きいです。
使用するルアーのイメージは、こんな感じでしょうか。
ルアーのアクションの付け方は、こちらもズバリ「ただ巻き」です。
釣りをする地域にもよりますが、2月~4月ぐらいまでの間で、釣り人達が言うところの「バチ抜け(アオイソメなどの多毛類が、産卵のために海面近くをふわふわと泳ぎ回ること)シーズン」に、海面を泳ぐ多毛類に似せて海面付近をゆっくりふわふわと漂わせるアクション、あるいはバチを食べに来た小型の魚達を模したアクションが最適です。
それ以外のシーズンであれば…すみません、2)と同じく「その時の現場合わせ」でお願いします。(苦笑)
4)10~30グラム程度のメタルジグやメタルバイブレーションルアーを使うパターン
それでは次です…こちらはメタルジグやメタルバイブレーションルアーなど、金属製のルアーを使った釣りになってきます。
比較的重量のあるルアーが多くなってくるので、少し硬めのロッドや少し太めのラインでも、よりルアーを飛ばしやすいです。
ルアーを飛ばせる距離が長くなれば、それだけ魚を狙える範囲が広がるわけですから、ここまでご紹介してきたルアー釣りに比べると魚が釣れる確率はより上がってくるとも言えるでしょう。
左側2つはダイソーの「ジグベイト(18グラム)」と「ジグロック(18グラム)」、真ん中はブリーデンの「メタルマル(28グラム)」、青いルアーは同じくブリーデンの「バイスライダー(10グラム)」、一番右はまたまたブリーデンの「ビースウェイ(10グラム)」です。
これらのルアーのうち、10グラムのものを投げた時には、ルアーマチックS86MLとアリビオ2500の組み合わせでは少々投げづらかった記憶があります…出来れば20~28グラムの間の金属製ルアーを使用されるのが良いかと思われます。
狙える魚種は「ある意味無制限(笑)」、よってこれらのルアーを使って釣りをするシーズンも無制限、嘘のようなホントの話です。特にメタルジグは、それぐらい万能なルアーだと思ってもらっても大丈夫ですよ。
僕だって、まさかアイゴがメタルバイブに食いついてくるなんて、思いもしませんでしたから…魚の口のサイズとルアーのサイズを見たら、どう考えてもおかしいでしょう!?(笑)
ルアーのアクションの付け方は、基本的には「ルアーを投げて着底させたら、すぐにリールを巻きながら3~5回程度ロッドをしゃくり、またスーッとルアーを海底まで沈めていく」の繰り返しで良いでしょう。
大切なポイントは「かならずルアーを海底まで沈めること」です。
ただし、それが故にうっかりするとすぐに根掛かりしてしまうため、ルアーを海底まで沈めていく時には(ルアーを投げた直後も含めて)ロッドの穂先から出ていくラインの動きに注意しましょう。
ラインを「張り過ぎず、ゆるめず」といった感じで送り出していくと、ルアーはその自重で海底まで沈んでいくのですが、海底に着底した瞬間にそれまで張っていたロッドの穂先のラインのテンションがふっと緩む時があります。これがルアーが着底した合図です。
ルアーが着底した後もそのままにしていると、ルアーが潮の流れに流され始めて根掛かりしてしまう…というのが、よくある根掛かりのパターンです。
という訳で、結構根掛かりでルアーを無くすこともあるので、このパターンのルアー釣りを始めるに当たっては、まずはダイソーの「ジグベイト」または「ジグロック」でひたすら練習しまくることを強くお勧めします。
たかが100均ルアーとあなどることなかれ。ダイソーの「ジグベイト」と「ジグロック」は、魚はしっかり釣れる、根掛かりでロストしても懐はほとんど痛まない、非常にコストパフォーマンスの高いルアーなのです。
サイズのラインナップは、両者とも18グラム、28グラム、40グラムの三種類です。今回使用する前提となっているロッドの条件で言えば、18グラムまたは28グラムのものを選ばれると良いでしょう。
ただ、ルアー本体は比較的頑丈なのですが、ルアーの付属品(スプリットリング(ラインを結ぶためのリング)やフック)は値段相応で、大きな魚がかかると結構簡単に折れたり曲がったりします。
大物が釣れた時に魚を逃したくない人は、スプリットリングとフックだけは似たようなサイズのものを釣具屋さんで買ってきて、さっさと交換しちゃいましょう。
5)2.5号~4号ぐらいのエギを使う「エギング」パターン
最後になりましたが、このパターンではエギという、イカやタコを釣るためのルアーを使用します。エギを使うから「エギング」という訳です。
左からエギ2.5号、エギ3号、一番右はタコを釣るためのタコエギ3号です。
一番右のタコエギだけ針の形が違うのは、タコという生き物が基本的に海底付近に生息しているため、このタコエギを投げたあとは着底させた後、ズルズルと海底を引きずってきてタコを釣ることに由来しています。
下向きにも針がついていたら、海底を引きずってくる時にすぐ根掛かりしてしまいますからね。
こんな感じで、タコが釣れますよ。
さて、エギについては「号」という単位でサイズや重さを表示していますが、エギの号数をグラム換算すると、次のようなものになります。
2.0号: 6グラム
2.5号:10グラム
3.0号:15グラム
3.5号:20グラム
4.0号:25グラム
4.5号:33グラム
これらの数値から、今回使用する前提となっているロッドの条件で言えば、使用するエギの号数は2.5号から4号までとなる訳です。
ルアーのアクションの付け方は、基本的には4)のパターンと同じで良いです。それ以外のパターンとしては、海底をズルズルと引いてくるパターンですね。
ただしこのエギというルアー、他のルアーに比べると重さに対してルアーのサイズが大きい(そして色々と飾りが付いていることが多い)ため、飛距離が出しにくいというのが悩みの種です…それ故に、現在ではナイロンラインでエギングをする人はほとんどおられず、大多数の皆さんがPEラインを使用しています。
それでも今回、あえてナイロンラインを使った釣りでもエギングをご紹介した一番の理由は、うちのお師匠様の次のお言葉があったからです。
お師匠様「なあJack君…今でこそみんな『エギングではPEやー』って言うてるけれどなぁ、昔の釣り人はエギでイカを釣る時に、普通にナイロンラインを使って釣ってたんやでぇ?」
お師匠様「それでも昔の人かて、ぎょーさんイカ釣っとったのに、今になって『PEじゃないとイカは釣れへん』って言うのは、おかしな理屈やと思わん?」
ちなみにうちのお師匠様、エサ釣りルアー釣りどちらにおいても、イカだけはまだ釣ったことが無いそうです。(爆)
当然のことながらその弟子も、まだイカを釣ったことがないので…これ以上の詳細を語れる資格が無いです。ご勘弁下さい。(笑)
タコ釣りだったら、お師匠様のご子息K君(黄色いTシャツの男の子)がとっても上手なんですけれどね。
なお、写真のこのタコは投げ竿+6号のナイロンラインで釣っています。岩などにへばりついたタコを引きはがすためには、かなり強めのロッドと太いラインが必要になってくるのです。
まとめ
最後の方は結構雑なお話になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
僕が日常の釣りにおいてルアーマチックS86MLに替えスプール(ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインを巻いている)付のリールを組み合わせて釣りをしている理由は、エサ釣りは言うに及ばず、ルアー釣りにおいても非常に多彩な釣り方のパターンが選択出来るからです。
これまで皆さんに多数ご購入いただいたルアーマチックS86MLとアリビオ2500の組み合わせでも、過去にご紹介してきたエサ釣りの数々に加えてルアー釣りでもこれだけのパターンの釣りを楽しんでいただくことが可能です。
もちろん、先に述べましたとおり「8~9フィートでML(ミディアムライト)の硬さのロッド+3号のナイロンラインを巻いたスピニングリールを使用していれば、どなたでも参考としていただける内容である」ので、この記事をご覧いただいた皆様におかれましては、ぜひ様々な釣りを楽しんでいただければと思います。
ちなみに、エサ釣りもそうですがルアー釣りについても、凝りだしたら非常に奥が深い(そしてお金も掛かってくる)ものになっていくのですが、ここまでご紹介してきた釣り方は、出来るだけ安価でチャレンジしていただけるものを選んでみたつもりです。
そして、初めてのルアー釣りにチャレンジされるのであれば、ぜひ中古釣具屋さんでルアーを購入して始めてみましょう。
僕も最初は「ルアー釣りだったらエサ釣りみたいにエサを消耗しないから、結果的に安く釣りが出来る」なんて安易に思っていましたが、ルアー釣りにハマると高価なルアーがどんどん欲しくなる(そして根掛かりや魚にラインを切られたりして、そのルアーをどんどん失くしてしまう)ので、中古ルアーの中から比較的綺麗なもの…特に針が出来るだけ錆びていなくて、針先が鋭いものを選んで買ってみて下さい。
今回の記事の内容が、皆さんの楽しい釣りライフの助けになれれば幸いです。
次回もまた、どうぞよろしくお願い致します。
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