ここ数日、寒暖の差が激しい日が続いていました。Jackです。
この寒暖の差が、釣りにおいても影響を与えているであろうことは想像に難くないのですが…雨風の影響がなければ、今週末の日曜日辺りが良い感じの釣り日和ではないかと思います。
さて、今回は先日僕が電気ウキ釣りに行った時のお話をしてみたいと思います。
内容的には中級者以上の方向けになるかも知れませんが、初めて釣りをされる方でも「そういったものなのかな?」といった感じで読んでいただけると嬉しいです。
逃げちゃダメだ! 根魚狙いにおける「攻めの釣り」について
イントロダクション
先日、久しぶりに色々とスケジュールの調整がついて、伊勢志摩方面へ電気ウキ釣りに行ってきました。
使用するエサはアオイソメで、現地到着予定時間が17時頃…まだ日が沈む前だったので、日が沈むまではちょい投げ釣りで時間を潰し、日が沈んでから電気ウキ釣りで本命(メバルかカサゴ、場合によってはアジ)狙いの予定でした。
外海に面した釣り場では、既に結構な人数の釣り人が集まっていたので、そこから少し離れた場所でちょい投げ釣り仕掛けを作り、実釣開始。
しかしながら、これまでには何度もおいしい思いをさせてもらった釣り場だったものの、日中のちょい投げ釣りにおいてはあまり適した釣り場ではなかったようでして…。
足元際でキタマクラのサイトフィッシング(見えている魚の目視での釣り)をしてみたり…食べられない魚を釣っても、嬉しくないです。リリース。(泣)
やがて日が沈み出したので、いよいよ電気ウキ釣り仕掛けへと変更したのですが…。
この日に限って、どれだけ粘ってみても、釣れるのはグーフー先輩ばかり。メバルもアジも、影も形も見えません。リリースの嵐。
決して魚がいないという訳では無いのでしょうが…でも、余りにも散々な釣果だったので、さすがに心がくじけてきて「ええい、思い切って釣り場を変更しよう!! それでダメだったら帰ろう!!」 と考えました。
釣り場を変えてみたところ…
それまでは一番外海側に面した釣り場で釣りをしていたのですが、今度は漁港の反対側、いつもであればほとんど釣り人がいない場所での釣りへと変更してみました。
そこはいつもの場所と違って、漁港内で漁船が停泊している隙間を狙っての釣りを考えていたのですが、ふと周囲を見回すと漁船も停泊しておらず、大型の消波ブロックがゴロゴロしているエリアが目につきました。
いかにも根魚(メバルやカサゴなど)が住処にしていそうな地形で、周囲からはポツポツとですがライズ音(魚が水面近くのエサを追って食べにくる時の音。たいていは水面がパシャッ、パシャッと波打ちます。)も聞こえてきます。
「これならひょっとして…。」と思って、さっそく電気ウキ釣りを再開してみました。
…が、ここでも全く魚が釣れない!?
他の釣り座でも過去に経験があったのですが、この漁港、頻繁にライズ音が聞こえて魚の反応があっても、なかなか電気ウキ釣りの仕掛けで釣れてくれないパターンがあるのです。
ウキ下の長さ(針先からウキまでの間の仕掛けの長さ)を思い切り短くして、海面近くにエサ(針)が来るようにしてみても、電気ウキの反応は全く無し、魚がパチャパチャエサを食べている音だけが聞こえてくる始末…「今日もまたボウズかな」と、その時には僕も諦めかけていました。
脳裏によぎった、お師匠様の言葉
結構長い時間釣りを続けていたし、釣れる魚はキタマクラかフグばかりだし…半ばその日の釣りを諦めかけて、帰り支度を始めようかと思ったその時、(当時において)前回の釣りの時にお師匠様から言われたセリフをふと思い出しました。
お師匠様「Jack君…キミ、根掛かりを怖がってるんか知らんけど、ずいぶんと『逃げた釣り』をしとるなぁ」
お師匠様「ほれ、そこの消波ブロックの際のところの穴があるやろ…そこを狙ってエサを送り込んだったら、魚がそこにいれば絶対に食いついてくるんやから。根掛かりを怖がっとらんと、魚のいる消波ブロックの際まできっちりと攻めやな」
その時には、お師匠様に手鳥足取り教わって、消波ブロックの際から何とか魚を釣り上げることが出来たのですが…今回の状況は、その時に比べれば随分と状況が良かった(漁港の湾奥で波が無く、大きめの消波ブロックが沈んでいる様子もある程度目視出来た)ので、「根掛かりしたらその時はその時」と思って、うっすらと見える消波ブロックの切れ目辺りを狙って電気ウキ釣り仕掛けを送り込んでみました。
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ…!?
よっしゃ、キター!!(●´ω`●)
これがJackpot(大当たり)で、ようやく食べられる魚が釣れました!!
思い切って狙ってみた消波ブロックの際だと、仕掛けを送り込んですぐぐらいに、電気ウキの光がぼやっとしたものに変化する(魚がウキを引っ張るので、ウキが海中に沈んで光の見え方が変わる)のが見て取れました。
そこからは消波ブロックの際を狙いまくって、
ちっちゃいけれどカサゴ、
そこそこ良いサイズのメバル、
さらにまたまた、同じぐらいのメバルと、一投一釣ぐらいの勢いで魚が釣れるようになりました。狙いバッチリです。
途中、潮の満ち引きがあった(その時間帯は、潮がどんどん引いていく頃でした。)ので、潮の水位が下がるとともに狙える消波ブロックの際がなくなっていったのですが、そこは「消波ブロックが積んであるということは、ここから見えていない更に深い場所にも、下積みされた消波ブロックがあるはず」と推測し、今度は思い切ってウキ下の長さを長めにとり、見えている消波ブロックから少し離れた場所(=底に沈んでいるであろう消波ブロックの際)を狙ってみたところ、快調に爆釣が続きました。
とはいえ、時間も随分と経っていて、帰宅するまでの体力も残しておく必要があったため、釣りを続けていればまだまだ魚は釣れていたのかも知れませんでしたが、とある時点で根掛かりで仕掛けが切れてしまったタイミングで納竿しました。
この日の釣果(最終)は、こんな感じでした。最大17.5センチメートルぐらいです。
持ち帰って食べる分だけキープしましたが、リリースした小さな魚はメバルが5匹、カサゴが2匹でした。あとちょっとだけグーフー先輩。
まとめ
お師匠様にも指摘されたことでしたが、僕の場合、近くに魚がいるであろうポイント(今回の場合、消波ブロック帯)があれば、その近くであってもエサを求めて魚が住処から出てきているだろうと最初は思っていたのですが、裏を返せば根掛かりを怖がっていたということでした。
「逆に考えるんだ。『根掛かっちゃってもいいさ』と考えるんだ。」
電気ウキをロストすると結構懐に痛い(電気ウキ、実は意外とお値段がするんです…。)ので、ついつい根掛かりを避けていましたが、思い切って「攻めの釣り」に切り替えれば、それまでゼロだった釣果が一気に爆釣へと変わった瞬間でした。
ただ、釣りに夢中になりすぎてロッドを倒してしまい、ほぼ無傷だったリールに傷が入ったのは結構ショックでしたが…でもまあ、自分で決めた「攻めの釣り」の結果だったので、後に反省はしましたが、後悔は徐々に薄らいでいきました。(苦笑)
この記事をご覧いただいている皆さんにおかれましても、根魚釣りに限らず「あそこの物陰を狙えば、魚がいるだろうなぁ」「でも、仕掛けを根掛かりさせるのは嫌だなぁ」といったパターンが発生しうると思うのですが、そんな時に今回のような「逆転の発想」が参考になれば幸いです。
ただし、釣りを始めて間もない頃には、仕掛けの扱い方など勝手が分からないことが多いので「無理をしすぎて根掛かり連発、もう釣りはこりごり」となるよりも、多少逃げの釣りになっても、のんびりと竿を出してみて経験を積まれる方が良いかも知れません。何事も、楽しくなかったら続かないですからね。
あるいは逆に、どこかの釣り大会に出るような時には、この「攻めの釣り」の心構えが大きく結果を左右することもあるでしょう。勝ちを狙いに行く必要がある時などは、ぜひ攻めの釣りにチャレンジしてみて下さい。
ちなみに、今回の釣果は、
我が家の長女様の大好物、定番の煮魚と、
長女様からの希望で、刺身になりました。
特にこちらの刺身、長女様には大変ご好評だったようで、本人曰く「煮魚の存在を忘れるぐらいに」夢中になって食べてくれていました。
次回もまた、頑張って魚を釣って帰りたいと思います。ではでは!!