家族でたのしくフィッシング

主に家族で海釣りを楽しむためのお話をつづるブログです。海釣りに関する様々な情報や、道具のご紹介などを綴っていきます。

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Jack流ルアーの選び方(その2) ルアーのカラーに関する考察パート2


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 相変わらず、毎週のように台風が来ていますね。Jackです。(泣)

 

 どうしても小型青物を釣りたくて仕方がないのですが、毎週末を狙いすましたかのような荒天…なんとかなりませんかね?

 

 今回は以前にも少し記事を書きましたが、ルアーのカラーに関する考察パート2といった内容でお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

Jack流ルアーの選び方(その2) ルアーのカラーに関する考察パート2

イントロダクション

 僕が過去に書いたブログ記事の中にも、ルアーのカラーについて触れたものがありました。

 

www.familly-fishing.net

 

 この記事を書いた時には、Jack流ルアーのカラーの選び方として「プラグやワームだったらクリア、ラメ、マットの3系統、メタルジグではシルバーとゴールドの2系統を軸に選ぶ」と述べさせていただきました。

 

 その後、ヒロ内藤さんからは「ルアーのカラーの要素は、ルアーフィッシングにおける優先度はかなり低い」「(水中の)背景色+異なる色の組み合わせのカラーだと、比較的ルアーで釣りやすい」といったことを教わりました。

 

 ただ、この時点においても僕としては「魚がルアーのカラーを見分けられているのか」といった部分において、疑問を感じていました。

 その疑問について、実は非常に分かりやすく解説してくれた本がありまして…2019年8月1日に初版が発行された、長岡寛さんの「釣りエサ(ルアー・エギ・毛バリ・生エサ)のひみつ ~魚を誘う、色・匂い・味・成分・硬さ・音に科学で迫る!~」(釣り人社)という本です。

 

 今回はこの本に書かれていたことと、これまでの僕の経験をミックスさせた形でお話を進めていきたいと思います。

 

魚は色を見分けられているのか?

 先にご紹介した長岡さんの著書によると、結論から言ってしまえば「魚は色を見分けられる」ということでした。

 

 ここで長岡さんの著書の内容を詳細に述べる訳にもいかないのですが、非常に大まかに言えば、数々の研究の中で「魚は色を見分けられること」「ルアーのカラーの違いによって、釣果に大きな差はなかったこと」「その一方で、ルアーのカラーローテーションが効果を発揮するケースがあったこと」が述べられていました…これらのお話の詳細は、ぜひ長岡さんの著書をご覧ください。非常に興味深いですよ。(笑)

 

 さて、長岡さんの述べられていたお話のパートを読んだ僕の感想は、「魚にとってのルアーのカラーは、かき氷のシロップの色と同じようなものなのかな?」といったものでした。

 

 何が言いたいのかといいますと、魚にとってのルアーのカラーローテーションは、ルアーに対する興味における気分転換のようなもの、とでも申しましょうか…市販されているかき氷用のシロップって、イチゴやレモン、メロン、ブルーハワイなど様々な味のものがありますが、実はあれ、ほとんどすべてのシロップの味は同じなのだとか。

 

 抹茶味などのように、一部他のシロップとは全く異なる味のものもあるそうですが、それぞれのシロップをかけたかき氷を目隠しをして食べたら、実はみんな同じ味に感じるそうでして…でも、人間にとってそれぞれのシロップの味が異なるように感じるのは、一番大きな要素としてはまず見た目(カラーの違い)、次にシロップに含まれている香料などの要素が大きいのだそうです。

 

 このことから考えると、魚にとってのルアーのカラーの違いというものも、食べ物(の偽物)として様々なカラーに興味があるけれど、実は「魚にとって、本物の食べ物ではない」という一点において、カラーに関係なくルアーはどれも同じであると言いますか…ニュアンスをうまく伝えられていなかったら、すみません。

 

大事なのは「色の違い」ではなく「色の見え方」

 また、長岡さんの著書の中では「色の違いよりも、色の見え方(明度)が重要」と述べられていました。

 

 その内容についても、詳細はぜひ長岡さんの著書をご覧いただきたいのですが、この項目のお話の内容は、ヒロ内藤さんのお話にあった(水中の)背景色+異なる色の組み合わせのカラーだと、比較的ルアーで釣りやすい」にもリンクしてくるな、と感じました。

 

 これがどういうことかと言いますと、(水中の)背景色+異なる色の組み合わせのルアーが水中で動いていた場合、特に背景色とは異なる部分のアクションが目立つことになりますよね?

 

 例えばサバのように、魚の体色が背中側とお腹側で違うことが多いのは、その魚を上から見下ろした時と下から見上げた時に、それぞれ保護色となることを目的としています。特にお腹側が銀色の魚が多いのは、水中で魚を下から見上げた時に水面の色(太陽の光を受けて、銀白色に輝いていることが多い)に似せるためであると言われています。

 

 そのようなカラーリングの魚を、水中において真横から見た(=釣りのターゲットとなる魚が泳いでいる”タナ”から見た)場合…水中の背景色に近い色(魚の背中側)と、水中の背景色とは異なる色(魚のお腹側)の2色の魚影が動いているように見えるはずでして…このことがヒロ内藤さんのおっしゃられた、ルアーのカラーリングに関するお話や、ルアーフィッシングにおける「ゾーン」の大切さのお話に繋がってくるものと思われます。

 

 そのほか、僕の実体験としても、うちのお師匠様&そのご子息M君と三人で行った七里御浜海岸でのライトショアジギングで、シルバー系のメタルジグを使っていた人に魚がヒットしていたということがありまして…この時においても、当時の海の状況(海の濁り具合や、小型青物がエサにしていた小魚が海中で見える時の色など)からすると、シルバー系のメタルジグを使用していた釣り人が、ことルアーのカラーという一点においてはアドバンテージを持つことが出来ていたのでしょう。

 

 ただ、この事例において「ことルアーのカラーという一点において」と申し上げた理由としましては…実はこの時、お師匠様はグリーンゴールドのメタルジグでちゃんと魚を釣っていたんですよね。(苦笑)

 

 この辺りは、ヒロ内藤さんのおっしゃられていた「ゾーン」「スピード」「アクション」の三要素をきちんと押さえていれば、ルアーのカラーの重要度はそれほどでもないという好例だったのだろうと思います。

 

www.familly-fishing.net

 

最後に

 ここまで色々と、今回も人様のふんどしをお借りして述べさせていただきましたが、Jack流と銘打たせてもらったルアーのカラーの選び方については、おおむね変更はないという結果になりました。

 

 一種類のルアーで異なる色をたくさん揃えていくだけでも、かなりの出費となってしまいますが、大きく見え方の異なる数種類のカラーを選べば、少ない数のルアーでも問題なく魚を釣ることが出来るはずです。

 

 では、具体的にどの色を選べば良いのかといった疑問も出てくることかと思いますが、そこは「皆さんの好きな色(魚が釣れると思う色)で良い」というのが僕の意見です。

 

 先にはJack流としてプラグやワーム、メタルジグのカラーの選び方の例を述べましたが、例えばメタルジグであれば「メタル系とマット系の2系統」という選び方でも良いと思います。また、同じシルバー系であれば、ブルーシルバーでもピンクシルバーでも良かったり…ルアーメーカーも商売をやっているのですから、「このカラーでは魚は釣れない」といったカラーはラインナップには挙げていない(はず)です。

 

 また、先日参加させていただいたヒロ内藤さんのセミナーの中で、内藤さんがジェームス・へドン氏の言葉として「ルアーの外見を生き物に似せることによって得るものはない!」というお話をされた時、内藤さんには失礼だったかも知れませんが、僕はついつい笑ってしまいました。

 

 と言いますのも、僕も常々「ルアーのリアルカラーは、魚よりも人間の方が良く釣れる」と思っていたからです。

 釣具屋さんに行くと、ついついリアルな造形・カラーリングのルアーに目が行ってしまうのですが…内藤さんのおっしゃられていたことが、図らずとも僕の日頃考えていたことと一致したため、つい笑ってしまった次第です。

 

 内藤さん、あの時はどうもすみませんでした。

 

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 今回の記事の中でご紹介しました、長岡寛さんの著書です。ルアーのカラー以外にも、「エサ」の匂いや味、硬さ、音など様々な要素について、非常に興味深いお話がたくさん述べられています。釣り人必読といっても、過言ではないかも!?