いつも当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。Jackです。
未だになかなか釣りに行けていません、よって記事のネタもなかなか手に入りません。
ということで、何匹目のドジョウか分かりませんが、今回もヒロ内藤さんに教えていただいたことに関するお話です。どうぞよろしくお願いいたします。(笑)
ルアーで魚を釣るためのポイント3つ ヒロ内藤さんから聞いた深イイ話あれこれ(その3)
イントロダクション
今回の記事の内容の元ネタは、以前にも何度か記事にさせていただいたヒロ内藤さんの「ヒロ内藤流ルアー塾」で、一番最初に教えていただいたお話です。
内藤さんはバス釣りを基準にこのお話をして下さったのですが、僕が聞いた限りではバス釣りに限らず、ルアー釣り全般で大変参考になるお話だと思ったので、今回ご紹介することにしました。
とは言っても、ただ内藤さんのお話をそのままお伝えするのも芸が無いので、僕なりに考えたことを合わせてお話ししますね。
ルアーで魚を釣るためのポイント3つ
1.ゾーン(重要度60パーセント)
内藤さん「ルアー釣りの際に、いわゆる『ルアーローテーション』を重視する方が、かなりの数でおられることと思いますが、実のところ重要度は非常に低いです。」
内藤さん「ルアー釣りで釣果を求める際の要素として、ルアーの種類やカラーなどの優先順位は、かなり低いです。匂いについては、『まあ、あってもいいかな?』ぐらいの要素です。」
内藤さん「では、ルアー釣りをするうえで一番重要なものは何なのか…それは"ゾーン"です。ルアーで魚を釣るための要素のうち、60パーセントぐらいはこの"ゾーン"で決まります。」
ここでいう「ゾーン」とは、釣り用語でいうところの「タナ(魚の遊泳層)」のことです。ターゲットである魚について、その日の状況からどのゾーンにいるのかを考えて、そこを集中して攻めろというのが内藤さんのお話のキモでした。
このお話を聞いた時、僕が思い出したのはメバルのことでした。
エサ釣り、ルアー釣りに限らず、メバルは非常に「タナにシビアな魚」でして、電気ウキ釣りをしていてもタナが5センチメートルぐらいずれただけで、全然エサに反応しなくなったりします。
また、サビキ釣りでアジを釣りたければ海底近くを、サバを釣りたければ海の中層より上ぐらいを狙うと良かったりすることなども、ゾーン(タナ)の重要性についての一つの例であると言えるでしょう。
ちなみに、僕のお師匠様も以前「魚がいるところにきちんとルアーを通してやりさえすれば、必ず魚は釣れる」と言っていましたが、ゾーンがずれてしまっていては、いくらルアーでアピールをしても、魚の注意を惹くことがとても難しいです。
ターゲットとして狙った魚が泳いでいる遊泳層を狙って釣らないと、魚釣りで釣果を得ることは出来ません。ここ重要ですよ!!
2.スピード(重要度30パーセント)
内藤さん「では、ルアー釣りで次に重要となるポイントは何かと言いますと…それは"ルアーを動かすスピード"です。ルアー釣りをする時にはこの要素が、だいたい30パーセントぐらいの重要度を占めてきます。」
内藤さんがおっしゃるには、特によくあるケースとして、魚のルアーに対する喰いが渋い時に、たいていの人はルアーを動かすスピードを遅くすることはあっても、ルアーを動かすスピードを速くすることはなかなかないのだそうです。
確かに、活性の低い魚を狙う時には、得てしてゆっくりとルアーを動かしてみせて、何とか魚に反応して欲しいと考えるケースは多いと思います。でも、逆に素早くルアーを動かすことによって、魚にルアーを見切らせなかったり、魚を怒らせたり興奮させたりしていわゆるリアクションバイトを誘うという方法もあるのです。
内藤さんも、魚の反応に応じてルアーを遅く動かすこと自体は否定されていませんでしたが、逆にルアーを速く動かすことにも、ぜひ意識を向けてみてほしいとおっしゃられていました。
なお、この「スピード」の要素については、かの泉裕文さんが「デイシーバスを狙う時には、リールの早巻きで攻めるのが良い」と著書の中でおっしゃられていました。
何でも、夜にシーバスを狙う時にはスローに攻めるのが基本なのだそうですが、日中にシーバスを狙う時には、全力でリールを巻くぐらいの勢いで動かすのが効果的であるとのことでした。(泉裕文「『間違いなく釣れる』を実現するシーバスヒット10倍の鉄則」46~48ページより)
ちなみに、僕自身の経験の中でも、特に魚種によってはルアーを動かすスピード次第で釣果が左右されることが何度かありました。
一番良く覚えているのはメッキ(ギンガメアジやカスミアジなど、いわゆる「GT(ジャイアントトレバリー)」と呼ばれる魚の幼魚)などがそれで、メッキはスローに動かしたルアーにはなかなか見向きもしませんが、緩急を付けつつも素早く動かしたルアーには良い反応を見せてくれることが多いです。
メバリングなどでは「デッドスローに引く」といったパターンが結構多く用いられますが、色々と試してみてダメな時には、思い切ってセオリーを無視してみるのも良いことだと思います。
3.アクション(重要度10パーセント)
内藤さん「ルアー釣りで重要な要素のうち、残りは10パーセントです…それが何かといいますと、"ルアーのアクション"になります。」
ここで内藤さんがおっしゃるところの"アクション"については、まずはそのルアーの形状や動き方などを良く観察して、ルアー設計者が意図したであろう効果的なアクションを考えて使ってほしいといった意味と共に、一方では必ずしもセオリーにとらわれることなく、様々なルアーの動かし方を試してみてほしいといったニュアンスも含まれていたように感じました。
このことは、今年のフィッシングショー大阪でも内藤さんから教えていただいたことでした。
一つのルアーのアクションをじっと観察してみると、だいたい「どんな形をしていると、どんな動き方をするのか」が見えてくることが多いです。そしてそこから、似たような形状・性質のルアーを使えば、ある特定のルアーと同じような動かし方(そして、似たような釣果)を狙うことが出来ることでしょう。
例えば僕の場合、最初はへドンのザラスプークが欲しかった(海釣りでも使ってみたかった)のですが、新品はもちろんのこと、中古品でも程度の良いものは「そこそこ良い値段」がするため、ダイワのTDペンシルを中古品で買いあさることになりました。(笑)
TDペンシルにおいては、ザラスプークのようにドッグウォーク(首を左右に振って進む)アクションも出来るし、ルアーのボディサイドで水面を薙ぎ払うように動かすことも出来ます。
更にはポッパーのように音や水しぶきを立てられる点で、TDペンシルはザラスプークよりも多くのアクションパターンを行えるだろうと僕は考えます…いやまあ、そこはやっぱり二つのルアーは全くの別物なので、完全に同じような使い方が出来るとは限らないのですが。(苦笑)
でも、僕がTDペンシルでザラスプークの代わりをさせようとしているように、似たような使い方ができるルアーがあるということは、それぞれのルアーが出せる独特のアクションというものはあっても、「そのルアーでないと釣れない魚はいない」と考えて良いと僕は思います。
ルアーメーカーさんとしては、競合他社との差別化を図るために「このルアーでしか釣れない魚がいる」などといったキャッチコピーを打たれることがあるのでしょうけれども、実際のところは「いやいや、必ずしもそんなことはないでしょ?」というのが僕の持論です。
大事なことなので、もう一度言います…そのルアーの形状や水中での姿勢、可能なアクションなどをじっくりと眺めて考えて、その時々の自分の釣りにマッチしたルアーチョイスと攻め方を選びましょう。
ちなみに、ルアーのアクションについて、僕自身の経験で印象的だったのは、ブリーデンのバイスライダーを用いたクロムツ釣りです。
その時のクロムツ達は、地元のおじさんがついさっきまで爆釣していたワームでの釣りには見向きもせず、メタルジグに良い反応を見せてくれました。その中でも、ヒラヒラとメタルジグを舞わせている時よりも、ラインテンションを抜いてルアーがシュッと素早くバックスライドしていく時に反応してくれました。
当時の様子などにつきましては、ぜひ下記の過去記事をご参照ください。
まとめ
ヒロ内藤さんのネタで、何回記事を書くつもりなのかといったご指摘もあろうかと思いますが(苦笑)、今回のお話はいかがだったでしょうか?
その他、少し話は変わってきますが、キスの投げ釣りのお話なども参考にしていただけるかと思います。
と言いますのも、キスの投げ釣りでは底を狙い(ゾーン)、人が歩くぐらいのスピードでリールを巻く(スピード)ことが多いですが、そこに合わせて竿先で仕掛けをチョイチョイと引いて仕掛けをわざと動かし、魚に対して「誘いをかける」(アクション)こともします。
ここまでご紹介した、ルアー釣りにおけるポイントすべてが関係しているのですが、このように元々はルアー釣りについてのお話であっても、エサ釣りにおいても同じようなことをしているパターンはたくさんあります。エサで釣ろうがルアーで釣ろうが、魚に対するアプローチの仕方は結構似ているってことですね。
という訳で、今回もヒロ内藤さんから教わったお話のご紹介が中心となりましたが、ルアー釣りをされる方はもちろんのこと、エサ釣りをされる方においても、ぜひ色々と参考にしていただければ幸いです。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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今回の記事の中でも参考にさせていただいた、泉裕文さんの著書です。興味がある方は、ぜひご一読下さい。