昨日から今日にかけて、久々に長男&次男とキャンプを兼ねた釣りに行ってきました。Jackです。
今回は「何でもロッド実釣比較」と題して、先日から皆さんにご紹介してきたダイワの「ルアーニスト86ML」および「ワールドスピン2500」の組み合わせで、シマノの「ルアーマチックS86ML」および「アリビオ2500」の組み合わせとの実釣比較レビューをご紹介いたします。
これから新しく入門用のロッド&リールを購入される方向けの企画ということで、どうぞよろしくお願いいたします。
何でもロッド実釣比較 シマノVSダイワの結果はいかに!?
イントロダクション
今回のこの企画が比較的早期に実現できたのは、毎年参加している孫太郎オートキャンプ場の投げ釣り大会が近い時期に開催される予定があったためでした。
なお、孫太郎オートキャンプ場及び投げ釣り大会については、以下の過去記事も併せてご参照いただければ幸いです。
5年以上に渡って毎年参加しているこの投げ釣り大会、僕が所属しているモータースポーツクラブの諸先輩方との懇親会としてのキャンプも兼ねているのですが、その年の会場の様子(毎年状況がコロコロ変わってます:笑)を確認するため、大会前日にはいつも釣りをしていました。
その釣りの中で、今回はシマノとダイワの「何でもロッド&入門用リール」の実釣比較を行うことと相成った次第です。実のところ、ニューロッド&リールを購入した直後だったので、ちょうどいいタイミングでした。
写真の中では竿立てに立てかけてあるロッド&リールのうち、向かって手前側がダイワのセット、奥側がシマノのセットです。
それぞれ使用しているタックルについては、以下の過去記事も併せてご覧ください。
なお、今回の実釣テストの条件は「ちょい投げ釣りで、使用するジェット天秤のサイズは5号(18.75グラム)。ラインはどちらもナイロン3号」といったものです。
ルアーロッドなのですが、ちょい投げ釣りに使っているのはご愛敬ということで…。(笑)
それでは早速、両者のセットについて比較レビューと行きましょう!!
シマノのタックルセットに関するレビュー
まずはこれまでにも散々愛用してきて使い慣れた、シマノのタックルセットに関するレビューです。
ロッドの硬さについては、いつもの「適度に硬め」な感じで、ロッドの反発力を利用するためにも少し強めにロッドを振り抜いて仕掛けを飛ばします。
アリビオ2500のナイロンラインの「適度な伸び(あるいはそれに伴う反発力)」も相まって、ラインの太さの割には50メートルちょっとぐらいの距離までは簡単に仕掛けを投げられます。リールの巻き心地も、軽くてスムーズです。
ちょい投げ仕掛けを投げて、少しずつリールのハンドルを巻きながら魚のアタリを待つのですが、この間にもロッドの適度な硬さが幸いしてか、それなりに「コツコツッ」と海底の石などにジェット天秤が当たる振動を感じられましたし、海藻などに根掛かりした際にもロッドを真っすぐ海に向けた状態で後ろに下がっていけば、仕掛けをロストすることもなく簡単に根掛かりを外すことが出来ました。
いつもの使用感なので今さらこれといった感慨はありませんでしたが、普通に安心して使えるタックルセットでしたよ。
ダイワのタックルセットに関するレビュー
それではいよいよ、今回新規に導入したダイワのタックルセットに関するレビューです。
ロッドのカタログスペックからも想像はしていましたが、シマノのルアーマチックS86MLに比べると、ダイワのルアーニスト86MLは少し柔らかめの作りで、ちょい投げ仕掛けを投げる時にもルアーマチックであればロッドの硬さを利用して「エイヤッ!!」って感じで力一杯投げられるのですが、ルアーニストの場合には力任せに仕掛けを投げた場合、下手をするとロッドが折れるかもといった心配があったため、心もち少し力を抜いて「ふわっと投げる感じ」のキャストになりました。
ただし、逆にそれが功を奏したのか、ロッドのしなりや反発力が上手い具合に作用して、ルアーマチックの時と同じぐらいには仕掛けを飛ばすことが出来ました。
ルアーマチックでは「ブンッ!!」とロッドを振って(そしてロッドを曲げて反発力を利用して)仕掛けを投げるのに対して、ルアーニストでは思っていたよりも適度なしなやかさをもってロッドの反発力を引き出し、「シュバッ!!」といった感じで仕掛けを投げることが出来たように思います。
もう少し専門的な表現をすれば、ルアーマチックがティップ(ロッドの穂先部分)からベリー(ロッドの中間部分)にかけて曲がりやすく、バット(ロッドの付け根部分)は比較的しっかりしているのに対して、ルアーニストはティップからベリー、バットまでが全体的にほどよく曲がる感じです。
この点については「どちらの特性が良い悪い」ではなく、使い手の好みの問題でどちらかを選択すると良いでしょう。
また、仕掛けを投げてリールのハンドルを巻いてくる段階になると、ルアーマチックよりもロッドが柔らかいため、ジェット天秤が海底の石などに当たった時の手ごたえもルアーマチックに比べると、より敏感に竿先や手元に感じられていました。
使用時のロッドからの手ごたえは、僕が持っているロッドの中ではシマノの「ソルティーキャストS806L」よりも心持ち硬めといった感じで、個人的にはやや癖が感じられるものの、入門用の「何でもロッド」としては十分に合格点です。
なお、ワールドスピン2500の使い心地は、家でハンドルを回していただけの時には「ちょっと重めの巻き心地かな?」と思っていたのですが、いざ実釣で使用してみるとこれといって気になるような点もなく、スムーズな釣りが出来ていたように思います。
ただ、これはあくまでも僕の一個人としての感想ですが、同じナイロンライン3号だったのに、アリビオ2500のラインに比べるとワールドスピン2500のラインは「これってちょっと細目?」みたいに見えましたが…ラインの強度的には、何ら問題はなかったですよ。
ちなみに、実釣テスト時の釣果はというと…?
この点については、正直比較をしても意味がない部分なのですが、ご参考までに。(笑)
シマノのタックルセットを使用していた次男の方は、
シロギス、
ヒメジ(オジサン)、
ちっちゃなオオモンハタ、これに加えてぼちぼちのサイズのベラを立て続けに釣っていましたが、ダイワのタックルセットを使用していた長男の方はというと…
ひたすらエサ付けにいそしむものの、残念ながら釣果はゼロ。残念!!
釣り大会当日の今日は、次男と同じぐらいの釣果を上げていたのですが…。
同じ場所で同じようなタックル、同じ仕掛け&エサを使っての結果でしたが、これはもう単純に二人の「運の分かれ目」でしたね。
長男曰く「兄より優れた弟なんざいねぇ!!」と言ったとか、言わなかったとか。(苦笑)
まとめ
ざっとの比較ではありましたが、シマノとダイワの「入門用何でもセット」の実釣比較の結果はいかがだったでしょうか?
僕も今回が初めての「ダイワ製品を使用した実釣」だったのですが、同じようなロッドの硬さの表記でも、シマノに比べてダイワの方がやや柔らかめな作りになっていることが、カタログスペックだけでなく実釣テストにおいても感じ取ることが出来ました。
とはいえ、その結果は決して不快なものではなく、ダイワのタックルセットの扱い方に慣れてしまえば「ロッドの反発力を利用したキャスティングの習得」については、シマノのタックルセットを使用するよりも、より分かりやすいかもというのが僕の正直な感想です。
メーカーブランドと、自分のタックルに対する好みの違いで、どちらかを選んでいただくのが良いだろうと感じた今回のテスト結果でした。今後の皆さんのタックル選びの参考になれれば幸いです。
…ちなみに、今日の投げ釣り大会の結果は散々でした。お師匠様が一人奮闘して、もう少しで数釣り賞を取ることが出来たかもってところでしたが…まあ、長男と次男が久々に釣りを楽しんでくれていたようなので、それで良しとします。(笑)
【2019.8.15追記】
ダイワのカテゴライズの中では、ルアーニスト86MLは「エギングロッド」とされていますが、ロッドの作りはルアーマチックS86ML(基本シーバスロッド、エギングも可)よりも柔らかい傾向にあり、またセフィアBB S809M(エギングロッド)よりは明らかに柔らかいロッドとなっています。
このことから今回僕が言いたいことは、何でもロッドとして使用するに当たって、シーバスロッドとエギングロッドの間には、それほど大きな差はないのではないかということです。
インターネット上においても、特にロッドの硬さを基準にして「シーバスロッドとエギングロッド、どちらがより何でもロッドとして適しているか」といったお話が見受けられますが、シーバスロッドとエギングロッドでは、ロッドガイドの数やガイドリングの直径が違うといった特徴の違いが見受けられます。
よって、仕掛けの飛距離を優先したい場合にはシーバスロッド(ロッドガイドの数は少なめ、ガイドリングの直径は比較的大きめ)、ロッドの感度や仕掛けの操作性を優先したい場合にはエギングロッド(ロッドガイドの数は多め、ガイドリングの直径は比較的小さめ)をベースに、何でもロッドの選択をすると良いです。
その上で、各メーカーのロッド作りの傾向を見比べながら、自分の好みに合ったロッドの硬さ(柔らかい方から硬い方にかけて、L~ML~Mの範囲内ぐらい)を選んでみて下さい。